NFTは近年、不動産業界でもさまざまな使い方で活用されるようになってきている。
今回取り上げる「NOT A HOTEL」はそうした事例の1つであり、NFTを用いたユニークなメンバーシップサービスを展開している。
この記事ではNOT A HOTEL、およびNFTを用いたメンバーシップサービスについて、その仕組みや利用のメリット、NFTの購入方法などを解説していく。
NFTに関心がある方はぜひ最後まで目を通して、自身の見識を広める一助としてもらいたい。
- NOT A HOTELは、購入した物件を自宅や別荘、ホテルに切り替えながら運用できるサービス
- GMOコインを通じたIEOの実施が決定
- メンバーシップNFTを購入・保有することで、メンバーシップ会員になることができる
- メンバーシップ会員は通常よりも安く、NOT A HOTELのハウスに宿泊できる
- メンバーシップNFTを保有すると、NOT A HOTELの物件に泊まるためのNFT(THE KEY)が毎年もらえる
- メンバーシップNFTおよびTHE KEYのNFTは、NFTマーケットプレイスでの二次売買が可能
OpenSeaなどで出品されているNOT A HOTELの各種NFTを購入する際は、元手としてイーサリアムが必要になる。
イーサリアムを取り扱う仮想通貨取引所は多いが、SBI VCトレードなら、500円という少額からイーサリアムを購入することが可能だ。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/06/sbi-vc-lp.png)
気になる方は、ぜひSBI VCトレードの公式サイトでサービスの詳細を確認してみてほしい。
【最新】NOT A HOTELのIEOが実施決定!
NOT A HOTELのIEOが実施されることが分かった。2023年11月7日にNOT A HOTEL株式会社とGMOコインがIEOによる資金調達に向けた新規暗号資産販売検討に関する覚書を締結しており、公式サイト内でIEO実施に関する情報が公開されている。
IEOとは
暗号資産を用いて企業がプロジェクト推進に向けた資金を調達する方法。
新しく発行するトークンを先行して販売することで、企業が事業に必要な資金を集めることができる。
本プロジェクトでは、国内大手取引所のGMOコインが自社ユーザー向けにIEOを実施する。発行される新たなトークンは、不動産を裏付とするRWAトークン「NOT A HOTEL COIN」だ。
発行されるNOT A HOTEL COINを取得することで、NOT A HOTEL DAOでのステーキング報酬や、提携するNOT A HOTELの宿泊権を受け取ることが可能となる。
![【最新】NOT A HOTELのIEOが実施決定!](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/11/【最新】NOT-A-HOTELのIEOが実施決定!.png)
なお、NOT A HOTELの公式サイトでは、IEO実施予定と記載されただけで、まだ明確な詳細については非公表となっている。詳細なロードマップやサービス開発の進捗については、今後公式サイト内で順次公開されていく見通しだ。
注目が高いNOT A HOTELのIEOに参加するには、国内取引所のGMOコインのアカウントが必須となる。
![GMOコイン](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2022/11/gmo-kaisetsu-1024x695-1.png)
ぜひこの機会にGMOコイン公式サイトをチェックして、IEOに備えてみてはいかがだろうか。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2022/08/仮想通貨IEO-300x185.png)
NOT A HOTELとは?概要を解説!
![NOT A HOTELのトップ画面](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-top1-1024x501.png)
サービス名 | NOT A HOTEL |
サービス概要 | NOT A HOTELの企画・販売・運営 メンバーシップの販売・運営 |
運営元 | NOT A HOTEL株式会社 |
設立 | 2020年4月 |
公式サイト | NOT A HOTEL公式サイト |
NOT A HOTELは、所有物件をアプリで手軽に、自宅や別荘、ホテルに切り替えて運用できるサービスだ。
ユーザーはまず1棟まるごと購入するか、もしくはシェア購入(年10日・年30日)によって、物件を保有する。
すると以下のように利用できる日数が割り振られるので、その中で自宅もしくは別荘として利用する日をアプリで設定する。
![NOT A HOTELの利用可能日数表](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-tsukaikata-1024x662.png)
自宅・別荘利用の設定がされていない日については、その3カ月前から自動的にホテルとしての予約が開始され、宿泊利用があった場合にオーナーは収益を得られる。
これまでにないユニークな仕組みのサービスであり、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド傘下の投資企業、株式会社オリエンタルランド・イノベーションズから、2021年3月に同社の第一号案件として出資を受けたことでも話題を呼んだ。
またNOT A HOTELは2022年夏から、NFTを用いたメンバーシップサービス「NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFT」を展開している。
NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTとは?
![NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTのトップ画面](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-top2-1024x463.png)
NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTは、物件を購入せずとも、より安い金額で「メンバーシップNFT」を購入してメンバーシップ会員になることにより、1日単位でNOT A HOTELの物件(同サービスでは物件のことをハウスと表記)に宿泊できるサービスだ。
販売されているメンバーシップNFTは以下の通りで、金額と仕様が異なるS・Y・Xの3種類がある。
MEMBERSHIP S | MEMBERSHIP Y | MEMBERSHIP X | |
---|---|---|---|
価格 | 185万円 | 355万円 | 580万円 |
1泊あたり換算 | 3万9,361円 | 3万7,765円 | 4万1,134円 |
有効期間 | 47年 | 47年 | 47年 |
宿泊数 | 1泊/年 (計47泊) |
2連泊*/年 (計94泊) |
3連泊*/年 (計141泊) |
イベント参加 | 〇 | 〇 | 〇 |
限定施設利用 | × | × | 〇 |
NOT A HOTEL DAOとは
現在は、NOT A HOTEL COINを新たに発行し自社施設や開発用の土地を保有・運用するプロジェクト「NOT A HOTEL DAO」のプロジェクト開始も決まっている。
独自トークンのNOT A HOTEL COINを取得することで、以下のような報酬を得ることが可能だ。
- ステーキング報酬としてのNOT A HOTEL COIN
- NOT A HOTELへ宿泊できる権利(宿泊権)
ステーキングするNOT A HOTEL COINの量に応じて、自身が好きな拠点で宿泊をすることが可能になる。なお、ステーキング量に応じた報酬については、現時点ではまだ公開されていない。
開始前だが既に大きな注目を集めている話題のプロジェクトと言えるだろう。
NOT A HOTELのNFTのメリット
それではここで、NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTの仕組みとメリットをくわしく見ていこう。
- 割安な価格でNOT A HOTELのハウスに宿泊できる
- NFTをNFTマーケットプレイスで売却したり、友人に贈ったりすることができる
- メンバーシップNFTを保有している人限定のイベントに参加できる
割安な価格でNOT A HOTELのハウスに宿泊できる
NOT A HOTELの物件は、1棟(1室)まるごと購入とシェア購入のどちらも、高額で販売されている。
例えば、「NOT A HOTEL FUKUOKA +SOUND」の販売価格は以下のとおりだ。
![NOT A HOTELの物件情報](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-kounyu-1024x505.png)
- 1棟(室)購入:2億5,920万円(税込2億8,218万円)
- シェア購入(毎年30泊):2,160万円(税込2,352万円)
- シェア購入(毎年10泊):792万円(税込863万円)
また、NOT A HOTELの物件を購入せずにホテルとして利用する場合、通常(利用するホテルと宿泊日を指定する場合)は、1泊あたり数十万円の費用がかかる。
![NOT A HOTELの宿泊費](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-shukuhaku-1-1024x484.png)
それらのサービスと比較してNOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTは、自由度で劣るものの、よりリーズナブルな価格でNOT A HOTELの物件(ハウス)に宿泊できるようになっている。
NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFT において3種類のメンバーシップNFTのいずれかを購入すると、そのNFTにハウスを利用できる日(NOT A HOTELでは“旅する日”と呼ばれている)がランダムで刻印される。
メンバーシップNFTは47年間有効だが、その間に一度刻印された“旅する日”が変わることはない。
メンバーシップ会員(メンバーシップNFTの保有者)には、毎年“旅する日”の90日前にNOT A HOTELのハウスの鍵(THE KEY)がNFTで届き、そのNFTを使って宿泊の予約を取ることができる。
なお、利用できるハウスは毎年ランダムであり、自分で選択することはできない。
![メンバーシップNFTの概要](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-nft1-1024x615.png)
このようにNOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTでは、利用するハウスと日取りを自由に選べないのだが、1泊あたりの換算で3万円~4万円台と、通常よりもリーズナブルな値段でハウスに宿泊することができる。
NFTをNFTマーケットプレイスで売却したり、友人に贈ったりすることができる
メンバーシップNFTと、それを保有することで毎年得られるTHE KEYのNFTは、いずれもOpenSeaなど、サードパーティのNFTマーケットプレイスで売買することができる。
OpenSeaをのぞいてみると、例えばメンバーシップNFTの「MEMBERSHIP S」は、本記事執筆時点(2023年11月8日)で最低価格6.5ETH(約183万円)から出品されている。
![「MEMBERSHIP S」](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/11/NFTをNFTマーケットプレイスで売却したり、友人に贈ったりすることができる-1024x610.png)
またTHE KEYのNFTは、最低出品価格が0.27ETH(約7万5,000円)となっている。
![NOT A HOLEL THE KEY](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/11/NOT-A-HOLEL-THE-KEY-1024x608.png)
メンバーシップNFTの保有者は、THE KEYのNFTを毎年もらえるが、都合が悪く宿泊できないときに、それをNFTマーケットプレイスに出品すると無駄がない。
一方で買い手側からすれば、すでに日付が刻印されているメンバーシップNFTとTHE KEYのNFTの中から、自身にとって都合がよいものを選んで購入することが可能だ。
さらにメンバーシップNFTとTHE KEYのNFTは、NFTマーケットプレイスで売買できるだけでなく、家族や友人に譲渡することもできる。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2022/08/NFT-6-300x185.png)
メンバーシップNFTを保有している人限定のイベントに参加できる
3種類いずれかのメンバーシップNFTの保有者は、NOT A HOTELのハウスに宿泊できるだけでなく、メンバー限定で行われる各種イベントにも参加することができる。
![メンバーシップの特典1](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-nft2-1024x673.png)
また、MEMBERSHIP Xを保有した場合は、限定施設(EXCLUSIVE)の利用も可能になる。
![メンバーシップの特典2](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-nft3-1024x726.png)
NOT A HOTELのNFTの購入方法
前述のとおりNOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTの各種NFTは、二次流通しているものを、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入することができる。
ここではOpenSeaを例にして、その購入方法を紹介していく。
- 仮想通貨取引所の口座を用意する
- 仮想通貨を購入する
- ウォレットを用意する
- OpenSeaとウォレットを接続する
- OpenSeaでNFTを購入する
仮想通貨取引所の口座を用意する
メンバーシップNFTとTHE KEYのNFTは、いずれもイーサリアムチェーンを基盤としたERC721(イーサリアムチェーンでのトークン規格の1種)トークンである。
そのためOpenSeaでも、イーサリアムを決済通貨として取引されている。
したがってまずは、イーサリアムを用意するために仮想通貨取引所の口座を開設しよう。
イーサリアムはメジャーな通貨の1つで、国内取引所でもたいていのところで取り扱いがあるが、なかでもSBI VCトレードなら500円からイーサリアムの購入が可能だ。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/06/sbi-vc-lp.png)
SBI VCトレードでの口座開設手順は以下のとおりで、オンライン*で取引を始められる。
- メールアドレスを登録する
- 本人情報を入力する
- 本人確認書類をアップロードする
- SBI VCトレードの審査を待つ
口座開設手数料はかからないので、まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでないなら、この機会にSBI VCトレードの利用を検討してみてはいかがだろうか。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2022/07/sbivc-300x185.png)
イーサリアムを購入する
仮想通貨取引所の口座を用意できたら、次は取引の元手となるイーサリアムを調達しよう。
SBI VCトレードなら1コイン(500円)からイーサリアムを購入することができるので、まずはお試しで買ってみたいという方にもおすすめだ。
ウォレットを用意する
OpenSeaは、仮想通貨のウォレットを接続することで利用できる。
OpenSeaに対応しているウォレットは豊富にあり、その中でどれを用意すればよいか迷った場合は、ポピュラーで汎用性もあるMetaMask(メタマスク)を選ぶとよいだろう。
ちなみに、NOT A HOTELを利用する際にもウォレットの接続が必要になるのだが、そこで利用できるウォレットは今のところMetaMaskだけだ。
そのため、ただOpenSeaでNFTを売買するだけならどのウォレットでも構わないが、メンバーシップNFTとTHE KEYのNFTを実際に使うのならMetaMask一択となる。
なおMetaMaskの入手方法については、次の記事で画像を交えながら解説していくので、ぜひ参考にしてみてほしい。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2022/08/NFT-1-1-300x185.png)
また、MetaMaskなどのウォレットを用意できたらそのウォレットのアドレス宛に、仮想通貨取引所で購入したイーサリアムを送金しておこう。
OpenSeaとウォレットを接続する
続いてOpenSeaと、用意したMetaMaskなどのウォレットを接続しよう。
OpenSeaにアクセスして、メニューバーにあるウォレットのアイコンをクリックすると、次のように対応ウォレットの一覧が表示される。
![OpenSeaとウォレットの接続](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/opensea-setsuzoku-1024x453.png)
その中から自分が利用しているウォレットを選択すると、ウォレットが起動して接続の承認を求められるので、それに応じれば接続手続きは完了だ。
OpenSeaでNFTを購入する
![OpenSeaにおけるTHE KEYの買い方](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/opensea-kounyu-1024x487.png)
あとはOpenSeaでほしいNFTを見つけて、購入するだけだ。
OpenSeaにおいてNOT A HOTELのNFTは、メンバーシップNFTとTHE KEYのNFTでそれぞれコレクションが構築されており、自身の目的に合ったものを探しやすい。
また購入手段は、次の3通りが用意されているので、欲しいNFTをできるだけ安く買えるように工夫するとよいだろう。
- 出品価格で購入する
- 希望の価格を提示(オファー)して、出品者の合意を得る
- オークションに参加する
以上、OpenSeaを例にして、NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTの各種NFTをNFTマーケットプレイスで購入する方法を紹介した。
元手となるイーサリアムを用意する際、SBI VCトレードなら500円という少額からイーサリアムの購入が可能だ。
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでないなら、この機会にSBI VCトレードの公式サイトをチェックしてみてほしい。
NOT A HOTELに宿泊する方法
繰り返しになるがNOT A HOTELでは、NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTのサービスを利用することで、通常(宿泊する物件と日時を指定した場合)よりも格安で、ハウスに宿泊することができる。
ここでは、その宿泊方法を確認していこう。
- THE KEYのNFTを入手する
- サイトにウォレットを接続する
- 宿泊予約をする
THE KEYのNFTを入手する
まずはTHE KEYのNFTを入手する必要があるが、その入手方法は以下のとおりだ。
- メンバーシップNFTを保有する(毎年“旅する日”の90日前に届く)
- NFTマーケットプレイスで購入する
- 第三者から譲り受ける
メンバーシップNFTは、NOT A HOTEL公式サイトで購入するか、もしくはTHE KEYのNFTと同じく、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで二次流通しているものを購入することもできる。
サイトにウォレットを接続する
THE KEYのNFTを用意したら、次はそれを入れたMetaMaskをNOT A HOTELのサイトに接続しよう。
前述のとおりNOT A HOTELの対応ウォレットは今のところ、MetaMaskだけだ。
NOT A HOTELのサイトにアクセスして、メニューから「メンバーシップNFT会員の方 マイページから宿泊予約」をクリックすると、MetaMaskが起動して接続の承認を求められるので、それに応じれば接続は完了だ。
![NOT A HOTELの利用方法1](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-setsuzoku-1024x491.png)
宿泊予約をする
MetaMaskを接続すると、メンバーシップNFTとTHE KEYのNFTの所有状況が次のように表示される。
THE KEYのNFTを保有している場合は、それを使用して宿泊予約を取ることができる。
![NOT A HOTELの利用方法1](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-yoyaku-1024x496.png)
NOT A HOTELのリスクや注意点
さて、NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTの各種NFTを購入する際は、次のようなリスクや注意点があることを、あらかじめ知っておいてほしい。
- 宿泊日と宿泊場所を自由に指定できない
- NFTを希望の価格で売却できるとは限らない
- NOT A HOTELの運営元が倒産したらNFTの価値も失われる可能性がある
宿泊日と宿泊場所を自由に指定できない
繰り返し述べているようにNOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTのサービスでは、通常の宿泊サービスと比べて格安で利用できる代わりに、宿泊日と宿泊場所を自由に指定することができない。
ただし二次流通しているTHE KEYのNFTは、いずれも宿泊日と宿泊場所が確定しているので、そこから選んで購入すれば、希望の日に好きなハウスへ泊まることは可能だ。
![OpenSeaにおけるTHE KEY詳細画面](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-nft4-1024x479.png)
現在は新しい宿泊施設の建設が予定されているが、今後新規で新しい宿泊施設が建設されない場合、NFT保有者はいずれ古い宿泊施設にしか泊まることができなくなる点に注意が必要だ。また新規で宿泊施設が増えたとしても、古い宿泊施設に泊まる可能性は高くなるため、物件が古くなるとNFTの価値が下落するリスクを抱えている。
NFTを希望の価格で売却できるとは限らない
メンバーシップ会員となってTHE KEYのNFTを入手し、宿泊の都合がつかなかった場合には、そのNFTをNFTマーケットプレイスを売ることで無駄をなくせる。
ただ、できれば元を取れる価格で売りたいところだが、当然のこととして希望通りの価格で売れるとは限らない。
ちなみにメンバーシップNFTとTHE KEYのNFTには、いずれもクリエイターフィーが設定されている。
二次販売が成立すると、売り上げの内の7.5%が発行元であるNOT A HOTELに自動的に徴収されるので、出品時の価格設定はそのマイナス分も考慮して行わなければならない。
NOT A HOTELの運営元が倒産したらNFTの価値も失われる可能性がある
メンバーシップNFTの有効期間は47年であり、その間に毎年、THE KEYのNFTを受け取ることができる。
しかしNOT A HOTELのサービスが、47年継続する保証はどこにもない。
もしもメンバーシップNFTの有効期間中に運営元のNOT A HOTEL株式会社が倒産し、サービスも廃止される事態となれば、残されたNFTはその価値を失うことになるだろう。
NOT A HOTELの将来性は?
リスクや注意点といったネガティブな側面を紹介したが、一方でここではポジティブな要素を取り上げながら、NOT A HOTELの将来性を考察してみよう。
- NFTの市場拡大がサービス普及の下支えになり得る
- 取り扱い物件の増加が需要拡大につながる可能性がある
- ベンチャーキャピタルなどから多額の出資を受けている
NFTの市場拡大がサービス普及の下支えになり得る
大手調査会社マーケットアンドマーケッツ社のレポートによると、NFT市場は2022年の30億5,600万ドル(約4,196億円)から、2027年には136億7,900万ドル(約1兆8,782億円)にまで拡大すると予測されている。
NFTに触れることが今後、よりポピュラーな行為になれば、NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTもその流れに支えられて、より普及していくことだろう。
取り扱い物件の増加が需要拡大につながる可能性がある
本記事執筆時点(2023年11月7日)で、NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFTで泊まれるハウスは次の7種類しかない。
- NOT A HOTEL MINAKAMI
- NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA IRORI
- NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE L
- NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE M
- NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE S
- NOT A HOTEL NASU CAVE
- NOT A HOTEL FUKUOKA +
サービスの魅力が向上すれば、自ずと需要の拡大につながっていくだろう。
![NOT A HOTELの竣工予定](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2023/03/nah-house-1024x711.png)
ベンチャーキャピタルなどから多額の出資を受けている
サービスの運営元であるNOT A HOTEL株式会社は、冒頭に紹介した株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ以外にも、いくつかのベンチャーキャピタルなどから出資を受けている。
シードラウンド(創業前からの資金調達ラウンドのこと)から2023年2月末までの調達額の累計は、約50億円に上る。
NOT A HOTEL株式会社はこうした潤沢な資金を活用したり、ソフトウェアの機能を拡充したり、取り扱い物件の内製化に向けて建築士を採用したりするなど、事業成長のための施策を着実に進めている。
NOT A HOTELに関するよくある質問
最後に、NOT A HOTELに関してよくある質問を2つ紹介しよう。
- NOT A HOTELのオーナーになるにはどうしたらいいですか?
-
NOT A HOTELでは、サイトでオンライン購入することによって、各物件のオーナーになることができる。
本記事執筆時点(2023年11月7日)では、NOT A HOTEL FUKUOKA、NOT A HOTEL NASU、NOT A HOTEL KITAKARUIZAWAなどの各棟(室)が販売されている。
- 宿泊するためのNFTはどこで購入できますか?
-
メンバーシップNFTは、NOT A HOTELのサイトからオンラインで購入することができる。
また、メンバーシップNFTおよびTHE KEYのNFTは、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスにおいて、二次流通しているものを購入することも可能だ。
NOT A HOTELについてまとめ
今回は、NOT A HOTELおよび、NFTを用いたNOT A HOTELのメンバーシップサービスについて、その仕組みや利用のメリット、NFTの購入方法などを紹介した。
- NOT A HOTELは、所有物件を自宅や別荘、ホテルに切り替えて運用できるサービス
- 独自トークンNOT A HOTEL COINを発行するIEOがGMOコインを通じて行われる
- よりリーズナブルに利用できるように、2022年夏からメンバーシップサービスも展開している
- NFTを保有してメンバーシップ会員になると、通常よりも安く、NOT A HOTELのハウスに宿泊できる
- 宿泊費が割安になる一方、宿泊場所と宿泊日は自由に選べない
- メンバーシップNFTおよびTHE KEYのNFTは、NFTマーケットプレイスでの二次売買が可能
NOT A HOTELでは、メンバーシップのサービス(NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFT)を利用することで、1泊あたりの費用を安く抑えつつ、宿泊することができる。
またサービスに用いられるNFTは、NOT A HOTELから購入できるだけでなく、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで二次出品されたものを購入することも可能だ。
NOT A HOTELのハウスに宿泊してみたい方は、ぜひ自分に合った方法で、NFTを購入してみてはいかがだろうか。
なお、OpenSea利用時の元手となるイーサリアムを調達する場合、SBI VCトレードなら500円から取引ができる。
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでないなら、この機会にSBI VCトレードの公式サイトをチェックしてみるとよいだろう。
![](https://diamond.jp/crypto/wp-content/uploads/2022/08/取引所比較-300x185.png)