文化史を学ぶとき、作品の写真や年代だけを追っていないだろうか。考えを一段深めるカギは、実は「地図」にある。文化は土地と無関係に生まれるのではなく、人や情報の移動、国境や街道、海や山脈といった地理的条件のなかで広がり、ときにせき止められてきた。ビザンツ、ロマネスク、ゴシック、ルネサンスの広がりを地図でたどれば、文化史は単なる作品集ではなく、世界のつながりを読む歴史へと変わる。『地図で学ぶ深読み世界史』の著者が、地図から文化を読むことで、教養と思考がどう深まるのかを解説する寄稿記事だ。

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