「もっと子どもに愛情をかけて」と言われれば、親の虐待は収まると思うのが普通の考えだろう。しかし、一部の発達障害のある親の場合、特定の状況では、一般的な指導方法が逆効果になることがある。そこには、彼らが抱える苦悩があった(注:発達障害者が必ず子どもに虐待をしてしまうということでは決してない。発達障害のある親でも、懸命かつ適切に養育をしている者がほとんどである)。※本稿は、橋本和明『子どもをうまく愛せない親たち 発達障害のある親の子育て支援の現場から』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
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