小説やアニメには、関西弁を話すキャラクターがしばしば登場する。突如として物語に現れ、展開を左右する“キーパーソン”的存在となることも多い。だが、関西出身の作家・村上春樹は、自身の作品で関西弁をあまり使わないことで知られている。彼が地元の言葉を避ける理由と共に関西弁が作品に与える影響を考察する。※本稿は、金水 敏『大阪ことばの謎』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

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