生徒の尊厳を守るのが校則の目的
前回の締めくくりで、「法は常に私たちの身の回りにあって、人々のさまざまな権利・利益を調整しながら、私たち一人一人を尊重し、『個人の尊厳』を守っています」というお話をしました。
校則もルールである以上、基本的には生徒の尊厳を守る目的で作られなければなりません。したがって、校則によって生徒の権利が過度に制約されている場合は、生徒は当事者として是正を求めることができます。
前回取り上げたケースで、髪色・髪形の細かすぎる校則の変更を巡って話し合いが始まったA中学校の生徒会では、当初、「変えたい」派と「変えるべきでない」派の主張が真っ向からぶつかっていました。しかしどうやら、「校則を変えたい」という方向で意見がまとまったようです。
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