千葉銀行と千葉興業銀行は9月29日、経営統合の基本合意を発表した。仕掛け人の投資ファンド、ありあけキャピタルによる異例の再編劇である。しかし会見で千葉銀行の米本努頭取は「店舗統廃合は予定していない」と断言。同一県内の統合において効率化の“王道”とされる重複店舗の整理を否定したことで、統合メリットの実効性に疑念が浮上。業界内には早くも“成果なき再編”への懸念が漂っている。

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