古今東西の社会や組織において、「改革」を唱える者には、2種類いる。不公平かつ不公正で腐敗をきわめる現状を見かね、自分の利害ではなく公の大義を掲げて立ち上がる者。一方、そうしたピュアな人間たちを煽動し、己の権力闘争のエンジンとして「改革」の美名を使う者。それぞれの時代で権勢をふるった宮澤喜一、小泉純一郎、小沢一郎、安倍晋三に逆らい続けながら改革の旗を振り続けた石破茂は、どちらだろうか。※本稿は、石破茂著、倉重篤郎編集『保守政治家 わが政策、わが天命』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
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