関西中から天才・秀才が集まる京都のエリート進学校に在籍し、ひたすら受験勉強に明け暮れていた筆者。そんな若かりし日、名門校の空気にまるでなじまない、異彩を放つ英語教師がいたという。振るう教鞭は一見すると過激そのもの。にもかかわらず、生徒たちはなぜか夢中になり、次々と難関大学へと進んでいく。教育とは、指導とは、なんなのか。昨今の自信をなくした教師たちと、なにを信じたらいいかわからなくなった生徒たちへ、伝説の授業内容をお届けする。※本稿は、佐川恭一『学歴狂の詩』(集英社)の一部を抜粋・編集したものです。

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