PLUMEは現実資産のトークン化を手がける、「Plume Network」が発行する仮想通貨(暗号資産)である。
Plume Networkは実世界の資産のトークン化やその管理に特化しており、誰もが手軽にトークン化された現実資産を取引・運用できる環境の構築を目指している。
この記事では、PLUME(Plume Network)の特徴や価格動向、気になる将来性について解説していく。
- PLUMEはPlume Networkが発行するネイティブトークン
- ガバナンスやステーキングなどPlume Networkエコシステムの中核を担う
- エコシステムの成長に重点を置いたトークン配分を実現
- エアドロップの実施で投資家からの注目度を高めている
- 仮想通貨取引には国内大手取引所のコインチェックが利用できる
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仮想通貨PLUME(Plume Network)とは
トークン名 | Plume |
---|---|
トークンシンボル | PLUME |
最大発行枚数 | 100億PLUME |
現在価格 | 18.67円 |
時価総額 | 約372億円 |
時価総額ランキング | 314位 |
購入できる取引所 | 国内取引所での取扱いはなし |
PLUMEはRWA(現実資産)のトークン化を推進する「Plume Network」が発行する独自トークンである。
RWAとは不動産やコモディティなどの実世界の資産のことを指す。現在、このRWAとDeFi(分散型金融)を融合させた新たな金融システムである「RWAfi(現実資産金融)」が注目を集めている。
Plume Networkは、このRWAfi分野に展開するプロトコルの成長支援を目的に構築されたブロックチェーンだ。エコシステム上ではすでに180以上のプロトコルが展開しており、活気ある開発コミュニティが形成されている。
そんなPlume Network上で、PLUMEはユーティリティトークンとして機能。ネットワーク上でのガス代の支払いやステーキングなどの対応のほか、エコシステムの意思決定に参加できるガバナンス機能も持つ。
2025年1月21日にトークン生成イベントが行われており、複数の海外取引所に上場を果たした。同日にはPlume Networkの貢献者に対してシーズン1のトークンエアドロップが実施されている。
仮想通貨PLUME(Plume Network)の特徴
PLUMEは最近トークン上場したこともあり、現在、投資家からの認知度を高めつつある。ここでは、そんなPLUMEの特徴についてさらに掘り下げて見ていこう。
- RWAのトークン化を進めるプロジェクトが発行
- エコシステムのユーティリティトークンとして機能
- エコシステムの成長に重点を置いたトークン配分
- シーズン1のトークンエアドロップを実施済み
RWAのトークン化を進めるプロジェクトが発行
PLUMEを発行するのは、RWAのトークン化を推し進める「Plume Network」である。
Plume NetworkはRWAfiの実現を目指したモジュラー型のイーサリアムレイヤー2だ。不動産や債券といったRWAのトークン化・管理に特化しており、オンチェーン上で誰もが手軽にRWAを取引できる環境構築を進めている。
- Arc:RWAをデジタル資産に変換するためのトークン化エンジン
- スマートウォレット:トークン化されたRWAを管理するためのウォレット
- Nexus:現実世界とブロックチェーンの架け橋となるデータハイウェイ
- Plume USD:RWAfiでの決済や取引をサポートする独自のステーブルコイン
上記のようなコンポーネントを展開することにより、Plume NetworkはRWAのトークン化における煩雑なプロセスを排除しつつ、仮想通貨市場におけるRWAの可能性を最大限に引き出すことを目指している。
Plume Networkは2024年7月にテストネットを立ち上げており、わずか2ヶ月の運営期間で375万のアクティブユーザー数と2億8,000万ものトランザクション数を達成。2025年2月にはメインネットの公開が予定されている。
エコシステムのユーティリティトークンとして機能
PLUMEはPlume Networkエコシステムでのユーティリティトークンとして機能している。
PLUMEは「ネットワークの長期的な目標とミッションのサポート」を目的に発行されており、以下のような様々なユースケースを持ち合わせているのが特徴だ。
- ガス料金の支払い:ネットワーク上でのトランザクション手数料の支払い
- ガバナンスへの参加:PLUMEの投票によるエコシステムの意思決定への参加
- ステーキングと委任:PLUMEのステーキングによるトランザクション処理の委任
- エコシステムの流動性:PLUMEの流動性プールの構築や借り入れ担保
PLUMEのステーキングは、単にトランザクション処理をバリデータに委任するだけではない。ユーザーはステーキングでネットワーク保護に貢献しながら、PLUMEによる利回り報酬を受け取ることも可能だ。つまり、PLUMEはトークン保有者の積極的なネットワーク参加を促進するためのインセンティブとしても機能している。
上記で紹介した機能以外にも、Plume Networkは今後もPLUMEに対して様々な用途を追加していく予定だ。機能拡張によって汎用性が拡大していけば、エコシステム内外でのトークン需要が高まることも期待できるだろう。
エコシステムの成長に重点を置いたトークン配分
PLUMEはエコシステムの長期的な成長に重点が置かれたトークン配分である点も特徴だ。
Plume NetworkはPLUMEの供給上限である100億枚のうち、59%のトークンをコミュニティやエコシステムへ割り当てている。このトークン配分により、Plume Networkは持続可能なエコシステムの構築を目指している。
トークン配分先 | トークン配分の活用例 | トークンの配分率 |
---|---|---|
コミュニティ&エコシステム | 助成金・バリデータ報酬・コミュニティのインセンティブなど | 46% |
エコシステム財団 | Plume Networkの研究開発と成長・RWAfiの導入支援など | 13% |
コア貢献者への配布 | Plume Networkの構築や安全確保の貢献者への配布など | 20% |
早期参入者への分配 | 初期の機関投資家・技術的なパートナーへの配布など | 21% |
なお、コア貢献者や早期支援者へ配分されたPLUMEは、トークン生成イベント時点でロックされる仕組みだ。トークンは段階的にロックが解除されていくため、コア貢献者や早期参入者による過剰な売り圧力を抑制することにつながっている。
シーズン1のトークンエアドロップを実施済み
Plume Networkはトークン生成イベントと同時に、PLUMEのシーズン1エアドロップを実施している。
コミュニティ&エコシステムなどに割り当てられたトークンのうち、7%のPLUMEが今回のエアドロップに割り当てられた。対象者となったのは、テストネットに参加したユーザーやアクティブなコミュニティメンバーなどだ。
Plume Networkは事前に登録プロセスを完了していたユーザーに対し、以下の2種類のトークン請求方法を提供。どちらもメインネット公開後に、エアドロップの割り当てとは別に、PLUMEによる追加報酬を受け取れる仕組みだ。
請求方法 | 概要 | 追加報酬 |
---|---|---|
即時請求 | すぐに100%の割り当てを受け取る | 自身の割り当ての33% |
後日請求 | メインネット公開後に受け取る | 自身の割り当ての66% |
また、エアドロップで獲得したPLUMEは専用サイト上でのステーキングにも対応。ユーザーは自身のエアドロップ割り当ての最大10%をステーキングでき、10%の高利回りでPLUMEを運用できる。
現状では、シーズン1のエアドロップには参加できないが、Plume Networkは2025年中旬にシーズン2の開催を予定している。このシーズンでは、さらに強化されたエアドロップキャンペーンが行われる予定だ。
仮想通貨PLUME(Plume Network)の価格動向
ここからは、対USDTの1時間足チャートからPLUMEの価格動向を追っていこう。
PLUMEは1月21日にローンチ後、BybitやBitgetといった大手海外取引所へ上場を果たしている。上場初日は0.01ドルから取引がスタートしており、一時的に0.16ドルと1,600%を上回る急上昇を見せた。
その後利益確定による売りが入ったものの、翌日以降も上昇を続けて高値を更新し、価格は一時0.22ドルを突破。この高騰の要因としては、外部プロジェクトとの提携が相次いだ点が考えられる。
1月21日にはRWAの流動性ハブ「Rooster Protocol」がPlume Network上での展開を発表。翌日にはPlume Networkが、Web2とWeb3の機能統合を目指すプロジェクト「Clique」を、シーズン1エアドロップの公式ベンダーとして採用したことを発表している。
ポジティブなニュースが続いたものの、その後は売り圧力に抗えず0.1ドルラインまでトークン価格が下落。このラインでサポートされる形で、再び0.16ドルのラインを試しているような状況だ。
PLUMEに興味があるという方は、国内取引所で購入の元手通貨を準備していただきたい。そのためにも、まずは国内取引所の口座開設を進めておく必要がある。
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仮想通貨PLUME(Plume Network)の将来性
PLUMEが今後価格を上昇させていけるかどうかは、発行基盤であるPlume Networkの成長が大きく影響してくる。ここではPlume Networkの成長に焦点を当てながら、PLUMEの将来性を左右する要因について解説する。
- RWA分野の市場シェア拡大
- 大手ベンチャーからのバックアップ
- エコシステムを支えるプロトコルの成長
RWA分野の市場シェア拡大
Plume Networkの成長に影響を与える一要素として、RWA分野の市場シェアの拡大が挙げられる。
米国の大手コンサルティング企業「マッキンゼー」は2024年6月に発表したレポートにて、「RWAの市場規模が2030年までに2兆ドル(約320兆円)に達する」という大胆な予測を行っている。
同社は、現状では多くの投資機関が様子見の状態であり、今後の明確な市場シグナルを期待していると考察。大規模な取引やスムーズな連携が可能なブロックチェーンの活用のほか、トークン発行者や機関投資家などの各プレイヤーの連携等が、今後の市場の成長のために必須になると指摘している。
しかし、トークン化されたRWAが、証券法などの法規制の対象となる可能性が懸念されているのも事実だ。法規制や技術的な問題をいかにしてクリアにできるかが、RWA市場規模拡大のキーポイントになるだろう。
今後、マッキンゼーが予測する通りに市場が拡大していけば、Plum Networkもより多くの投資家に認識されるだろう。そうなれば、Plume Networkのコミュニティ・エコシステム発展に寄与する可能性は高まるはずだ。
大手ベンチャーからのバックアップ
Plume Networkは、これまで巨額の資金調達を行っており、すでに今後の成長に向けた基盤を整えている。
2024年5月には、Galaxy VenturesやPortal Venturesなどのベンチャーが参加したシードラウンドで、1,000万ドルの資金調達を完了。調達資金はエンジニアリングやマーケティングなど、チーム拡大に充当するとした。
また、2024年12月には、同じくGalaxy Venturesらが参加したシリーズAで2,000万ドルを調達。調達資金は機関投資家向けの開発を加速させるほか、エコシステムのプロダクト支援のために活用される。
Plume Networkは、現時点ではメインネット公開を控えている状況だが、すでに仮想通貨や伝統金融などの一部の投資家から信頼を得ているようだ。強力なベンチャーによるバックアップは、今後のPlume Networkへのユーザー参加を促進させる要素になる可能性も考えられるだろう。
エコシステムを支えるプロトコルの成長
Plume Network上では180を超えるプロトコルが展開しており、それぞれがエコシステム基盤を支えている。
- ASX:複数クラスのRWA資産へのオープンなアクセスに対応
- Buk Protocol:RWAに特化したマーケットプレイス
- ELYSIA:RWAのための包括的なツールとインフラを提供
- Mystic Finance:RWAを担保にしたステーブルコインの貸借が可能
上記のプロトコルはすべてRWAfi分野であるが、Plume Network上ではその他にも、ブロックチェーンインフラやソーシャル機能などを提供するプロトコルが数多く展開されている。
こうした個々のプロトコルの成長は、Plume Networkの基盤をさらに強固にする要素と言える。新たなプロトコルや開発者の参加を今以上に促進できれば、エコシステムの成長がより加速していく可能性があるだろう。
仮想通貨PLUME(Plume Network)のリスク・注意点
PLUMEは大手取引所上場後に急激な上昇を見せている。だが、これから投資を検討している方はぜひ以下のリスクや注意点を押さえたうえでPLUMEの購入を進めていただきたい。
- メインネットが公開されていない
- 国内取引所経由で購入できない
メインネットが公開されていない
Plume Networkは、記事執筆時点ではテストネット段階にあり、メインネットローンチを控えている点に要注意だ。
これまでのテストネットで検証が行われているはずだが、メインネット公開後に予期せぬバグやセキュリティ上の欠陥が見つかる可能性は否定できない。
仮にPlume Networkがこうしたトラブルに見舞われた際、ネットワークの停止やハッキング被害を受けるリスクが高まる。つまり、プロジェクトの存続が危ぶまれてしまう状況もあり得るということだ。
こうしたリスクへの対策として、メインネットローンチ後はしばらく様子を見るというのも手だ。リスクを許容したうえでPLUMEに投資したいという方は、必ず余剰資金でトークン購入を進めていただきたい。
国内取引所経由で購入できない
PLUMEは国内取引所に上場していないため、金融庁からの認可を受けていない海外取引所の利用が必須だ。
海外取引所の取扱通貨数の多さや、多種多様な資産運用サービスは魅力的だが、仮にハッキングなどのトラブルに見舞われた時に満足のいく補償を受けられない可能性がある。もちろん、国内の法規制による保護や補償には期待できない。
他にも海外取引所では、出金拒否をされたり、価値のない仮想通貨を買ってしまったりするリスクも存在する。正規の手順で取引所を利用していたとしても、思わぬ形で自身の資産を失ってしまう可能性も考えられるのだ。
必ず自己責任で海外取引所を利用し、リスクを十分理解したうえでPLUMEの購入を進めていただきたい。
仮想通貨PLUME(Plume Network)に関するよくある質問
- PLUMEはどうやって購入できますか?
-
海外取引所を経由して以下のステップで購入を進められる。
PLUME購入の手順- 国内取引所で元手となる仮想通貨を購入する
- PLUMEを扱う海外取引所に元手通貨を送金
- 元手通貨でPLUMEを購入する
ただし、上記でもお伝えしたように海外取引所の利用は自己責任で進めていただきたい。
- Plume Networkの今後のロードマップは?
-
Plume Networkのロードマップは今のとおりだ。
Plume Networkのロードマップ- 2025〜2026年:エコシステムの拡張・広範なRWA資産の対応・RWAによる利回り生成の実現
- 2026年以降:DeFiとカストディアンのパートナーシップの促進
Plume Networkは長期目標として、従来の金融とブロックチェーン技術の架け橋になることを掲げている。そのためにも今後は、持続可能かつ透明性の高いエコシステムの構築をメインに進めていく予定だ。
仮想通貨PLUME(Plume Network)のまとめ
PLUMEはPlume Network上のガス代支払いやガバナンスなど、多様なユーティリティを持つ仮想通貨だ。ユーティリティは今後も拡張予定であるため、将来的にエコシステムでのトークン需要が高まる可能性が考えられる。
- PLUMEはRWAのトークン化を進めるプロジェクトが発行する仮想通貨
- 海外大手取引所への上場をきっかけに一時1,600%以上の上昇を見せた
- RWAfi分野の発展や大手ベンチャーによる支援で将来性が期待されている
- 発行基盤となるPlume Networkはメインネット公開を控えている状況
- 仮想通貨取引には国内大手取引所のコインチェックが利用できる
初心者に人気が高い「コインチェック(Coincheck)」であれば、スマホアプリからわずか数分での口座開設申請をすることが可能だ。わずらわしい操作は一切必要なく、ガイダンスに沿って手順を進めるだけでよい。
シンプルな操作性や強固なセキュリティを重視したい方にピッタリな国内取引所となっている。興味のある人は、コインチェック公式サイトから詳細をチェックしてほしい。