いまや世界的な人気を誇る日本の現代アーティスト草間彌生。しかし、そのキャリアは順風満帆だったわけではない。若くして注目を集めながら、一度は評価が落ち込み、長い停滞期を経験したのち再び脚光を浴びた――いわば「再ブレイク」を果たした作家である。実は、美術史に名を残す多くの巨匠が、同じような浮き沈みの軌跡をたどっている。いったん人気が低下した作家が、どのようにして再評価されるのか。藤田嗣治らの例も手がかりに、「再ブレイク」するアーティストに共通する決定的な特徴と、アートの世界特有の評価の仕組みに迫る。※本稿は、美術評論家の秋元雄史『芸術の価値とは何か AIが奪い尽くすからこそ、アートに“解”がある』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
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