かつては想像しがたかった“極端な言葉”や“過激な主張”が、新政党の台頭とともに選挙結果を左右するほどの影響力を持つようになった。SNSでは共感が瞬時に連鎖し、発信力や攻撃性ばかりが注目を集める時代である。こうした空気の変化は、いま政治にどのような影響を与えているのか。井手英策・慶大教授は、この流れの奥底に“危うい兆し”が潜んでいると警鐘を鳴らす。※本稿は、財政学者の井手英策『令和ファシズム論――極端へと逃走するこの国で』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

続きを読む