時計に囲まれて頭を抱える女性写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事に慣れると、「自分ならできる」という自信がついてくる。ところが、立場が変われば、それまで通用していたやり方が通じなくなることもある。BCG元日本代表の杉田浩章氏も、初めてプロジェクトリーダーを任された際、「自分なら簡単にできる」と思っていた。しかし、アウトプットは上司のチェックを通らず、ついには納期延期に。初リーダーでの失敗から、杉田氏が見直した「仕事の進め方」とは。※本稿は、杉田浩章『なぜ僕は変われたのか 33歳でコンサルタントになって気づいたこと』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「自分なら簡単にこなせる」と
初リーダーを甘く見ていた

 入社して初めてプロジェクトリーダーを任されたとき、重要なアウトプットが間に合わず、納期を延期した話をさせてください。

 当時、私は完全になめていました。

 コンサルの現場では、プロジェクトをまとめる立場の人が、全体の進め方を決め、チームメンバーに指示を出し、遅れが出ないように計画を立てます。さらに、何が本質的な論点なのかを見極め、チーム全体の仮説の質を引き上げる役割も担います。

 ですが、それらすべてを完璧にこなせる優秀な旗振り役は、正直そんなにいないと思っていました。

 直前のプロジェクトでは、マネージャーの言うことをそのまま聞くより、自分たち現場のメンバーで判断して進めたほうが早いし、そのほうがいいアウトプットが出せた。

「あのマネージャーの言うことを聞いてもしょうがないよね」とメンバー同士で言いながら、現場主導で進めていました。実際、それで仕事は回ってしまっていたのです。