その他の通信教材との料金比較
スタディサプリは、映像授業とアプリ学習が中心のオンライン学習サービスです。同じように、幼児から大学受験生を対象にした学習や、大学生・社会人向けの英語オンライン講座を展開しているのが、通信教育サービスとして有名なZ会です。また、幼児から高校生向けの講座を配信しているのが進研ゼミやスマイルゼミ。この3社の料金を比較してみます。
スマイルゼミとの比較
スマイルゼミは、幼児から高校生までを対象にしたタブレットを使った通信教育サービスです。学校の教科書や理解度に応じた教材が自動で作成されるのが特徴です。そのため、苦手な分野の復習や先取り学習も、タブレット一台で完結させることができます。
スタディサプリとスマイルゼミの料金を比較すると、次のようになります。
対象 | スタディサプリ | スマイルゼミ |
---|---|---|
小学生 |
<小学講座> 1〜6年生:1,815円 / 月〜
<中学受験対策> 4〜6年生:1,815円 / 月〜 |
小1標準クラス:3,278円 / 月〜 小1発展クラス:3,828円 / 月〜 小2標準クラス:3,520円 / 月〜 小2発展クラス:4,400円 / 月〜 小3標準クラス:4,180円 / 月〜 小3発展クラス:5,170円 / 月〜 小4標準クラス:4,840円 / 月〜 小4発展クラス:5,830円 / 月〜 小5標準クラス:5,720円 / 月〜 小5発展クラス:6,710円 / 月〜 小6標準クラス:6,270円 / 月〜 小6発展クラス:7,260円 / 月〜 |
中学生 |
<ベーシックコース> 中1〜中3:1,815円 / 月〜
<個別指導塾オンライン> 中1〜中3:10,780円 / 月 |
中1標準クラス:7,480円 / 月〜 中1特進クラス:14,080円 / 月〜 中2標準クラス:8,580円 / 月〜 中2特進クラス:15,180円 / 月〜 中3標準クラス:9,680円 / 月〜 中3特進クラス:16,280円 / 月〜 |
高校生 |
<ベーシックコース> 高1〜高3:1,815円 / 月〜
<合格特訓コース> 高1〜高3:10,780円 / 月 |
高1・高2:17,380円 / 月〜 高3:19,580円 / 月〜 |
スタディサプリは、月額1,815円からと非常にリーズナブルな料金で利用できる通信教育サービスです。小学校3年生まではドリル形式の教材が中心ですが、小学4年生以降は映像授業がメインになります。映像授業には、PDFでダウンロードできるテキストと理解度を確認するドリルがセットになっています。
一方、スマイルゼミはタッチペンを使い、タブレット上で書き込みながら学習を進めるスタイルです。ワーク形式の学習が中心で、間違えた問題に対しては解説を確認し、繰り返し解き直すことで定着を図ります。
このように、スマイルゼミとスタディサプリは学習スタイルが異なるため、子どもに合った通信教育を選ぶことが重要です。どちらも14日間(スマイルゼミは約2週間)の無料体験期間があるので、まずは両方を試してみて、相性がよいほうを選んでみてはいかがでしょうか。
Z会との比較
Z会との比較では、スタディサプリと共通している学年・年代を抜粋し、小学生向けの講座から、社会人・大学生向けの英語オンライン講座を比較しています。
Z会では、入会金はかかりませんが、Z会専用タブレットを購入したり、「専科」という講座を追加受講したりすることで、追加費用が発生する場合があります。また、受講する講座によっても料金が異なることがあるため、詳細はZ会の公式ホームページでご確認ください。なお、以下に表示してある料金は、料金を比較しやすいように、一括払いの料金を月割りして表示している場合があります。
対象 |
スタディサプリ (一例/12ヶ月一括払い) |
Z会 (一例/12ヶ月一括払い) |
---|---|---|
小学生 |
<小学講座> <中学受験対策> |
<小学生コース>
<小学生タブレットコース>
<中学受験コース(3〜6年生)> |
対象 |
スタディサプリ (一例/12ヶ月一括払い) |
Z会 (一例/12ヶ月一括払い) |
---|---|---|
中学生 |
<ベーシックコース>
<個別指導コース> |
<中学生タブレットコース>
<中高一貫コース> |
対象 |
スタディサプリ (一例/12ヶ月一括払い) |
Z会 (一例/12ヶ月一括払い) |
---|---|---|
高校生 高卒生 |
<ベーシックコース>
<合格特訓コース> |
<高校生タブレットコース> /日本史/世界史/地理:2,800円 / 月
<高校生テキストコース> /日本史/世界史/地理:3,650円 / 月
<大学受験生テキストコース / タブレットコース> |
対象 |
スタディサプリENGLISH (一例/12ヶ月一括払い) |
Z会 (一例/12ヶ月一括払い) |
---|---|---|
大学生 社会人 |
<新日常英会話コース 英会話セットプラン>
<ビジネス英語コース 英会話セットプラン>
<TOEIC® TEST パーソナルコーチプラン 6ヶ月プログラム> |
<総合英語オンライン講座 Asteria for Business> 4,900円 / 月 |
Z会のメリットは、各コースの内容が充実していることです。追加料金なしで、個別のサポートやAIによる学習サポートを利用することができます。
例えば、中学受験コースには、解答力を高める添削指導の「演習・答案作成指導」、個別の受験指導をしてもらえる「個別学習指導」があります。また、中学生向けのコースには、わからない問題を質問・相談できる「教えてZ会!」、わかったつもりを防ぐ記述問題や添削指導があります。
高校生向けのコースにも進捗管理機能や添削指導があるため、個別の指導や学習サポートを受けたい場合は、Z会を利用するのが有効です。
一方で、例えばスタディサプリの合格特訓コースでは、科目サポーターに質問できる科目は、英語、数学、物理、化学、生物の5科目に限られています。質問できる内容も、講座内の解答解説がある問題の追加解説に限定されており、添削指導や参考書・過去問の解説には対応していません。そのため、記述問題や論述問題の添削指導を受けたい生徒は、Z会の方がおすすめです。
AIによる学習サポートでは、間違えた問題傾向から苦手を分析して、生徒に合った問題を出してくれたり、生徒の学習データから今解くべき問題をピックアップして出題してくれたりと、AIが基礎固めのサポートをしてくれます。
一方で、スタディサプリは映像授業が中心であり、アプリで問題を解いたり、AIが苦手を分析したりしてくれる機能は付いていません。スキマ時間にアプリで手軽に問題を解きたい場合は、学習アプリがあるZ会などの通信教育の方が利用しやすいでしょう。短時間で有名講師の授業を受けたい場合は、スタディサプリを利用するのがおすすめです。
料金面で言えば、スタディサプリ中学講座の個別指導コースとZ会の中学生コースはほとんど料金が変わりませんが、スタディサプリのベーシックコースのみで個別指導コースを選択しない場合はスタディサプリはかなり安価に利用できます。高校生の5科目受講に関しては、スタディサプリの合格特訓コースの方がZ会より低価格となっています。一方で、Z会は単科受講もできるので、苦手科目の補習として活用する場合にはおすすめです。
進研ゼミとの比較
進研ゼミとの比較では、小学生・中学生・高校生向けの講座の料金を比較しています。
進研ゼミも、入会金はかかりませんが、専用タブレットの代金が別途必要だったり、有料オプション講座があったりします。また、中学講座では、紙教材だけの「オリジナルスタイル」と紙教材とタブレットを合わせた「ハイブリッドスタイル」の2つのスタイルから選択して受講することができるのも特徴です。
なお、以下に表示してある料金は、料金を比較しやすいように、一括払いの料金を月割りして表示している場合があります。
対象 |
スタディサプリ (一例/12ヶ月一括払い) |
進研ゼミ (一例/12ヶ月一括払い) |
---|---|---|
小学生 |
<小学講座>
<中学受験対策> |
<小学講座> 1年生:3,250円 / 月 2年生:3,490円 / 月 3年生:4,460円 / 月 4年生:4,980円 / 月 5年生:5,980円 / 月 6年生:6,370円 / 月 |
中学生 |
<ベーシックコース>
<個別指導コース> |
<中学講座>
<中学講座 中高一貫> |
高校生 高卒生 |
<ベーシックコース>
<合格特訓コース> |
<高校講座>
<大学受験講座> |
スタディサプリHPおよび進研ゼミHP 小学講座・中学講座・高校講座を参考に作成
進研ゼミのメリットは、映像授業以外にも学習コンテンツやサービスが充実していることです。例えば、中学講座のテスト対策用コンテンツは、5教科以外の実技科目にも対応しており、「定期テスト予想問題デジタル」や「定期テスト暗記BOOK」が届くので、中学校や高校の評定平均を上げるのに効果的です。他にも、「5教科電子辞書Perfect study」や「VR studyゴーグル」などの教材が届くので、学習の理解を深めるのに役立ちます。
一方で、スタディサプリでは、映像授業のテキストが購入でき、中学講座には定期テスト対策用のテキスト、高校講座には志望校別のテキストが販売されていますが、その他の副教材は取り扱っていません。思考力を高める問題や記述式に対応した問題などに取り組みたい場合は、スタディサプリだけでは不十分です。もし、併用している塾で定期テスト対策を受けている、定期テスト対策は教科書に準拠した問題集で対策をしたいなどの場合には、スタディサプリで十分でしょう。
また、進研ゼミには、「赤ペン先生による個別添削指導」や「教科質問サービス(高校講座・大学受験講座)」というサービスがあるため、わからないことをそのままにせずに学習を進めることができます。
一方で、先ほども触れたように、スタディサプリでは、個別指導コースと合格特訓コースで質問対応してもらえますが、添削指導には対応していません。ただ、添削が必要な問題を解くことはあまりないという生徒は、添削指導自体が必要ないかもしれません。「もし添削が必要な場合には、塾や学校の先生に質問する」と割り切るのであれば、スタディサプリでも十分に学習を進めることができるでしょう。
さらに、進研ゼミ小学講座・中学講座では電子書籍が約1,000冊読み放題だったり、全国規模の診断テストができたり、「まなびの手帳」という保護者サポートで教育や受験情報が配信されたりと、サービスが充実しているのも魅力になっています。
スタディサプリにはこのようなサービスはついていませんが、低価格でシンプルに利用できる点や約4万本の映像授業を自由に見られる点がスタディサプリのメリットです。
料金面で言えば、高校1年・2年時は進研ゼミの高校講座・大学講座の方が、スタディサプリ高校講座の合格特訓コースより低価格です。ただ、高校3年時については、1教科のみの受講であれば進研ゼミの方が安くなりますが、5科目を受講する場合はスタディサプリの方が安価に利用できます。また、中学講座に関しては、進研ゼミの方がスタディサプリよりも低価格を実現しています。
スタディサプリの料金の支払い方法
スタディサプリの料金の支払い方法には、クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済、App Store決済、Google Play Store決済の5つがあります。
<クレジットカード決済>
Visa、Master、JCB、Amex、Dinersのクレジットカードに対応しています。
<コンビニ決済>
コンビニ決済は、ベーシックコースでのみ利用ができ、ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、ミニストップ、セブンイレブンで決済ができます。コンビニ決済では、申込完了画面が表示されてから7日以内に支払いをする必要があります。受講申し込み後に、申込日から年度末(例:2024年3月31日)までの料金を一括払いすることで利用を開始することができます。
<キャリア決済>
ソフトバンク、ドコモ、au、UQモバイル、Y!モバイルに対応しています。
<App Store決済・Google Play Store決済>
App Store決済・Google Play Store決済は、ベーシックコースでのみ利用ができ、iOSアプリ、Androidアプリでの使用が可能です。1ヶ月単位の料金を支払うシステムで、契約は自動更新されるようになっています。
スタディサプリの解約・退会方法
スタディサプリを解約・退会するためには、利用中の有料コースの「利用停止手続き(解約)」をした上で、「学習Web」「サポートWeb」の2種類のアカウントで退会手続きという3つのステップが必要です。具体的な退会の方法は、以下の通りです。
ステップ1 利用停止手続き(有料コースの解約)
ベーシックコースや合格特訓・個別指導コースなどの有料コースを受講している場合は、退会前に当該コースの利用停止手続きが必要になります。ベーシックコースの利用を停止した場合、有料部分の授業試聴やテキスト冊子の購入などができなくなり、合格特訓・個別指導コースを利用停止すると、担当コーチや科目サポーターへの質問等ができなくなります。
合格特訓コースと個別指導コースの利用停止手続きは、「サポートWeb」から行うことができます。「サポートWeb」にログイン後、「利用照会」から利用停止手続きをすることが可能です。
ベーシックコースの利用停止手続きの方法は、支払い方法によって異なります。
- クレジットカード決済とキャリア決済の場合は、「サポートWeb」にログインして「利用照会」から「利用を停止する」を選択してください。
- App Store決済の場合は、iPhoneやiPadで「設定App」からサブスクリプションの解約をします。
- Google Play Store決済の場合は、Android端末のGoogle Playアプリにある「お支払いと定期購入」から定期購入を解約することが可能です。
- コンビニ払いは、利用期限を過ぎるとベーシックコースが自動的に停止されるため手続きが必要ありません。
ステップ2 学習Webの退会手続き(アカウントの削除)
学習Webから退会手続きをする場合は、次の手順で退会します。学習Webを退会すると授業動画の視聴履歴や確認テストの受講履歴を見ることができなくなりますので注意しましょう。
学習Webからの退会手続き
- 「学習Web」にログインする
- 「プロフィール」をクリックする
- 「メニュー」から「退会」を選択する
- 「退会手続きをする」→「退会する」をクリックする
アプリから退会する場合は、次の手順で退会します。
学習Webからの退会手続き(アプリ)
- 「マイページ」を選択する
- 「設定」をタップする
- 「アプリ・サービス利用について」をタップする
- 「サービスの利用停止・退会」をタップする
- 「退会手続きをする」をタップする
ステップ3 サポートWebの退会手続き(アカウントの削除)
最後にサポートWebを退会することで、完全にスタディサプリを退会することができます。サポートWebを退会すると、これまでの利用状況等を確認することができなくなります。
サポートWebの退会手続き
- 「サポートWeb」にログインする
- 「アカウント設定」をクリックする
- 「スタディサプリを退会する」をクリックする
- 「上記を理解して退会する」をクリックする
返金について
解約する時に返金制度が適用される場合と適用されない場合があります。返金対象となるのは、ベーシックコースをクレジットカード決済で12ヶ月払いしている場合、ベーシックコースをコンビニ決済で年度一括払いしている場合、スタディサプリENGLISHをパック料金で支払っている場合などです。返金額は、「決済額 −(申し込み時点の月払いの月額料金×その月を含む利用月数)」の計算式で算出されます。
返金対象である場合、退会とは別途で返金申請をする必要があります。「問い合わせフォーム」から「利用停止・退会・返金について」を選択して、返金の申し込みをしてください。
App Store決済・Google Play Store決済の場合、受講有効期間終了日(10日に申し込みをした場合、翌月の9日)の24時間以上前に自動更新を解除することで、利用を停止することができます。利用期間内に利用を停止しても、日割り計算による払い戻しは行われません。
スタディサプリ学校向けサービスと個人利用の違い
スタディサプリは、学校向けサービスも展開しています。学習動画の配信だけではなく、小・中・高等学校での教育に適した機能や教材を提供してもらえるため、特に高校での導入が進んでいます(2022年3月末時点で全国2,900校以上が導入)。学校向けサービスの特徴は以下の通りです。
学習支援サービス
基礎学力の定着を目的とした「スタディサプリ」と英語の4技能のトレーニングを目的とした「スタディサプリENGLISH」を活用することができます。
進路指導支援サービス
進路に関する情報提供や、適性診断、志望校決定に役立つ教材やワークシートなどを活用し、進路指導に役立てることができます。
先生向け管理システム
生徒一人ひとりの学習状況を把握したり、クラスの生徒に宿題を配信したりすることができるシステムです。
スタディサプリは無料体験から始めよう
スタディサプリの「小学講座」「中学講座」「高校講座」「大学受験講座」では、クレジットカード決済で受講申し込み手続きをした場合に限り、14日間の無料体験ができるようになっています。また、スタディサプリENGLISHは、初回限定で3つのコースのどれでも7日間の無料体験をすることができます。
無料体験でも、各コースの内容を一通り使うことができるので、無料体験をしてみて自分に合うかどうかを確認するのがおすすめです。無料体験期間中に退会すれば、費用は一切かかりませんので、まずは無料体験から始めてみましょう。
スタディサプリの料金に関するよくある質問
-
スタディサプリは、月額料金の他にかかる料金がありますか。
スタディサプリは、入会費や管理費等は一切かかりません。月額料金だけで利用することができます。ただし、テキストはオプションのため、1冊につき1,320円がかかります。例えば、高校3年生が以下のような映像授業のテキストを購入した場合の料金は、
・英語6講座(通年)
・数学1講座(通年)
・国語6講座(通年)
・理科2講座(通年)
・社会4講座(通年)
・志望校対策講座5講座
これらを受講して、それぞれの講座でテキストを購入した場合、年間で31,680円(内訳:1,320円×24講座)のテキスト代がかかる計算になります。 -
途中退会をした場合、違約金などが発生しますか。
スタディサプリを途中で退会しても、違約金等は一切かかりません。反対に、一括払いをしている場合などに、条件を満たしていれば返金手続きをすることができるので、途中退会をする場合は返金の条件を満たしているか確認して、対象になっていれば返金手続きをするようにしてください。
スタディサプリの料金のまとめ
スタディサプリは、他の通信教育と比較してもリーズナブルに利用できるサービスです。料金プランもシンプルで、それぞれの講座には2コースしかないので、コーチングサービスやオンライン英会話を利用するかどうかでコースを判断することができます。また、支払い方法も毎月払うか一括払いをするかのどちらかですので、できるだけ費用を抑えたい場合は一括払いを利用しましょう。
返金に対応しているのもスタディサプリのメリットですので、一括払いをした後に途中解約をしても特にデメリットはありません。どの講座も14日間または7日間の無料体験ができるようになっているので、まずは無料体験を受けてみるのはいかがでしょうか。
スタディサプリの料金は入会金もなく月額費も安価なので、とりあえず申し込んでみる、がしやすい映像授業です。
その反面、使わなくなったまま契約し続けている方も多いようです。かくいう私も、息子が使わなくなったあと1年近く解約し忘れていました。とてもいいサービスですので一度は触れてみることをオススメしますが、解約し忘れにはご注意ください。