有名女子大が続々募集停止や共学化

25年度の志願者数ランキングで10万人を超えているのは、1位千葉工業大学、2位近畿大学、3位明治大学、以下、表にはない東洋大学、法政大学の5大学である。いずれも、大学改革を推進し積極的に情報発信を行う人気大学だ。
一方で、受験生集めに苦戦し「募集停止」に追い込まれる大学も少なくない。25~26年度に学生募集を停止する短期大学は全国で33校(25年3月31日現在)に上るという。折からの女子大離れの影響もあって、先頃も京都ノートルダム女子大学が、26年度からの学生募集停止を発表した。同大学は京都女子大学、同志社女子大学と並ぶ「京都三女子大」である。
女子大の共学化(一部の学部のみも含む)の動きも顕著だ。25年度は、清泉女学院大学(新大学名:清泉大学)、名古屋女子大学(同:名古屋葵大学)、神戸松蔭女子学院大学(同:神戸松蔭大学)などが共学化。管理栄養士国家試験合格者数全国1位の実績を誇る女子栄養大学も、26年4月に共学化し「日本栄養大学」として再出発する。さらに同年、学習院女子大学が学習院大学に統合することが決まっている。
上のグラフが示すように、21年度以降は、志願者数上位3位までの大学が占める志願者の割合が、再び上昇傾向にある。冒頭で示した私立大学全体での定員割れの実態と合わせて、大学間の志願者確保に大きな差が出ていることを物語る。私立大学に限ったことではないが、「改革する力」を持つ大学だけが生き残るといわれるゆえんである。