スタディサプリ高校講座の料金や費用体系

 スタディサプリ高校講座のベーシックコースにかかる費用は、映像授業の料金とテキスト代だけです。合格特訓コースにかかる費用は、ベーシックコースに加えて、コーチングサービス等が付随した料金が必要になっています。具体的な料金と受講できる内容は、次の通りです。

  ベーシックコース 合格特訓コース
料金

12か月一括払い:21,780円(税込み)
(月あたり1,815円)

 

毎月払い:2,178円(税込み)
(年間26,136円)

毎月払い:10,780円(税込み)
(年間129,360円)
内容

・映像授業(6教科19科目4万本のすべての映像授業)
・授業テキスト

(PDFのダウンロードは無料、テキストは1冊1,320円で購入可)
・志望校向け学習プラン
・実用英語技能検定対策講座
・公務員対策講座
・簿記対策講座

・ベーシックコースのすべての内容
・現役難関大学生のコーチング
・担当コーチに個別調整してもらえる志望校向け学習プラン
・学習ガイダンス講座
・まるわかりBOOK
・学生証ノベルティ&レター
・レベルアップシート

参照:スタディサプリ高校講座

 スタディサプリ高校講座は上記のように、費用が抑えられているのが大きなメリットです。さらに、初回14日間は無料でお試し体験ができるため、この機会に公式サイトを確認しておきましょう。

 

スタディサプリ高校講座を他の通信教育と比較

 スタディサプリは、低価格で4万本以上の映像授業が視聴できるため、コストパフォーマンスに優れたサービスです。では、他の通信教育の料金や内容はどのようになっているのでしょうか。ここでは、進研ゼミ高校講座とZ会高校生コースを比較してみます。

進研ゼミ高校講座と比較

進研ゼミ高校講座のホームページ
出典:進研ゼミ高校講座

 進研ゼミ高校講座は、ベネッセグループが運営する学習サービスです。主に、高校1年生と高校2年生は高校講座、高校3年生は大学受験講座を受講するようになっています。

 1教科から受講できて、テキストは対応教科のものが届きますが、スマホ教材は1教科受講でも全教科使い放題になっているのがメリットです。英数国の3教科を受講した場合、自動的に5教科対応コースとなり、理科と地歴公民のテキスト教材も無料で届きます。

 具体的な料金と内容は、以下の通りです。

  進研ゼミ高校講座

料金(税込み)

<高校講座>
高1生5教科対応:9,180円 / 月〜
高1生1教科:4,980円 / 月〜
高2生5教科対応:9,380円 / 月〜
高2生1教科:6,380円 / 月〜

 

<大学受験講座>
5教科受講:12,480円 / 月〜
1教科受講:8,480円 / 月〜

教材

・オンラインライブ授業
・AI StLike -個別弱点攻略AI
・予習復習効率UP
・速攻Q暗記 よく出る基礎
・ゼロからわかる推薦入試
・合格への弱点克服BOOK

 

※学年により届く教材は異なります

テキスト

・要点復習完成号
・受験準備チャレンジ
・定期テスト予想問題
・要点確認・暗記BOOK
・AI StLike ノート
(最難関大 / 難関大挑戦コースのみ)
・模試に効く!ハイレベルリクエスト
(最難関大 / 難関大挑戦コースのみ)
・英語4技能検定実戦リハーサル
・集中特講!リスニングワーク
(英語受講者のみ)
・高2から差がつく!

 共通テスト傾向対策ワーク
(最難関大 / 難関大挑戦コースのみ)
・【共通テスト対策講座】大学受験チャレンジ
・【個別試験対策】合格への100題
・100大学対応!合格へのリハーサル演習
・共通テスト予想問題

 

※学年・時期により届くテキストは異なります

個別指導 ・教科質問サービス
(1科目あたり1か月に3件まで)
・進研模試対応 大学合格逆算ナビ
・キミ専用!合格戦略カリキュラム
・合格戦略アドバイス
(月3回まで)
・記述力UP!添削課題
その他 ・志望大レベル別7つの合格プラン
・先輩ダイレクト
(志望大の先輩による個別相談)

 進研ゼミ高校講座は、通信教育でありながら最難関大学にも合格者を輩出していることが特徴として挙げられます。進研ゼミの公式ホームページによると、1.4人に1人が塾・予備校に通わずに第一志望大学に現役合格できたとのことです。2022年度には、東大・京大に132人、旧帝大に831人、早慶上理に1,002人現役合格するなど、最難関大学や難関大学への合格実績も優れています。

 また、スタディサプリと比較すると、教材やテキストが豊富に用意されているのも特徴です。インプットとアウトプットの両面から学習を進められるため、より実力がつきやすいサービスと言えます。「どの参考書を買えばいいかわからない」「添削指導もしてほしい」という生徒は、進研ゼミ高校講座もおすすめです。

Z会高校生コースと比較

 Z会高校生コースは、高1生向け講座、高2生向け講座、大学受験生向け講座の3つのコースが用意されています。タブレットコースを受講した場合、高校1年生から高校3年生までの全範囲の単元に取り組めるため、苦手分野を復習したり、得意科目は先取り学習をしたりすることが可能です。

 Z会高校生コースの料金と内容は、次のようになっています。

  Z会高校生コース

料金(税込み)

<高校生タブレットコース>
高1生英・数・国:9,950円 / 月〜
高1生1教科:3,650円 / 月〜
高1生歴史総合:2,800円 / 月〜
高2生英・数・国:9,950円 / 月〜
高2生1教科:3,650円 / 月〜
高2生歴史総合/物理/化学/生物/日本史/世界史/地理:3,650円 / 月〜

 

<高校生テキストコース> 
高1生英・数・国:13,250円 / 月〜
高1生1教科:4,750円 / 月〜
高1生歴史総合:3,650円 / 月〜
高2生英・数・国:12,500円 / 月〜
高2生1教科:4,500円 / 月〜
高2生歴史総合/物理/化学/生物/日本史/世界史/地理:3,650円 / 月〜

 

<大学受験生テキストコース / タブレットコース>
東大・京大:5,000円 / 月〜
最難関・早慶大:4,750円 / 月〜
難関:4,500円 / 月〜

教材 ・カリキュラム学習
(高校範囲の全単元)
・AI速効トレーニング
・英語CAN-DOテスト
・英語4技能 個別強化AIプログラム
(英語講座受講者限定)
・英語4技能講座Asteria
テキスト ・志望大レベル別演習
個別指導 ・添削指導
・AIによる到達度診断
その他 ・進捗管理機能

参照:Z会高校生タブレットコース / テキストコース Z会大学受験生テキストコース / タブレットコース

 Z会高校生コースは、スタディサプリや進研ゼミと比較すると、高い合格実績を誇っています。2022年度の合格実績は、東大1,238人、京大937人、医学部医学科1,417人、東工大203人、一橋大226人、慶應大1,784人、早大2,365人などとなっています。

 ただし、この合格者数は塾や予備校と併用している生徒数も含んでいるようですので、Z会高校生コースだけの合格者ではないことには注意が必要です。

 Z会高校生コースは、添削指導が充実しているのもメリットです。正答した問題でも、他の回答方法やより良い表現をアドバイスしてもらえたり、次に解くべき問題を提示してくれたりと、具体的に添削・個別指導をしてもらうことができます。

 また、AI演習も学習に効果的です。AIが到達度をもとに個別に出題してくれるので、苦手の克服や応用問題への対策まで対応でき、入試レベルまで実力を伸ばすことができるようになっています。「共通テスト攻略演習」や「小論文講座」の追加受講もできるので、より実践的な演習をしたい場合は、併せて申し込みをするのもよいでしょう。

スタディサプリ高校講座を学習塾の動画授業と比較

 スタディサプリは、塾や予備校で教鞭を執っている有名講師の授業で人気ですが、動画授業を配信している学習塾と比較するとどのような違いがあるでしょうか。ここでは、スタディサプリ合格特訓コースと、東進ハイスクール・代々木ゼミナールを比較してみます。

東進と比較

東進ハイスクールのホームページ
出典:東進ハイスクール

 東進ハイスクールは、直営店の「東進ハイスクール」とフランチャイズの「東進衛星予備校」を展開している大手の予備校です。CMなどでもお馴染みの実力派揃いの有名講師の授業が人気で、映像授業が中心ながらも高い合格実績を誇っているのが特徴です。

「在宅受講コース」というコースがあり、予備校に通わずとも校舎と同じ講座が受講できるようになっています。

 

スタディサプリ

【合格特訓コース】

東進ハイスクール(一例)
料金(税込み) 高1〜高3:10,780円 / 月

通期講座(単科)受講料:19,250円(90分×5回)
通期講座(単科)受講料:38,500円(90分×10回)
通期講座(単科)受講料:77,000円(90分×20回)
志望校通期ユニット5:385,000円 / 年間
志望校通期ユニット6:462,000円 / 年間
志望校通期ユニット7:539,000円 / 年間

 

※「志望校通期ユニット」とは、通期講座と高速基礎マスター講座のセット
(ユニット5なら、通期講座4講座+高速基礎マスター1講座)

 

・入学金 33,000円
・担任指導費 高3生77,000円(東進衛星予備校は66,000円)
       高2生以下44,000円
・模試費 受験生29,700円
     高2生14,850円
     高1生・高0生*12,650円

*高校生のレベルの学力を持つ意欲ある中高一貫校の中学生
・季節講習費 19,250円 / 1講座

教材 ・6教科19科目4万本の映像授業 ・受講した科目による
・AI演習
・パーフェクトマスター
(授業後のオンライン確認テスト)
テキスト ・なし
(1冊1,320円で購入可)
・受講した科目による
個別指導

・科目サポーターへの質問
(1か月あたり10問まで)
・現役難関大学生のコーチング
・担当コーチに個別調整して

もらえる志望校向け学習プラン

・チームミーティング
(担任・担任助手による学習管理)
・コーチングタイム
(在宅受講コースの希望者のみ)
その他 ・学習ガイダンス講座(毎月)
・まるわかりBOOK
・学生証ノベルティ&レター
・レベルアップシート
・自習室
・学習POS
(学習管理システム)
・東進模試

参照:東進ハイスクール 入学金等 志望校ユニット等 季節講習費

私立文系志望の生徒が、高校3年生から東進ハイスクールに通った場合の費用(例)

①入学金 33,000円(税込み)
②担任指導費 77,000円(税込み)
③授業料

551,100円(税込み)


※志望校通期ユニット8(通期講座7+高速基礎マスター1)を利用した場合の料金
※以下は、志望校通期ユニット8の受講例 
・英語3講座+高速基礎マスター
・国語2講座
・社会2講座

④志望校対策

115,500円(税込み)

 

※1講座あたり19,250円
※夏期特訓コース3講座、仕上げ特訓コース3講座を受講した場合の料金

⑤模試費 29,700円(税込み)
合計 806,300円(税込み)

参照:東進ハイスクール 入学金等 志望校通期ユニット

 東進ハイスクールは、「東大現役合格者数日本一」を謳っているだけあり、質の高い授業でレベルアップを図れるのがメリットになっています。毎時間の終わりに確認テストを実施しているため、映像授業でありがちな「わかったつもり」を防ぐのに役立ちます。また、共通テストや大学別の模試も実施しており、自分の実力を把握しやすいのもメリットです。

 また、高校3年生の夏に過去問演習を行い、苦手な分野を割り出したあとは、苦手単元の演習を進めていくという学習システムを取り入れているのが東進ハイスクールの特徴でもあります。

 一方で、デメリットは料金が高いことが挙げられます。「志望校通期ユニット5」を受講した場合、通期講座4講座と高速基礎マスター講座だけの受講でも、スタディサプリ合格特訓コースの3倍近くの料金がかかります。東進ハイスクールの講師とスタディサプリの講師が同じで、講座の授業のクオリティがほとんど変わらない科目もあるため、スタディサプリに比べると東進は割高に感じることもあると思います。

代々木ゼミナールと比較

 代々木ゼミナールは、対面授業と映像授業を講座ごとに選べるシステムになっています。映像授業は、校舎での個別ブースで受講することも、自宅等で受講(モバサテ)することも可能です。無料体験は随時受付しているので、代々木ゼミナールが気になったら、まずは無料体験受講をするのがおすすめです。

 

スタディサプリ

【合格特訓コース】

代々木ゼミナール(一例)
料金(税込み) 高1〜高3:10,780円 / 月

高1高2レベル別対策:
1講座コース180,000円
3講座コース460,000円

高3・受験対策講座:
1講座コース131,000円
5講座コース540,000円

フリーセレクトプラン60:600,000円
フリーセレクトプラン45:450,000円

・入学金 100,000円
・諸経費(コースによる)
・季節講習費 100,000円 / 10講座
       120,000円 / 12講座

教材 ・6教科19科目4万本の映像授業 ・受講した科目による
・暗記アプリ「Monoxer」
テキスト ・なし
(1冊1,320円で購入可)
・受講した科目による
個別指導

・科目サポーターへの質問
(1か月あたり10問まで)
・現役難関大学生のコーチング
・担当コーチに個別調整して

もらえる志望校向け学習プラン

・講師室
(休み時間に質問ができるオープンスペース)

・サテラインゼミ質問・添削用紙
(オンラインの質問サービス)
・担任制による個別相談
・学生スタッフのサポート

その他 ・学習ガイダンス講座(毎月)
・まるわかりBOOK
・学生証ノベルティ&レター
・レベルアップシート
・自習室
・代ゼミ模試
・保護者面談会

参照:代々木ゼミナール 入学金等 授業料

私立文系志望の生徒が、高校3年生から代々木ゼミナールに通った場合の費用(例)

①入学金 100,000円(税込み)
②諸経費 50,000円(税込み)
③授業料

725,000円(税込み)


※オリジナルカリキュラム[私大文系]を利用した場合の料金

④講習会費

220,000円(税込み)


※夏期講習会オプションプラン12講座(120,000円)と

 冬期直前講習会オプションプラン10講座(100,000円)を受講した場合の料金

⑤模試受験料

0円

 

※オリジナルカリキュラムコースの料金に含まれる

合計 1,095,000円(税込み)

参照:代々木ゼミナール 入会金等

 代々木ゼミナールも、実力派の講師を売りにしている大手大学受験予備校です。「オリカリ(オリジナルカリキュラムコース)」というサービスがあり、自分の学力や志望校に合わせたカリキュラムづくりを代々木ゼミナールのスタッフがサポートしてくれます。

 また、モバサテ(自宅での映像授業)でも、オンラインでわからないところを質問できるシステムが整っています。疑問や質問は、質問用紙に記入したらスマホで撮影して送るだけなので、わからないところをそのままにせずに学習を進めることができます。受験者数は少なめですが、SAPIX YOZEMI GROUP模試を実施しており、代ゼミ生なら無料で申し込みができます。

 代々木ゼミナールのデメリットは、やはり料金が高いことです。高3の受験対策講座の1講座コースを受講するだけで、スタディサプリ合格特訓コースの年額と同じくらいの費用がかかります。また、映像授業は見放題ではなく、モバサテ受講の場合は5回まで無料受講が可能という制限があるのもデメリットです。

 年間2,000講座以上の豊富なラインナップがあり、特別選抜対策講座や入試対策小論文講座、看護系入試対策講座など多様な入試形態に対応できるのはメリットでもありますが、講座をたくさん取ると多額の費用がかかってしまう点には要注意です。

柳生好之氏のワンポイントアドバイス

 スタディサプリが他の通信教材や塾・予備校と大きく違う点は、映像授業の配信に特化していることです。インプットに徹している分、他の通信教材や塾・予備校との組み合わせが自在にできるようになっているのがメリットであるとも言えます。

 スタディサプリだけで受験勉強を完結させるのは難しいという生徒も多いかと思われるので、上手く他の通信教材や塾・予備校と組み合わせてみるのはいかがでしょうか。