大戦中は日本軍のエリート参謀として数々の作戦立案に携わり、戦後は伊藤忠商事の海外ビジネスを足がかりに同社会長に登りつめた、瀬島龍三。ソ連のスパイであるとの噂が絶えないが、彼のもっとも重大な疑惑のひとつが、シベリア抑留に関わるものだ。日ソ中立条約を破って満州に侵攻したソ連軍との「降伏」交渉において、瀬島らは、満州にいた日本軍と日本人を差し出したとされる。筆者らの追及に対し、瀬島はどう答えたのか。

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