仮想通貨XAUT(テザーゴールド)とは?特徴や将来性、注意点を徹底解説!

仮想通貨(暗号資産)XAUT(テザーゴールド)は、物理的な金とデジタル資産の利点を兼ね備えたトークンである。

デジタル資産としての利便性を活用し、物理的な金の高額な保管コストやアクセス制限といった課題の解消を目指している。

​この記事では、XAUTの特徴、最新の価格動向、将来性、リスクなどについて詳しく解説する。

この記事の要点
  • 仮想通貨XAUTは、物理的な金とデジタル資産の利点を兼ね備えたトークンである
  • 仮想通貨XAUTは、1XAUTは、金延棒上の1トロイオンス(約31.1035グラム)の金の所有権を表す
  • 仮想通貨XAUTは、高額な保管コストやアクセス制限といった課題の解消が期待できる
  • 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のSBI VCトレードが利用できる!

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目次

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)とは

出典:gold.tether.to
名称 Tether Gold
ティッカーシンボル・通貨単位 XAUt
発行上限* 制限なし
価格* 約47万510円
時価総額* 約1150億8000万円
時価総額ランキング* 79位
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 OKX
Bybit
など
*2025年4月30日時点、CoinMarketCap調べ

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)は、2020年に「TG Commodities, S.A. de C.V.」により提供が開始された、物理的な金とデジタル資産の利点を兼ね備えたトークンである。

1XAUTは、LBMA(ロンドン貴金属市場協会)基準を満たす、金延棒上の1トロイオンス(約31.1035グラム)の金の所有権を表す。

デジタル資産としての利便性を活用することにより、物理的な金の取引に伴う高額な保管コストやアクセス制限といった課題の解消が期待できる。

これにより、ユーザーは物理的な金の価値を保持しながら、24時間いつでも取引することが可能という利便性を享受できる。

XAUTのトークン価格は、2025年4月30日現在、約47万510円であり、時価総額は約1150億8000万円である。時価総額ランキングでは79位に位置している。

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の特徴

ここからは、仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の特徴について詳しく見ていこう。

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の特徴
  • 物理的な金との連動
  • 物理的な金取引の課題を解消
  • 償還可能

物理的な金との連動

1XAUTは、LBMA(ロンドン貴金属市場協会)基準を満たす、金延棒上の1トロイオンス(約31.1035グラム)の金の所有権を表す。

XAUTの所有者は、指定された金延棒に対する分割されない所有権を持つ。

また、対応する金は、固有のシリアル番号、純度、重量で識別可能であり、所有者は自分のアドレスに関連付けられた金延棒の詳細を容易に確認することができる。

さらに、裏付けとなる物理的な金は、Webサイトで追跡できるため、いつでも検証可能だ。

物理的な金取引の課題を解消

従来の金取引は、取引所の営業時間に制約され、地域や時間帯によっては取引のタイミングを逃すことがあった。

また、仲介業者を介するためコストも高く、実物資産の管理も煩雑であるという課題があった。

しかし、XAUTはデジタル資産のため、従来の金市場の取引時間に関わらず、24時間365日、世界のどこからでも取引が可能だ。

また、実物の金に裏付けられており、手軽に保有・送金・売買が行えるという利便性も兼ね備えている。

償還可能

XAUTは、実際の金と償還することができる。償還には通常、400XAUT前後のトークン(LBMAバー1本分)が必要となる。ただし、LBMAバーの重さは一定ではなく、多少の変動があるため、償還の際には430XAUTトークンを入金しておくことが推奨されている。

償還は、1XAUTトークンにつき、1トロイオンスの金という基準で行われる。

償還後にTG Commodities, S.A. de C.V.に依頼して、償還した金延棒をスイス国内の指定住所へ物理的に配達してもらうか、スイスの金市場で売却を試みてもらうことが可能だ。

物理的な配達を選択する場合、償還時のスイス金市場価格の手数料に加えて、配達コストが必要なので注意が必要だ。

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の価格動向

ここからは、仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2024年10月1日から2025年5月2日までのXAUT/USDTチャートだ。

出典 TradingView

2025年5月2日現在、仮想通貨XAUTの価格は3224ドル付近で推移している。

2024年10月から年末にかけて、レンジ相場を形成していたXAUTの価格は、2025年に入り上値を追う展開が続いている。

多くのアルトコインの価格が、最近の弱気な仮想通貨市場の影響で下落する中、XAUTは安定した金価格に連動する特性から、相対的に堅調な推移を見せている。

また、物理的な金が持つ課題の解消が期待できるデジタル資産としての利便性や、償還メカニズムによる裏付けの信頼性も、その資産価値を強化している。

仮想通貨XAUTをきっかけに、仮想通貨に興味を持った人もいるだろう。現状、XAUTは日本国内では取引できないが、XAUTと同様に金価格に連動するZPG(ジパングコイン)なら、SBI VCトレードで取引可能だ。

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仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の将来性

ここからは、仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の将来性を考察してみよう。

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の将来性
  • 物理的な金価格に連動
  • デジタル資産としての利便性

物理的な金価格に連動

金は普遍的な価値を持つ資産として、古くから認識されている。そのため、伝統的に価値の保存手段やヘッジとして利用されてきた。

XAUTは、物理的な金価格に連動する特性を持っているため、市場の不確実性が高まる局面では、他のアルトコインと比較して相対的に安定した価格推移が期待される。

また、国家や通貨を超えた国際的な信頼を持っているため、分散投資にも適している。

デジタル資産としての利便性

XAUTは、物理的な金の取引に伴う高額な保管コストやアクセス制限といった課題の解消が期待できる。

物理的な金に比べ、デジタル資産の特性を活用した高い利便性を提供することにより、デジタルゴールドへの投資を容易にし、幅広い層からの需要増加が期待できる。

また、デジタル資産市場における金連動型トークンのシェア拡大にも寄与する可能性がある。

さらに、物理的な金価格への連動や高い流動性は、価格の安定性を求める投資家にとって魅力的な選択肢となる。

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)のリスク・注意点

ここからは、仮想通貨XAUT(テザーゴールド)の注意点やリスクについて詳しく解説する。

中央集権的な性質

XAUTは、TG Commodities, S.A. de C.V.によって発行・管理されており、ブロックチェーン上でのトークン発行・償却、裏付け資産(金)の管理は、この中央組織によって行われている。

また、裏付けとなる物理的な金もこの組織によって保管されている。これは分散型の多くの仮想通貨とは異なり、単一の管理主体が存在する中央集権的なモデルである。

このことは、中央集権的な管理体制を排除したDeFi(分散型金融)を重視する投資家には、懸念材料となる可能性がある。

ディペッグのリスク

先述の通り、XAUTは金価格に連動するよう設計されたステーブルコインであるが、常にその価値が安定しているとは限らないというリスクもある。

流動性や市場環境の変動、さらには発行体の資産管理に関わるトラブル等により、本来設計されている価格から乖離する「ディペッグ」と呼ばれる状態に陥る可能性がある点にも注意が必要だ。

2025年4月にはXAUTの発行元であるテザー社に監査が実施され、信頼性が一定程度向上したと言われている。しかし、こちらは監査済みの証明書が発行されたのみであり、現段階では、会社全体に対する継続的な監査が行われているわけではない点にも注意を払いたい。

基本的には金価格に対してステーブルなXAUTではあるが、こういったディペッグリスクを内在する点は意識して投資検討を行うことが重要だ。

法的リスク

XAUTは日本で取り扱いがないため、海外の仮想通貨取引所を利用する必要がある。

そのため、利用時には取引所の信頼性や規制状況を十分に確認することが重要だ。

具体的には、海外取引所は資金決済法などの日本の法規制の保護・規制の枠組みから外れるため、トラブル時に国内法による投資家の救済が難しい可能性がある。

もし、海外取引所の破綻や不正アクセスなどが発生した場合、資産保全や被害回復の手段が限定されるリスクがあるので注意が必要だ。

仮想通貨XAUT(テザーゴールド)のまとめ

仮想通貨XAUTの所有者は、指定された金延棒に対する分割されない所有権を持ち、対応する金は固有のシリアル番号、純度、重量で識別可能なため、所有者は自分のアドレスに関連付けられた金延棒の詳細を容易に確認することができる。

XAUTはデジタル資産のため、従来の金市場の取引時間に関わらず、24時間365日、世界のどこからでも取引が可能で、手軽に保有・送金・売買が行えるという利便性を兼ね備ている。

XAUTは、実際の金と償還することができ、償還後にTG Commodities, S.A. de C.V.に依頼して、償還した金延棒をスイス国内の指定住所へ物理的に配達してもらうか、スイスの金市場で売却を試みてもらうことが可能だ。

XAUTは、物理的な金価格に連動する特性を持っており、市場の不確実性が高まる局面では、他のアルトコインと比較して相対的に安定した価格推移が期待される。

この記事のまとめ
  • 仮想通貨XAUTの所有者は、指定された金延棒に対する分割されない所有権を持つ
  • 仮想通貨XAUTは、24時間365日、世界のどこからでも取引プラットフォームで取引が可能
  • 仮想通貨XAUTは、一定数量以上の実際の金と交換することが可能
  • 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のSBI VCトレードが利用できる

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