小林多喜二のプロレタリア小説『蟹工船』が発禁になった頃、都会では「マルクス・ボーイ」と呼ばれる若者たちが注目を集めていた。彼らは闘争に身を投じるというより、インテリ風の装いで思想を語ることに憧れた。一方、「モダン・ボーイ/モダン・ガール」は最新の洋装をまとい、街を歩いていた。さらに時代が下ると、「まったり革命」など新たな若者像も語られるようになる。時代ごとに名前は変わっても、若者を分析し、その生き方を語ろうとする大人たちのまなざしは変わらない。※本稿は、批評家のパンス『「いまどきの若者」の150年史』(ちくまプリマー新書)の一部を抜粋・編集したものです。

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