「1on1をしろと言われても、何を話せばいいのかわからない」。そんな戸惑いを抱えたまま、制度として導入している企業は少なくない。ヤフー(現・LINEヤフー)が2012年に導入し注目された1on1だが、本来の意義を理解しないまま、形だけで実施しているケースも多いのではないか。当時、ヤフーで上級執行役員を務めており、1on1の仕掛け人でもあった本間浩輔氏(現在はパーソル総合研究所取締役会長や朝日新聞社の社外取締役などを務める)は「ヤフーでは、1on1によって上長が部下の成長を支援し、『才能と情熱を解き放つ』ことも大切にしていた」と語る。それは一体どういうことだろうか。本記事では、本間氏の著書『増補改訂版 ヤフーの1on1 部下を成長させるコミュニケーションの技法』の内容をもとに解説する。(文/神代裕子、ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)
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