DApps(分散型アプリ)の開発ができるブロックチェーンプラットフォームは、イーサリアムやSolanaなど、数多くの種類が存在している。
今回取り上げるアバランチもその1つで、基軸通貨であるAVAXは、時価総額ランキングで12位*につけるほどの人気を誇っている。*2024年10月15日時点、CoinMarketCap調べ
この記事では、そんなアバランチの特徴やAVAXのこれまでの値動き、今後の見通しなどを徹底的に解説していく。
「仮想通貨(暗号資産)AVAXに興味がある」という方はぜひとも本記事を参考にしてみてほしい。
- アバランチは、DAppsの開発ができるブロックチェーンプラットフォームの1つ
- 基軸通貨はAVAXで、国内ではCoincheckなどで取引が可能
- 独自のコンセンサスアルゴリズムによって、高い安全性と高速・低コストを両立している
- イーサリアムやビットコインとの相互運用性を有している
時価総額ランキングで12位につけるなど、根強い人気があるAVAXだが、購入できる国内取引所は限られている。
2023年12月には国内取引所のCoincheckにて取り扱いがスタートしており、操作性の高いツールから手軽に購入できるようになった。
AVAXに興味がある方は、ぜひこの機会にCoincheck公式サイトをチェックしてみてほしい。
AVAX(アバランチ)とは?
名称 | Avalanche(アバランチ) |
ティッカーシンボル | AVAX |
ローンチ | 2020年9月 |
価格* | ¥4,342.75 |
時価総額ランキング* | 12位 |
取り扱いのある仮想通貨取引所 |
Coincheck OKCoin Japan SBI VCトレード ビットバンク コイントレード |
アバランチは、DApps(分散型アプリ)の開発に特化したブロックチェーンプラットフォームで、2020年9月にメインネットがローンチされた。
その基軸通貨が「AVAX」で、AVAXはアバランチ上での決済、ネットワーク手数料の支払い、ステーキング報酬などに用いられている。
アバランチは、他の多くのブロックチェーンとは異なり、「X-Chain」「C-Chain」「P-Chain」という異なる用途を持つ3つのブロックチェーンで構成されているが、基軸通貨はAVAXで統一されている。
本記事執筆時点におけるAVAXの時価総額ランキングは12位*で、DAppsも数ある開発プラットフォームの中で高い需要と人気があると推測される。*2024年10月15日、CoinMarketCap調べ
また、2023年1月12日にはアバランチ運営であるAva LabsとAWS(アマゾンウェブサービス)の提携が発表され話題となった。
AWSは、Amazonによって提供されている大手クラウドサービスであり、今度の動向に注目が集まっている。
It’s official! @Amazon #ChoseAvalanche to bring scalable blockchain solutions to enterprises and governments 🔺 #AWS fully supports Avalanche’s infrastructure and dApp ecosystem, including one-click node deployment, offering the best tooling for these high compliance use cases.
引用元:X(旧Twitter)
AVAX(アバランチ)の特徴
ブロックチェーンプラットフォームのアバランチと、その基軸通貨のAVAXには、主に次のような特徴がある。
- 高速・低コストで利用できる
- サブネットの作成ができる
- 他のブロックチェーンとの相互運用性がある
高速・低コストで利用できる
アバランチでは、コンセンサスアルゴリズムに「アバランチ・コンセンサス」という、独自のアルゴリズムが採用されている。
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンに取引などの情報を記録する(新しいブロックを生成する)際に必要となる、合意形成のためのアルゴリズム。
アルゴリズムはブロックチェーンごとに異なり、例えば、ビットコインならプルーフ・オブ・ワーク(PoW)、イーサリアムならプルーフ・オブ・ステーク(PoS)が採用されている。
アバランチ・コンセンサスは非常に特殊で難解なため、ここでは詳細な解説は割愛するが、要点を挙げるとすれば、従来のコンセンサスアルゴリズムのいいとこ取りをして、安全性と処理速度を両立させたハイブリッドなアルゴリズムと言える。
このアバランチ・コンセンサスによって、アバランチは高いセキュリティ性能を維持しながらも、高速・低コストで利用できるプラットフォームを実現している。
サブネットの作成ができる
アバランチでは、だれもが「サブネット」と呼ばれるネットワークを構築して、そのネットワーク内に独自のブロックチェーンを構築できるようになっている。
アバランチのサブネットには、アバランチ・コンセンサスによって高速・低コストで利用できるほか、カスタマイズ性が高いという利点がある。
また、サブネット同士には相互運用性があり、資産を自由に移動させることが可能だ。
アバランチ以外にも、メインネットとは別のネットワークを構築できるブロックチェーンプラットフォームはいくつかある。しかし、例えばイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンでは、ブリッジ機能を使ったり、イーサリアムのメインネットを経由したりしなければ、相互に資産の移動ができないため、アバランチのサブネットの方が相互運用性については効率的と言えるだろう。
他のブロックチェーンとの相互運用性がある
また、アバランチは他のブロックチェーンとの相互運用性も有している。
特に、イーサリアムについてはEVM(イーサリアム仮想マシン)がアバランチ上にあるため、イーサリアム上のDAppsをそのままアバランチへ移植できるだけでなく、ブリッジ機能を使ってイーサリアム基盤上のトークンとの相互移動が可能だ。
現在、イーサリアム以外のブロックチェーンとのブリッジ機能についても、順次、開発が進められている。
AVAX(アバランチ)の価格動向
ここで、アバランチの基軸通貨であるAVAXの、これまでの価格の動向を確認しておこう。
ローンチから現在までの価格動向
まずは、メインネットのローンチ(2020年8月)から本記事執筆時点(2024年10月)までの値動きを、AVAX/USDチャートで確認していこう。
チャートを見ると、AVAXはまず、2021年に入って価格が高騰している。
この高騰は、新型コロナの感染拡大を受けて主要各国が緩和的な金融政策を導入したことで、金融市場全体がいわゆる「金余り相場(過剰流動性相場)」になり、仮想通貨市場にも資金が流入したことに起因している。
以下は、同じ時期のBTC(ビットコイン)/USDの値動きを並べたものだ。
※チャート左AVAX、チャート右BTC
これを見ると、もちろん変動幅などは異なるものの、大まかな流れは似ていることがわかるだろう。
両者の値動きにある程度のタイムラグがあるのは、最もメジャーな仮想通貨のビットコインにまずは資金が流れ込み、そこから少し遅れてAVAXにも白羽の矢が立ったということが考えられる。
その後も堅調に推移していた仮想通貨だが、2021年の末ごろから様子が一変する。
これは、新型コロナの感染拡大が終息して人員・モノの供給不足が起こったことや、ロシア・ウクライナ間の戦争に起因する資源高がインフレを引き起こしたことで、主要各国が緩和的な金融緩和を取りやめ、引き締め的な政策に舵を切ったからだ。
この影響を受け、仮想通貨市場から資金が流出するようになると、ビットコインやAVAXに限らず、主要な銘柄は軒並み、長期的な下落基調へと陥っている。
なお、2024年からBTCの連れ高により徐々に安値圏から反発を見せていたが、10月現在は市場のリスクオフにより再度下落している。
直近の価格動向
次に、本記事執筆時点(2024年10月)から直近価格の推移も確認しておこう。
前述の通り、2024年前半のAVAXは安値圏から反発しており上昇過程にあった。
2023年10月からはビットコインの現物ETF承認期待から仮想通貨市場全体で上昇相場になっていたが、1月11日の本承認依頼仮想通貨市場が低迷していた。
しかし、2月下旬からはビットコイン含む仮想通貨市場全体での上昇が見られており、AVAXにも買いが集中している。
特に、3月から現在にかけての上昇幅が大きいが、これはAVAX単体でのポジティブニュースが起因していると言えるだろう。
2024年3月11日には、韓国の大手ゲーム開発企業のネクソンがAVAXの開発に携わる企業Ava Labsとの提携を発表した。本提携により、代表的なRPGゲームであるメイプルストーリーのオンチェーンバージョンを制作することが公表されており、AVAXの価格上昇を後押しした形だ。
しかし、2024年3月中旬を起点に下落していることが分かる。米経済不安などが仮想通貨市場全体での動向に影響した形だ。
2024年8月から約2か月間の価格動向を見ると、上昇トレンドの過程にあることが分かる。
米資産運用会社グレースケールが、新たにAVAXを対象とした投資信託「グレースケール・アバランチ・トラスト」を発表したことが影響している。
現在は約26ドル付近で推移している。今後の動向に目が離せない。
AVAX(アバランチ)関連のサービス
AVAX(アバランチ)のブロックチェーンは、高速・低コストで利用できるという利点から、現在に至るまで様々な関連サービスが開発されている。
ここではそんなAVAX(アバランチ)関連のサービスの代表的とも言える、2つのブロックチェーンゲームに焦点を当てて解説をしていく。
SleeFi
名称 | SleeFi(スリーファイ) |
リリース日 | 2023年11月28日正式版(Open β)リリース |
ブロックチェーン | Avalanche(アバランチ) |
ユーティリティトークン | SLFT |
ガバナンストークン | SLGT |
対応OS | iOS、Android |
公式サイト | SleeFiの公式サイト |
SleeFiは2024年4月15日をもってサービスが終了しています。
SleeFiは、アバランチブロックチェーンを基盤とした、睡眠と報酬を組み合わせたWEB3.0ゲームだ。
ユーザーはBed NFTを購入後に質の高い睡眠を行うことで、独自トークンのSLFTが獲得できる。
現代社会で問題になっている睡眠不足を解消する事を目的としており、生活習慣の改善をゲーム感覚で行えることから人気が急増している。
獲得したSLFTはDEXや取引所を経由した法定通貨への交換や、より報酬を獲得しやしくするためのNFTのレベルアップなどに利用可能だ。
また、SleeFiにはSLFTだけではなく、ガバナンストークンのSLGTも採用されており、保有者はSleeFiの方向性を決める投票などに参加できる権利が与えられる。
Trader joe
名称 | Trader joe |
取引所形態 | DEX |
基盤ブロックチェーン | AVAX |
対応ブロックチェーン | AVAX、Arbitrum、BNB、ETH |
公式サイト | Trader joe公式サイト |
Trader joeは、アバランチ基盤の分散型取引所(DEX)だ。
2021年6月に設立された新しいDEXだが、既に多くのトレーダーが利用している。ネイティブトークンJOEを発行しており、ステーキング報酬や、コミュニティへの投票権を得るといったガバナンストークンの役割を担っている。
設立された2021年6月は基盤ブロックチェーンのAVAXのみ対応していたが、2024年に至るまでArbitrum、BNB、ETHなどのマルチチェーンにも対応している点も特徴だ。
2023年12月に正式リリースされたSleep to EarnのSleeFiが発行する独自トークンSLFTをいち早く上場させたDEXとしても有名である。
DEXではUniswapやPancakeswapが有名であったが、Trader joeはAVAX基盤の分散型取引所として近年注目度が高まっている。
AVAX(アバランチ)を購入できる取引所
本記事執筆時点(2024年10月)でAVAXを取り扱っている国内の仮想通貨取引所は、Coincheck、SBI VCトレード、OKCoin Japan、ビットバンク、コイントレードの6社だ。
ここでは、各社の特徴を紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 30種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL |
最小取引数量 (AVAXの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):取り扱いなし |
取引手数料 (AVAXの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):取り扱いなし |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckは、マネックス証券を中心とした金融グループ「マネックスグループ」傘下の仮想通貨取引所だ。
Coincheck は2018年にハッキングによる不正流出の被害に遭ったことがあるのだが、それを契機にマネックスグループに買収された。
マネックスグループの子会社となったあとは、グループが持つ高度な技術を用いて、強固なセキュリティ体制を構築し、安全な取引環境をユーザーに提供している。
取り扱う仮想通貨は30種類で、いずれもワンコイン(500円)から購入することができる。
2023年12月7日よりAVAXの取り扱いを開始しており、操作性の高いツールから手軽に入手が可能となった。
特に、シンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2022年にかけてダウンロード数No.1*を獲得している。*対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年〜2021年、データ協力:AppTweak
スマホアプリから手軽にAVAXを購入したい方は、ぜひCoincheck公式サイトをチェックしてみてほしい。
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 24種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM APT、HBAR、ZPG、NEAR |
最小取引数量 (AVAXの場合) |
販売所:0.001AVAX |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードは、大手SBIグループが運営する国内取引所だ。
取り扱い銘柄は24種類と他の取引所に比べて少ないが、AVAXや各ミームコイン、SOLなどの国内では珍しい通貨を豊富に扱っている。
仮想通貨の現物取引だけではなく、レバレッジ取引やステーキングなどの豊富な関連サービスを提供しており、幅広い目的で利用ができる。
特にステーキングの評判は良く、AVAXでは年率10.6%(2024年7月実績)と高い水準で運用できる。
仮想通貨の幅広いサービスを利用したい方は、SBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
OKCoin Japan
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 33種類 |
最小取引数量 (AVAXの場合) |
現物取引(販売所):0.01AVAX 現物取引(取引所):0.01AVAX |
取引手数料 (AVAXの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker0.02~0.07%、Taker0.06~0.14% |
仮想通貨の送金手数料 (AVAXの場合) |
0.01~0.02AVAX (上記の範囲内でユーザー自身が設定) |
その他のサービス | ステーキングサービス Flash Deals |
公式サイト | OKCoin Japan公式サイト |
OKCoin Japanは、世界各国で仮想通貨取引所を展開するOKグループ傘下の取引所で、日本では2020年8月からサービスを提供している。
日本での知名度や人気は、大手の仮想通貨取引所と比較してしまうと見劣りするが、オーダーブックをOKグループと共有しているので、日本のユーザーも一定の流動性のもとで安定して取引ができるという特徴がある。
また、グループ内で培われてきた技術により、世界トップクラスのセキュリティ体制を実現している。
取り扱う通貨は33種類で、OKCoin Japanとユーザーの間で取引をする「販売所」形式と、ユーザー同士で取引できる「取引所」形式の、2種類の現物取引がある。
取引コストをできるだけ抑えたいと考えている方は、「取引所」形式の取引がおすすめだ。
コイントレード
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所) |
取り扱い銘柄 | 19種類 BTC、BCH、ETH、LTC、XRP、 PLT、IOST、ADA、DOT、XTZ、 AVAX、HBAR、MATIC、NEAR、 ZPG、ZPG Silver、ZPG Plutinum、 SOL、ATOM |
最小取引数量 (AVAXの場合) |
0.1 AVAX/回 (小数点以下4桁) |
取引手数料 (AVAXの場合) |
無料 |
送金手数料 (AVAXの場合) |
0.01 AVAX |
その他のサービス | ステーキング レンディング |
公式サイト | コイントレード公式サイト |
関連記事 | コイントレードの評判 |
コイントレードは、株式会社マーキュリーが提供するサービスだ。
銘柄数は19種類で、AVAXのようなメジャー通貨からマイナーな通貨まで豊富に扱っている。現物取引は販売所のみの対応だが、取引手数料無料で余計なコストをかけずに取引可能だ。
コイントレードは、ステーキングに特化しており、各通貨の長期保有をする際に最適な取引所である。
AVAXは95日のロック期間で最大年率5.0%の高い利回りを期待できる。
AVAXの長期保有を検討している方は、コイントレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
AVAX(アバランチ)の購入方法
次に、AVAXの購入方法を、Coincheckを例に解説していこう。
- 仮想通貨取引所(Coincheck)に口座を開設する
- 購入(取引)資金を口座に入金する
- AVAXの値動きを確認する
- 数量などを決めて購入する
仮想通貨取引所(Coincheck)の口座を開設する
まずはCoincheck公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。
Coincheckでの口座開設手順は以下のとおりで、本人確認手続きは、スマホで自身の顔と本人確認書類を撮影アップロード形式で行える。
- メールアドレスを登録する
- 各種重要事項を確認する
- 電話番号認証をおこなう
- 個人情報を入力する
- 本人確認書類を提出する
購入(取引)資金を口座に入金する
口座開設が完了したら、AVAXを購入(取引)するために必要な資金の資金を入金しよう。
Coincheckの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む振込入金と、インターネットバンキングを用いたクイック入金のコンビニ入金の3種類から選択可能だ。
AVAXの値動きを確認する
開設した口座に資金を入金すれば、いつでも取引を始めることができる。
しかし仮想通貨は他の金融商品と同様、価格の変動によって損失のリスクが生じる可能性がある。まずは値動きやトレンドをしっかりとチェックして、取引に入るタイミングを見極めることが大切だ。
なお、Coincheckの取引ツールなら、PC版とスマホアプリ版のいずれも豊富な描画ツールやテクニカル分析指標がそろっており、値動きを細かく分析することができる。
数量などを決めて購入する
値動きを確認して取引のチャンスを見極めたら、実際にAVAXを購入してみよう。
販売所からAVAXを選択して、まずは必要数量を入力する。
その後、JPYかBTCの基軸通貨を選択したら準備完了だ。
画面中央には、入力した数量に応じて必要となる日本円やビットコインが記載されているので、間違いがないか必ずチェックしておこう。
最後に、画面下の購入するボタンをクリックすれば購入完了となる。
以上、AVAXの購入方法を解説した。
AVAXに興味がある方は、ぜひこの機会にCoincheckの利用を検討してみてほしい。
AVAX(アバランチ)の今後の見通し・将来性
最後に、アバランチの将来性について考察してみたい。
- 投資信託「グレースケール・アバランチ・トラスト」への期待感
- サブネットによるエコシステムの拡大が期待される
- マルチチェーンへの対応が進んでいる
- AVAXを構成銘柄に含む投資商品が増えている
- 他プロジェクト・企業との提携に注視
投資信託「グレースケール・アバランチ・トラスト」への期待感
米国の資産運用会社グレースケールは2024年8月22日にAVAXを対象とした投資信託「グレースケール・アバランチ・トラスト」を発表した。この発表を受け、AVAXの価格は大きく上昇している。
この投資信託は、ETFとは異なり、適格投資家に限定された私募形式で提供される。従来の例から、流通市場もOTC Markets Groupに限られることが予想されている。
グレースケールの製品・リサーチ部門の責任者であるレイハネ・シャリフ=アスカリー氏は、「アバランチは、RWA(リアルワールドアセット)のトークン化において重要な役割を果たし、戦略的パートナーシップとユニークなマルチチェーン構造を通じてその成長を支えています」と述べた。
「グレースケール・アバランチ・トラスト」は、同社が運用する他の単一資産投資商品と同様に、AVAXに特化した投資の機会を提供するものだ。AVAXへの投資形式が増える事で、今後の取引量が増加することが期待されている。
サブネットによるエコシステムの拡大が期待される
アバランチは、DAppsをメインネットとする開発プラットフォームとして高い需要を獲得しているが、サブネットの人気も上々で、新しいサブネットの開発が日々、着実に進行している。
アバランチの公式サイトによると、特にブロックチェーンゲームに用いられるサブネットが、今後、数多くローンチされていくようだ。
サブネットの活用事例が広まれば、基軸通貨AVAXの需要も、今以上に増えていく可能性がある。
マルチチェーンへの対応が進んでいる
アバランチでは今後、様々なブロックチェーンとのブリッジ機能が拡充される見込みだ。
2022年6月にビットコインとのブリッジ機能が追加されたが、同じ時期にはXRP(リップル)とのブリッジを構築することが発表されている。
今後、より多くのブロックチェーンとの相互運用が可能になれば、アバランチのユースケースが増え、AVAXの値動きにも良い影響を及ぼす可能性があるだろう。
AVAXを構成銘柄に含む投資商品が増えている
AVAXへの投資方法は、単純にAVAXを購入する以外にもある。
日本にはまだないが、アメリカをはじめとする諸外国では、AVAXを構成銘柄に含める投資信託が登場している。
AVAXが構成銘柄に含まれる投資商品が増えれば、純粋な仮想通貨取引はおこなわない投資家の資産も巻き込む形で、市場でのAVAXの流動性が安定していくことにも期待できる。
ブロックチェーンゲーム市場における優位性
前述した通り、2024年現在はSleeFiやTrader Joeなどのさまざまなアバランチブロックチェーンを活用した関連サービスが登場している。中でも、以下のようなアバランチ基盤のブロックチェーンゲームは高い人気を誇るサービスだ。
- Blood Loop
- Engines of Fury
- CryptoBlades
など
BCGLISTによると、アバランチチェーン基盤のブロックチェーンゲームは、2024年3月時点で97件ものタイトルが公開されている。
2024年3月には、RPGゲーム「メイプルストーリー」との提携が発表されているが、メイプルストーリーは現在ポリゴンチェーンが採用されている。
ポリゴンチェーンから高い安全性と高速・低コストを誇るアバランチチェーンに移行する見通しであり、2024年6月現在の価格上昇に大きな影響をもたらしている。続々とブロックチェーンゲーム市場での地位を築いていると言えるだろう。
他プロジェクト・企業との提携に注視
アバランチの、他プロジェクトや企業との提携にも注視していきたい。
アバランチを開発しているAva Labsは2023年1月12日に、Amazonが提供する世界的なクラウドサービスであるAWSとの提携を発表し、大きな注目を集めた。
今回の提携は、AWSを通じて政府や企業など、様々な機関へのブロックチェーン技術の取り入れを推進するためのパートナーシップであるとみられている。
他プロジェクト・企業との提携はアバランチの可能性を広げていくものであり、大きな期待が寄せられていると言われている。
そして、その期待は値動きにも反映されており、先のAWSとの提携発表の際には前日比で約25%以上もの価格上昇を経験するなどした。
このように、今後もアバランチと他プロジェクトや企業との提携はAVAXの値動きにも影響を与えていくと考えられるので、ぜひとも今後の動きに注意を払っていきたい。
そんなアバランチ(AVAX)に興味があるという方は、ぜひともAVAXを取り扱っているCoincheck公式サイトもチェックしてみてほしい。
AVAX(アバランチ)の予想まとめ
今回は、ブロックチェーンプラットフォームのアバランチと、その基軸通貨であるAVAXの特徴や、今後の見通しなどを解説した。
- アバランチは、DApps(分散型アプリ)の開発ができるパブリックブロックチェーン
- 基軸通貨はAVAXで、決済やネットワーク手数料の支払いなどで用いられる
- 独自のコンセンサスアルゴリズムによって、高速・低コストで利用できる
- メインネットの恩恵を受けながら、だれでもサブネットの構築が可能
- イーサリアムをはじめとして、他のブロックチェーンとの相互運用性を有する
- 大手クラウドサービスであるAWSとの提携が話題になった
アバランチは、DApps(分散型アプリ)の開発に特化したブロックチェーンプラットフォームの1つ。
サブネットを構築できたり、マルチチェーンに対応していたりと、プラットフォームとして人気を集める要素が、ひととおり備わっている。
AVAXは、2023年12月より国内大手取引所のCoincheckで取り扱いが開始されている。
口座開設はオンラインで手軽に申し込めるので、気になる方はCoincheck公式サイトへ、ぜひアクセスしてみよう。