旭化成が構造改革のギアを上げている。2025年5月に発表した中期経営計画では、石油化学や電子材料などのマテリアル、医薬品や医療機器のヘルスケア、住宅の3本柱での事業の入れ替えやM&A(企業の合併・買収)の加速を掲げ、27年度に営業利益2700億円を目指す。旭化成はM&Aを駆使して事業領域をこれまで大きく変えてきた。工藤幸四郎社長を直撃し、M&A戦略の要諦に加え、今後半導体などの電子材料やヘルスケア、住宅部門で進める「次のM&A」の方向性を聞いた。また、足元で三井化学と三菱ケミカルグループとの3社連携で進んでいる、石油化学事業の構造改革の進捗や将来像についても明らかにしてもらった。

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