仮想通貨PURRは、DEX(分散型取引所)のひとつであるHyperliquid(ハイパーリキッド)の独自トークンである。
PURRは猫をモチーフとした仮想通貨(暗号資産)の銘柄であり、Hyperliquidの公式ミームコインだ。
PURRはHyperliquid上で取引が可能であり、ボラティリティが高く投機的な側面が強いという特徴を持つ。
今回の記事では、そんな仮想通貨PURRについて解説していく。
- PURRは、DEXのHyperliquid上で流通するミームコイン
- PURRは、「Hypurr」という名の猫をモチーフとして採用しているブランド
- PURRが発行されると同時にエアドロップが実施された
- PURRは、新興のDEXであるHyperliquidエコシステムを担うトークン
- Hyperliquidのユーザー基盤が拡大すれば、今後、PURRの市場規模も拡大する可能性がある
- 仮想通貨取引には国内大手取引所のコインチェックが利用できる
PURRは、現時点では国内取引所には上場していない。
基本的に、PURRを取引する場合は国内取引所でPURRを買うための仮想通貨を準備したうえで、Hyperliquidなどの海外サービスにてPURRを購入することになるだろう。
大手国内取引所コインチェックは、ビットコインやイーサリアムなどの主要な銘柄から珍しい銘柄まで幅広く取り扱っている。
500円程度から仮想通貨を購入することができるため、少額で仮想通貨投資を始めたい方に向いている取引所だ。
興味がある方は、コインチェックの公式サイトをチェックしていただきたい。
仮想通貨PURRとは
名称 | Purr token |
---|---|
ティッカーシンボル・通貨単位 | PURR |
発行上限* | 1,000,000,000枚 |
価格* | 54.32円 |
時価総額* | 31,937,805,452円 |
時価総額ランキング* | 380位 |
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 | Hyperliquid(DEX) |
仮想通貨はPURRは、新興のDEXのひとつであるHyperliquid(ハイリキ)の公式ミームコインだ。
PURRのモチーフになっている猫「Hypurr」はHyperliquidの公式マスコットとして採用されている。
このコインは、Hyperliquidのレイヤー1ネットワークのトークンとして機能している。
PURRの最大供給量は10億トークンと設定されているが、トランザクションごとにPURRがバーン(焼却)される仕組みを採用することで、希少性と流動性のバランスを図っている。
仮想通貨PURRの特徴
まずは、仮想通貨PURRの特徴について確認してみよう。
- 「HIP-1」でローンチされた最初のコイン
- 猫をモチーフとしたマーケティング
- 発行と同時にエアドロップ実施
- HYPEのレバレッジ版トークン
「HIP-1」でローンチされた最初のコイン
Hyperliquidレイヤー1チェーンは、「HIP-1」と「HIP-2」の2つのシステムをサポートしており、PURRは「HIP-1」にてローンチされた最初のコインである。
HIP-1とHIP-2の二つはHyperliquidのエコシステムの基盤を支えており、Ethereum(イーサリアム)チェーンにおけるトークン規格「ERC-20」のようなものである。
HIP-1およびHIP-2には、それぞれ以下のような特徴がある。
- HIP-1
ネイティブトークンとオンチェーンのスポットオーダーブックの展開を可能にする規格であり、スポット取引をネイティブに支援
- HIP-2
HIP-1トークンの流動性を永続的にスポットオーダーブックに提供するための、「ハイパー流動性」と呼ばれるメカニズムを実現する
スポット取引用のHIP-1は、オンチェーンのスポットオーダーブック作成のプロトコルを提供する。
PURRはHIP-1およびHIP-2の実現性を証明し、Hyperliquidの仕様に必要な基盤を構築したと評価されている。
PURRは、Hyperliquidレイヤー1メインネット「HIP-1」における最初のネイティブトークンとして採用され、2024年4月16日よりスポット取引が可能となった。
猫をモチーフとしたマーケティング
PURRの特色のひとつとして、猫のキャラクターをモチーフにしたマーケティング戦略が挙げられる。
PURRは、ブランディングの手法として「Hypurr」という猫のキャラクターを公式ウェブサイトやSNSでプロモーションしている。
発行と同時にエアドロップ実施
PURRは、発行されると同時にエアドロップが実施され、ポイント保有者に対して保有ポイントに応じたPURRが配布された。
PURRの総供給量は10億枚だが、そのうちの50%がエアドロップにより配布された。
残りの50%は、HyperliquidにおけるPURR/USDCペアの流動性プールに恒久的にあてられる。
当初はテストネット上でのトレードしかできなかったものの、2024年4月16日よりメインネットでの取引ができるようになった。
HYPEのレバレッジ版トークン
HyperliquidにはネイティブトークンであるHYPEが流通しており、PURRはHYPEのレバレッジ版トークンと見なされている。
それは、HYPEがHyperliquidエコシステム内で利用される主要トークンである一方で、PURRはHYPEよりも価格変動が大きい特性を持っているからだ。
PURRの価格変動が大きい要因の一つは、取引のたびにPURRが焼却される仕組みが採用されていることだ。
この焼却メカニズムによりPURRの流通量は徐々に減少するため、HYPEに比べて価格変動が大きくなる傾向があると考えられる。
また、PURRはミームコインであるため、投機目的で短期的に取引されやすいことも、価格変動を大きくしている。
仮想通貨PURRの価格動向
次に、現在までのPURRの価格動向を確認してみよう。以下は、2024年4月から現在までのPURRの価格チャート(PURR/USDC)である。
上場後はほぼ横ばいであり、2024年11月から緩やかに上昇を始め、12月以降には急上昇していることがわかるだろう。
なお、月ごとの状況を見ると、以下のように変動している。
PURRは、2024年4月16日からスポット取引が可能になると、価格は緩やかに上昇し、5月には約1.5倍まで上昇した。
6月には約0.15USDCであった価格は、7月には約0.19USDCを記録し、一旦の天井となる。
8月には再び6月の水準まで落ち着き、そのまま下落は続き、9月には4月と同程度の価格である約0.11USDCとなった。
9月に底を付けた価格は、その後強い上昇トレンドに転換し、10月には約0.17USDC、11月には約0.31USDC、12月には約0.46USDCを記録した。
このように、PURRは9月から12月までの4ヶ月間で、約75%上昇した。
ただし、これはPURR自体の要因というよりは、仮想通貨市場全体の成長に後押しされた結果と考えられる。
この数か月間において、ビットコインやイーサリアム、リップルなどの主要仮想通貨が年初来最高値や史上最高値を記録し、それに伴って他のアルトコインも上昇するなど、市場全体が大きな成長を見せている。
PURRへの投資を検討する際は、PURRだけでなく仮想通貨市場全体の動向にも注意しておくと良いだろう。
そのためには、市場全体の動向を把握できるよう、また、状況に応じて複数の銘柄に分散して投資ができるよう、なるべく多くの銘柄を取り扱っている取引所が望ましい。
例として、国内大手取引所のコインチェックなら、販売所・取引所ともに取り扱い銘柄が豊富だ。
コインチェックなら、ビットコインやイーサリアムといった人気銘柄から珍しい銘柄まで幅広く取り扱っており、初心者・上級者問わず使いやすいだろう。
興味がある人は、この機会にコインチェックの公式サイトにて詳細を確認してみてはどうだろうか。
仮想通貨PURRの将来性
仮想通貨PURRはまだ認知度が低いミームコインだが、Hyperliquidのエコシステムを担うトークンの一つでもある。ここからは、PURRの今後について考えてみよう。
- PURRの焼却メカニズム
- Hyperliquidエコシステムを支えるトークン
PURRの焼却メカニズム
仮想通貨PURRは、独自の焼却メカニズムを通じて、その供給量を徐々に減少させる仕組みを持つ。
焼却(バーン)とは、あるトークンを意図的に使用不可能な状態にすることで、流通市場から恒久的に取り除くプロセスを指す。これにより時間とともに供給量が減少する。
一般的に、供給量が減少する資産は、需要が一定であったり増加したりした場合には価値が上昇し、供給量の減少以上に需要が減少した場合には価値が下落する。
Hyperliquidエコシステムを支えるトークン
PURRが流通するHeperliquidは、永久先物取引(perpetual exchange)および現物取引を提供するDEXである。
「永久先物取引」とは満期日が定められていない先物取引を指している。
PURRは、同じくHyperliquidの独自トークンであるHYPEと並んで、このDEXが展開するエコシステムを担うと考えられる。
そのため、エコシステムが成長した場合には、PURRの需要が高まる可能性もある。
仮想通貨PURRのリスク・注意点
将来性に期待できるPURRであるが、リスクや注意点もいくつか挙げられる。ぜひ、ここで紹介する注意点を十分に確認していただきたい。
目立った機能性は備わっていない
PURRは、多くのユーザーを抱えるHyperliquidのトークンであり、エアドロップの実施などにより注目されている仮想通貨であるが、一方で、単なるミームコインに過ぎないという点には注意が必要だ。
ミームコインとは、インターネット上のエンタメやジョークから生まれたコインであり、特定の課題を解決することを目的として設計されたトークンではない。
ミームコインではない通貨(ビットコインやイーサリアムなど)と比較すると本質的な価値が乏しいうえ、ボラティリティが大きいため、投機的な要素が強い場合がある。
取引経路が限られている
2024年4月16日にHyperliquidにてPURR/USDCのスポット取引ができるようになり、2024年12月14日にはBingXでPURR/USDTの通貨ペアにて取り扱いが始まった。
USDC(USD Coin)およびUSDT(Tether)とは、いずれも米ドルペッグ(連動)のステーブルコインである。
しかし、2024年12月時点において、PURRが取り扱われている海外サービスはHyperliquid(DEX、分散型取引所)、BingX(CEX、中央集権型取引所)だけであり、取引経路が限られている。
そのため、PURRは新規ユーザーを獲得することが難しく、PURRの需要が限定的になり、ユーザー層が拡大しない可能性がある。また、売買の取引量が少なくなることで、流動性が乏しくなる場合がある。
買い手や売り手が不足してしまうと、希望する価格で取引が約定しなかったり、価格が不安定になったりするリスクもある。一般に、そのような状態になったミームコインは、価格が下落するだけで終わることがあるので、注意が必要だ。
Hyperliquidへの依存
PURRはHyperliquidレイヤー1チェーンで流通するトークンであり、Hyperliquidが公式に認めるミームコインである。
Hyperliquidに強く依存しているため、Hyperliquidネットワークの発展がPURRの価値に大きな影響を与えるだろう。
Hyperliquidは、比較的新興のDEX(分散型取引所)であるが、万が一、何らかのトラブルによりHyperliquidの運営が停止する事態が発生してしまうと、PURRの取引自体ができなくなってしまう可能性も考えられるため、プロジェクトの進捗や運営チームの信頼性などに注意を払っておく必要がある。
PURRに投資をする場合はHyperliquidに関するニュースは非常に重要であるため、Hyperliquidの公式ウェブサイトや公式SNSなどを通じた継続的な情報収集が必要となるだろう。
詐欺コインや偽のコインに注意
仮想通貨市場では、人気や注目度の高いプロジェクトに便乗し、詐欺(スキャム)コインや偽のコインが出回るケースがある。
PURRも例外ではなく、詐欺コインや偽のコイン、または詐欺でなくとも類似の名称を用いた別のトークンが登場する可能性があるため、十分な注意が必要だ。
実際に「Purrcoin」という名称のトークンが存在しており、ティッカーシンボルはPURRと同じく「PURR」である。
しかし、PurrcoinはPURRとはまったく異なるプロジェクトであり、異なる目的で発行されている別のトークンである。
誤って別のトークンを購入してしまわないよう、情報源や取引プラットフォームが信頼できるものかどうかについて、よく確認することが重要である。
さらに、仮想通貨市場では悪意のある第三者が偽のコインを作成し、ユーザーを騙そうとする事例も後を絶たない。
例えば、ソーシャルメディアや掲示板などを経由して、偽のリンクやウォレットアドレスに誘導する手口が発生している。
こうした詐欺行為に巻き込まれないためには、必ず公式サイトや正規の取引プラットフォームを通じてトークンを購入することが重要である。
自身の資産を守るためにも、信頼性のある経路でPURRを取引することが不可欠である。
国内取引所に上場していない
仮想通貨PURRは国内取引所に上場していないため、前述の通り、海外の取引所やDEXで購入する必要がある。しかし、国内取引所に非上場である銘柄には国内法が適用されないため、何らかのトラブルに巻き込まれても、保護や補償などを得られる可能性が著しく低くなっている。
このようなリスクが内在する点なども理解し、国内取引所に非上場の銘柄への投資判断を行うことが非常に重要である。
仮想通貨PURRのまとめ
今回の記事では、仮想通貨PURRの特徴や将来性などについて解説した。
- PURRは、新興のDEXである「Hyperliquid」で流通するミームコイン
- PURRは、Hyperliquidの「HIP-1」でローンチされた最初のコイン
- PURRのエアドロップでは、保有ポイントに応じた量のPURRが配布された
- Hyperliquidエコシステムが成長した場合には、PURRの需要が高まる可能性もある
- Hyperliquidにて何らかのトラブル等が発生した場合、PURRの価値が影響を受ける可能性がある
PURRはまだ認知度が低いミームコインではあるが、もしも、Hyperliquidのユーザー基盤に支えられ成長すれば、エコシステムが拡大する可能性もある。
なお、Hyperliquidなどの海外サービスを利用して仮想通貨を取引する場合、まずはコインチェックなどの国内取引所にて、取引の元手となる仮想通貨を入手しておこう。
国内大手のコインチェックには強固なセキュリティシステムが備わっており、初心者から上級者まで安心して仮想通貨を取引できる環境が整っている。
興味がある人は、この機会にコインチェックの公式サイトにて詳細を確認してみてはいかがだろうか。