オンライン家庭教師のメリット
オンライン家庭教師には、塾や訪問型の家庭教師に比べて次のようなメリットがあります。
全国にいる家庭教師の中から自分に合った教師を選べる
訪問型の家庭教師は、その地域にいる家庭教師の中から教師を選ばなければなりません。しかし、オンライン家庭教師は全国にいる教師の中から自分に合った教師を選ぶことができるため、選択の幅が広がります。特に、家庭教師の選択肢が少ない地方在住者にとっては、大きなメリットになります。
柔軟なスケジュールを組める
オンライン家庭教師は、塾に比べて柔軟にスケジュールを組むことができます。自宅以外でも受講できるため、時間や場所に制限があまりないのがメリットです。また、授業の振り替えをしたり、テスト前に授業回数を増やしたりするなど、スケジュールの変更にも柔軟に対応していることが多いという特徴があります。
自宅での学習習慣がつく
オンライン家庭教師は、家庭学習の習慣をつけるために、学習計画を立ててくれたり、毎日の宿題をチェックしてくれたりすることがあります。また、メッセージアプリやチャット機能を活用して、わからない問題についていつでも質問できる体制を整えていることもあります。そのため、「何をしていいかわからない」「問題につまずいてやる気をなくした」などの状況になりにくいというメリットがあります。
料金が安い
オンライン家庭教師は建物の固定費がほとんどかからないため、校舎型の塾に比べて比較的安い料金で指導を受けることができます。また、オンライン家庭教師は教師の交通費も不要なため、訪問型の家庭教師に比べて料金が安くなっています。さらに、自前の教材を使って指導を受けられることが多く、教材費がかからないこともあります。
授業の録画や映像授業などのサービスがある
オンライン家庭教師は、Web会議サービスや独自の授業ツールを用いて、パソコンやスマホを介して授業を行います。授業の様子を録画できるところもあり、復習に役立てることができます。また、映像授業や解説授業を配信していることも多く、家庭学習に活用することができます。
生徒に合わせた指導を受けられる
オンライン家庭教師は、生徒に合わせたカリキュラムで授業を行うことがほとんどです。中には、不登校や帰国子女といった生徒の受け入れているところもあり、それぞれの生徒のニーズに合わせた授業を受けられます。また、小学生から高卒生まで対応していることも多く、どの学年の生徒にも利用しやすくなっています。
オンライン家庭教師のデメリット
オンライン家庭教師はメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
機材の準備が必要
オンラインで授業を受けるために、パソコンやタブレット、手元カメラ、ヘッドセット、スタイラスペンなどを購入したり、レンタルしたりする必要があります。そのため、初期費用が高くなりやすいことがデメリットです。スマホだけで授業を受けられる家庭教師もありますが、画面が小さいと授業が受けにくいので注意しましょう。
コミュニケーションが取りにくい
訪問型の家庭教師なら、お互いの表情や仕草などを読み取ってコミュニケーションを取ることができますが、オンライン家庭教師だとなかなかそれができません。また、インターネットの不具合によって音声が乱れたり通信が中断されたりと、授業がスムーズに進まない可能性もあります。対面で授業を受けられる個別指導塾や訪問型の家庭教師に比べて、「授業を受けにくい」と感じる生徒もいるので、まずは体験授業をしてみるのがおすすめです。
自己管理能力が必要になる
塾などと併用していない場合、授業中以外は自宅で自主学習をすることになります。塾のようなリアルな自習室がないオンライン家庭教師では、自宅で自主自習を進めていけるだけの自己管理能力が必要です。
オンライン家庭教師の活用方法
メリットもデメリットもあるオンライン家庭教師をどのように活用したら効果的なのか、その方法を紹介します。
しっかりと目標を設定する
オンライン家庭教師では、生徒に合わせたカリキュラムで学習を行うことが多くなっています。そのため、「学校推薦型入試を見据えて内申点を上げたい」「志望校合格に向けて偏差値をこれくらい上げたい」など、具体的な目標を持つことが大切になります。目標が曖昧なままだと、効率よく学習できないことがあるので注意しましょう。
塾と併用する
オンライン家庭教師は、塾の補習として活用されることもあります。授業の内容が難しくて十分に理解できない場合や、宿題が多くてなかなか終わらせることができない場合など、オンライン家庭教師にそれらのサポートをお願いするとよいでしょう。
映像授業などのコンテンツを活用する
映像授業やAI教材などを利用できるオンライン家庭教師では、これらのコンテンツを有効に活用しましょう。コンテンツの利用料が無料だったり、授業料に含まれていたりするので、利用するほどお得になります。
自分に合った教師を探す
オンライン家庭教師のメリットは、全国の教師の中から自分に合った教師を選べることです。各社の公式サイトには教師の紹介が掲載されていることも多いので、自分に合いそうな教師がいないか探してみましょう。教師を選ぶ際には、実績、在籍・出身大学、得意教科、性別、性格、年齢など、優先順位を決めて選ぶとよいでしょう。
宿題や課題をきちんとこなす
オンライン家庭教師に限ったことではありませんが、宿題や課題をきちんとこなすことも重要です。宿題や課題をしないと学習が定着しませんし、学習計画の修正や学習コーチングにばかり時間を取られてしまい、授業を進めることができなくなってしまいます。塾のように自習中に勉強をじっくり見てもらうことはできないので、宿題や課題をしっかりとこなして授業の時間を確保するようにしましょう。
質問や相談を積極的にする
質問や相談を積極的にすることも、オンライン家庭教師を活用する上では大切です。授業では、わからないことをどんどん質問して、疑問が残らないようにしましょう。オンライン家庭教師では、授業中の質問対応だけでなく、メッセージアプリやチャット機能を使って質問対応してくれるところもあります。また、教師とは別の社員が進路相談に乗ってくれるところもあります。これらの機能やサービスを最大限に活用するようにしましょう。
オンライン家庭教師を選ぶ際のポイント
オンライン家庭教師にはさまざまなサービスがあることがおわかりいただけたかと思いますが、では、どのようなポイントで選べばよいのでしょうか。オンライン家庭教師を選ぶ際の7つのポイントを紹介します。
目標に合ったコース・カリキュラムがあるか
自分の目標に合ったオンライン家庭教師を選ぶことが大切です。「学年をさかのぼって基礎からじっくり教えてほしい」「学校の定期テスト対策をしてほしい」「医学部に合格するだけの学力をつけたい」など、自分の目標に合うコースやカリキュラムがあるかを確認しましょう。コースやカリキュラムがオーダーメイドであれば、しっかりと目標を伝えて、それに即したコースやカリキュラムを組んでもらうことが必要です。
家庭学習のサポートが受けられるか
オンライン家庭教師では、授業がある日以外は自主学習をすることになります。自主学習中にわからないところが出てきたらすぐに質問できる、オンライン自習室を利用できる、毎日の課題を提示してくれるといったサポートが受けられるオンライン家庭教師がおすすめです。これらのサポートがあると、「何をしていいかわからない」という事態に陥ることが少なくなります。
料金や費用が予算内に収まっているか
料金や費用も重要なポイントです。一見安い授業料でも、学習サポート費、教材費などの名目で、予想以上に料金がかかってしまうことがあります。また、初期費用や退会費用がかかることも、授業料が教師のランクによって変動することもあります。体験授業や問い合わせをした際に、年間でどれくらいの料金や費用がかかるのかをしっかり確認し、納得のいく料金のオンライン家庭教師を選ぶようにしましょう。
社会人教師(プロ教師)と学生教師のどちらにするか
オンライン家庭教師には、学生教師が多数在籍しています。学生教師は、生徒と年齢が近くて親しみやすい上に、料金が安く設定されていることが多いのがメリットです。しかし、指導経験が浅かったり、地域の学校事情や入試対策などについて十分な知識を持っていなかったりするなどのデメリットもあります。また、難関大学の学生が必ずしも教え方がうまいとは限りません。ただ、社会人教師は指導料が高く設定されているのが一般的なので、どのような教師に教えてもらいたいかをよく考えて、自分に適したオンライン家庭教師を選ぶようにしましょう。
生徒との相性がよいか
オンライン家庭教師でも、生徒と教師の相性が大切です。生徒との相性がよければ、教師も指導に入りやすく、モチベーションのアップにもつながります。教師との相性は、無料の体験授業を受けるなどして確認しましょう。また、教師の交代が無料のオンライン家庭教師を選ぶことで、万が一相性が合わなくても無料で講師を交代してもらうことができます。
合格実績や指導実績があるか
合格実績や指導実績に優れたオンライン家庭教師だと、指導のノウハウを豊富に持っている教師や社員がいる可能性が高まります。特に、公立中高一貫校、難関中・高・大学、医学部など、ハイレベルな受験を予定している生徒は、合格実績や指導実績のあるオンライン家庭教師を選ぶと安心です。ただし、塾などと併用して合格したパターンがあることも考慮してください。
その他
オンライン家庭教師を選ぶ際に、優先順位は高くないかもしれませんが、次の点も視野に入れておきましょう。
1つ目は、授業時間です。特に小学生の場合、長時間の授業では集中力が保てないかもしれません。生徒に合った授業時間のオンライン家庭教師を選びましょう。
2つ目は、機材の準備です。初期準備としてパソコン、手元カメラ、ヘッドセットなどの準備を求められるところもあれば、スマホ1台で授業を受けられるところもあります。どのような授業の受け方が生徒に合っているか、体験授業を通して体感してみるのがおすすめです。
3つ目は、指導報告です。保護者に指導報告をしてくれるオンライン家庭教師もあるので、保護者も学習状況を把握したい場合は、このようなサービスのあるところを選ぶとよいでしょう。
4つ目は、家庭教師センターか個人契約の家庭教師のどちらを選ぶかです。本記事では家庭教師センターを紹介していますが、SNSやフリマサイトなどを介して個人契約できる家庭教師もいます。個人契約の家庭教師のほうが料金が安いこともありますが、サービスやサポート等の面を考慮すると家庭教師センターのほうが安心でしょう。
オンライン家庭教師を選ぶ際には、以上のポイントに優先順位をつけて選ぶようにしてください。
オンライン家庭教師が向いている生徒と向いていない生徒
オンライン家庭教師が向いているかどうかは、生徒の性格や学習状況などにも左右されます。どのような生徒がオンライン家庭教師に向いている、あるいは向いていないのでしょうか。
オンライン家庭教師が向いている生徒
オンライン家庭教師が向いている生徒の特徴は、次の5点が挙げられます。
自学自習の習慣がある
自宅の学習環境が整っていて自学自習の習慣がある生徒は、オンライン家庭教師に向いています。オンライン家庭教師のみを利用する場合、授業時間も授業以外の時間も、基本は自宅で自学自習することになります。オンライン自習室が利用できるところもありますが、自宅で学習することに変わりはありません。塾の自習室などを利用しなくても自宅で集中して学習できる生徒は、オンライン家庭教師の利用に向いています。
時間を有効に使いたい
習い事や部活動が忙しかったり、塾まで距離があったりして、時間を有効的に活用したい生徒にも、オンライン家庭教師が向いています。オンライン家庭教師は、柔軟に曜日や時間を調整しやすく、振り替えにも対応してくれることが多いので、習い事や部活動で忙しい生徒との相性はよいでしょう。
全国にいる実績のある教師の授業が受けたい
オンライン家庭教師のメリットは、自宅にいながら全国にいる優れた教師の授業が受けられることです。社会人教師の授業を受けたい生徒で、「近くの個別指導塾や家庭教師には学生教師しかいない」という場合は、オンライン家庭教師がおすすめです。
不登校、海外子女、地方在住者
不登校、海外子女、地方在住者のような特別な理由がある生徒にも、オンライン家庭教師は向いています。「自宅から出られなくても授業を受けたい」「近くに塾がないけど勉強を頑張りたい」「海外に住んでいるけど質の高い日本の教育を受けたい」という生徒には、オンライン家庭教師が最適です。
人間関係に不安がある
集団の中に入りづらい、対人恐怖症があるなどの生徒は、塾や訪問型の家庭教師よりもオンライン家庭教師のほうが向いています。オンライン家庭教師では、生徒の手元だけを映して授業を受けることもできるため、人間関係に不安があっても、比較的安心して授業を受けられるでしょう。
オンライン家庭教師が向いていない生徒
次のような生徒はオンライン家庭教師に向いていない可能性があるので、次の特徴が当てはまっているかよく考えてください。
自宅の学習環境が整っていない
自宅にいると、スマホ、ゲーム、テレビ、マンガなどのさまざまな誘惑があります。また、兄弟がいて集中できないという生徒もいるでしょう。オンライン家庭教師は自宅での学習が基本なので、自宅では集中して学習できない生徒には向いていません。
ライバルと切磋琢磨したい
集団塾などでライバルと切磋琢磨することでモチベーションを上げられる生徒は、1人で学習するオンライン家庭教師は向いていないかもしれません。オンライン家庭教師にもオンライン自習室などはありますが、目の前に友達がいると頑張れるというタイプの生徒は、集団塾の利用がおすすめです。
自制心が弱い
オンライン家庭学習では、ある程度自分で学習することが求められます。そのため、自制心が弱くて自主学習ができない生徒は、オンライン家庭教師には向いていないかもしれません。そのような場合は、毎日の学習管理もしてくれるサービスのあるオンライン家庭教師を選ぶとよいでしょう。
集中力が持続しない
「先生が隣にいないと勉強に集中できない」という生徒も、オンライン家庭教師には向いていません。パソコン越しに先生がいるとどうしても緊張感が薄れやすく、集中して学習に取り組めないことがあります。そのような場合は、保護者によるサポートが必要かもしれません。
オンライン家庭教師に関するよくある質問
オンライン家庭教師に関するよくある質問をまとめました。オンライン家庭教師を選ぶ際の参考にしてください。
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対面の家庭教師とオンライン家庭教師のどちらがいいですか?
対面にもオンラインにも、それぞれにメリットがあります。対面の家庭教師は、表情や仕草などの非言語によるコミュニケーションが取れるのがメリットです。一方で、オンライン家庭教師は、上記で紹介したようなメリットがあります。生徒によってどちらが向いているかは異なりますので、性格や学習状況、居住地などを考慮に入れて、対面とオンラインを比較するようにしましょう。
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オンライン家庭教師の料金相場はどれくらいですか?
オンライン家庭教師の料金相場は、およそ3,000円〜6,000円 / 1回60分です。月額だと12,000円〜24,000円 / 月4回1教科になります。料金は、学年や受講するコース、教師のランクなどによって異なります。一見授業料が安くても、学習サポート費などの名目で料金がかさむことがあるので注意しましょう。
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オンライン家庭教師だけでも志望校に合格できますか?
オンライン家庭教師だけで志望校に合格することもできますが、生徒の自主学習が重要であることは言うまでもありません。オンライン家庭教師は、塾と併用している生徒も多くいます。例えば、「苦手科目だけをなんとかしたい」「塾の宿題が終わらないのでサポートしてほしい」などの場合は、塾との併用も検討しましょう。
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授業以外には、どのようなサービス・サポートがあるとよいですか?
どのようなサービス・サポートが必要かは、生徒によって異なります。オンライン家庭教師では、授業以外にもカリキュラムの作成、毎日の学習管理、保護者への指導報告、映像授業の配信、メッセージアプリによる質問対応、進路相談、成績保証など、さまざまなサービス・サポートを提供しています。
例えば、家庭学習の習慣がついていない生徒は家庭学習サポート、受講科目以外にも授業を受けたいなら映像授業など、生徒に必要なサービス・サポートがある家庭教師を選ぶようにしてください。
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費用をできるだけ抑える方法はありますか?
キャンペーンや割引を利用することで、費用を抑えることができます。例えば、期間内の入会金無料、1カ月分の授業料無料、兄弟姉妹割引など、各種キャンペーンや割引を利用することで、お得に入会することができます。
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自宅に機材がそろっていない場合は、どうすればよいですか?
自宅に機材がそろっていない場合は、基本的には機材を購入することになります。
しかし、オンライン家庭教師によっては機材をレンタルしていることがありますし、スマホだけで受講できるところもあります。特に中3や高3など、オンライン家庭教師の利用が短期間になることが想定される場合は、機材がレンタルできたり、スマホだけで受講できたりするオンライン家庭教師を選ぶと費用を抑えられます。
まとめ|おすすめの家庭教師
本記事ではおすすめのオンライン家庭教師や、オンライン家庭教師を選ぶ際のポイントについて解説しました。オンライン家庭教師は、比較的安い料金で全国にいる教師を選んで授業を受けられる便利なサービスです。また、映像授業やAI教材、学習コーチングなど、充実したサービスを提供しているところもあります。オンライン家庭教師を検討中の方は、ぜひ今回紹介した13社の比較を選考に役立ててください。
もし「オンラインで大丈夫か心配」という方は、まずは無料の体験授業を受けてみてはいかがでしょうか。きっと、オンライン家庭教師のよさを体験できると思います。