
坪井賢一
永野芽郁スキャンダルでもなぜ健闘?映画『かくかくしかじか』は71歳男性が見ても面白いワケ
映画「かくかくしかじか」は71歳のオヤジが見ても面白く、初夏のヒット作となっている。原作は東村アキコの自伝漫画で、主演は永野芽郁。公開時のスキャンダルはよそに好演している。原作を読んだ時にも、還暦をすぎたオヤジが涙をこらえきれないほど感動したのだが、その良さは映画でどのように表現されているのか。

フジテレビの社長会見が行われた翌日、TBSが「当社も実態を社内調査する」と発表した。TBSの素早い行動は、おそらく30年前の大事件の教訓だろうと思った。メディアの存在意義が問われた、あの不祥事である。

「損か得か」で選択しながら行動する、「合理的な人間像」が経済学の前提にあります。しかし、現実の経済は、そうした理想的な状態からほど遠いものです。今回は、ビッグモーター事件もあり世間を騒がせた「自動車保険」を題材に、競争市場の条件について考えます。

「損か得か」で選択しながら行動する、「合理的な人間像」が経済学の前提にあります。しかし、現実の経済は、そうした理想的な状態からほど遠いものです。今回は、ビッグモーター事件もあり世間を騒がせた「自動車保険」を題材に、競争市場の条件について考えます。

「メリーアン」「星空のディスタンス」などで知られるバンドTHE ALFEEが、デビュー50周年を迎えた。8月25日には記念コンサートを東京で開催し、1万人を集める盛況だったという。半世紀にわたって中断もなく、対立して喧嘩もせず、病気もせず、ずうっとオリジナルメンバーで演奏を続けているバンドは、世界でも珍しい。彼らの「音楽精神史」の原点に迫った。

「損か得か」で選択しながら行動する、「合理的な人間像」が経済学の前提にあります。しかし、現実の経済は、そうした理想的な状態からほど遠いものです。今回は、ビッグモーター事件もあり世間を騒がせた「自動車保険」を題材に、競争市場の条件について考えます。

近年、ダイナミック・プライシングを導入したホテルが急増し、宿泊料の変動が大きくなって驚きます。この仕組みの本質は、スーパーマーケットで閉店時間が近づくに連れ、総菜や弁当に割引シールを貼り替えていく作業と同じです。今回は、「需要と供給の法則」について分かりやすく、かつ本格的に学んでいきましょう。

「異次元の金融緩和が終了します」――最近、ニュースで毎日聞くフレーズだ。とはいえ、「正直よく分からないんだよな…」という人もいるかもしれない。2024年は日本経済の大きな転換点になる。経済ニュースや数値の意味、重要性が理解できていないのは、ビジネスパーソンとしてちょっとマズい。今回は、バブル崩壊以降の金融政策の流れを学んでみよう。

ロジカルシンキング、問題解決力の根本を解説。マッキンゼーで教えられている文章作成術の決定版【書籍オンライン編集部セレクション】
今までレポートや企画書などの文章の書き方を教わったことがない。そんな人におススメしたいのが、今回ご紹介する『考える技術・書く技術』。あのマッキンゼーをはじめ、主要なコンサルティング・ファームで教えられている文書作成術をまとめた一冊です。

東京・上野にある「国際子ども図書館」をご存じだろうか。訪れる人はそれほど多くないが、滞在は快適で無料。1階のカフェテリアはメニューが充実しているので、近隣の美術館・博物館を巡りがてら訪問するのがお勧めだ。明治の近代洋風建築を安藤忠雄などの設計で完全に復元した建物も見ものだが、今なら「帝国図書館」時代に興隆した児童書とその作家、編集者を取り上げた素晴らしい展示会も楽しめる。

2024年はフランツ・カフカ(1883~1924)の没後100年、安部公房(1924~93)の生誕100年に当たる年だ。1924年3月7日に安部公房が東京で生まれ、6月3日にウィーン郊外のサナトリウム(当時の結核療養病院)でカフカが没した。両者は奇想天外で不条理な物語を紡いだことで世界中に知られ、多くの言語に翻訳されている。二人の傑出した芸術家のアニバーサリーイヤーを記念する出版や展覧会などを紹介しよう。

2024年はフランツ・カフカ(1883~1924)の没後100年、安部公房(1924~93)の生誕100年に当たる年だ。1924年3月7日に安部公房が東京で生まれ、6月3日にウィーン郊外のサナトリウム(当時の結核療養病院)でカフカが没した。両者は奇想天外で不条理な物語を紡いだことで世界中に知られ、多くの言語に翻訳されている。2人の傑出した芸術家のアニバーサリーイヤーを記念する出版や展覧会などを紹介しよう(文中敬称略)。

「建立900年 特別展『中尊寺金色堂』」が驚愕の展示だった。国宝の仏像11体に加えて、重要文化財の記録文書や工芸品など、奥州・藤原氏の栄華を伝える財宝の数々に圧倒された。さらにすごかったのは、最新技術を駆使した金色堂の再現だ。超高精細な8KCGという技術で、実物よりはるかに美しく、900年前をそのまま再現しているかのようだった。

俳句、短歌、詩、小説、戯曲、舞踏、映画など、驚くほど多様な創作活動、さらに競馬評論やボクシング評論でも名を成した寺山修司(1935~83)の没後40年に関する催しが2024年も続いている。『書を捨てよ、町へ出よう』復刻版を読むと、驚愕の映画体験を思い出したし、元SMAPの香取慎吾が主演する「テラヤマキャバレー」という音楽劇も楽しみだ。

演出家・鴨下信一(1935~2021)の三回忌に当たる2023年。11月29日に、1934年生まれの脚本家・山田太一が他界した。没年85歳と89歳。日本文化史に大きな足跡を残した人生だったといえよう。二人はテレビドラマの草創期からクリエーターとして数々の名作を世に送り出してきた。映画産業が絶頂期から低下していく時代、そしてテレビ業界が誕生し勃興していく時代。二人はどのように創作の知恵を習得し、蓄積していったのだろうか。

2024年7月前半をめどに、新しい紙幣がお目見えする予定だ。これを記念して「新しい日本銀行券2024~匠の技とデザイン」という特別展が東京・日本橋の日本銀行金融研究所にある「貨幣博物館」で開催されている。貨幣の歴史や偽造防止技術が展示されていて結構、見応えがある。ついでに、「渋沢翁のテーマパーク王子飛鳥山」まで足を伸ばしてみると、面白い発見がたくさんあった。

超高齢社会ニッポンに久々の朗報だ。厚生労働省は8月21日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病の原因物質を除去する新薬の製造販売を承認した。新薬の名称は「レカネマブ」で、年内にも流通する可能性があるという。この薬は発症早期の患者向けであり、進行したアルツハイマー病には有効ではない。となると、早期発見、早期投薬開始のために、「脳の健康状態のチェック」が重要である。認知症の最新情報を追った。

気温が体温前後まで上がり、アタマが溶けてぼうっとする日が続く9月初旬、長野県松本市へ行った。ちょうど東宝の映画「ゴジラ-1.0」の完成披露会見が開催される時期だったが、所用のため出席はあきらめて出かけたのである。松本市は、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」が終幕を迎え、少しさびしそうな風情だった。ところが、駅の出入り口への階段を見てびっくり。新作ゴジラ映画の監督「山崎貴」展のポスターが階段にペイントされていたのだ。所用は翌日に回し、急きょ会場へ向かうことにした。

生成AIを2カ月かけて試した企画の前編『ChatGPTにオーケストラの選曲をさせたら「大ゲンカ」になった話』では、ChatGPT、BingAI(マイクロソフト)、Bard(Google)の3者とも、間違いやデタラメやうそが多く、全く参考にならなくて驚いてしまった。後編では、GDP統計に関する調査と展望を生成AIに求めた結果を報告したい。結論から言うと、クラシック音楽の選曲よりは有益な回答が出る。仕事のアシスタントとして役立つ可能性もある。ただし、問題も多いことがわかった。

ChatGPTを仕事に活用しているビジネスマンが激増しているそうで、「週刊ダイヤモンド」のChatGPT特集号は版を重ねているという。ライバルの「週刊東洋経済」も特集を2度組んでいる。どうやってうまく使いこなし、労働生産性を上げることができるか、あるいは新しいビジネスを創出することができるか、という読者の願望の表れだろう。生成AIとどんな応答を行えば目的を果たせるのか、筆者も2カ月ほど試行錯誤してみた。その結果というか、途中経過を報告する。
