元週刊ダイヤモンド編集長が高校生向けに実施している授業「大学への経済学入門」を基にした連載『経済学タイムトラベル 歴史を動かした経済思想家たちの軌跡』。第12回はフランソワ・ケネー(1694~1774)の中編です。『経済表』で知られるケネーは医師・医学者でした。前回述べたように、医学論文を書いていたケネーが経済学に関して初めて書いた論文が『百科全書』の2項目「農夫(小作人・借地農)」と「穀物」でした。事典の項目ですからアルファベット順で、フランス語のFermiers(フェルミエ)とGrains(グラン)です。そして、実は経済学の2項目以外にもう1本、『百科全書』に書いていました。今回の中編では、啓蒙思想で近代を切り開き、フランス革命直前の市民層の知の基盤を形作った『百科全書』から始めます。
続きを読む史上初のマクロ経済分析をしたケネーが『百科全書』へ寄稿した2項目、「農夫」と「穀物」で重農主義の根本理念を強く主張
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