九州大合格者数が進学校の目安
公立校ランキングベスト50に九州・沖縄8県からは6校が入った。長崎県が2校あり、福岡県・佐賀県・熊本県・鹿児島県が1校ずつで、大分県・宮崎県・沖縄県はゼロとなった。
福岡県でランク入りしたのは北九州市の63位県立小倉のみである。九州大49人、山口大21人、九州工業大20人、熊本大18人と近隣県が多い。同じ北九州市の76位県立東筑は九州大54人、九州工業大30人、北九州市立大20人で県内の国公立大が上位を占める。
福岡市を見ると、第6学区の84位県立修猷館が九州大115人、京都大21人、佐賀大18人、東京大13人、神戸大12人、大阪大11人と全国区の存在である。第8学区の88位県立明善は九州大57人、熊本大43人、佐賀大21人、第5学区の89位県立筑紫丘は九州大103人、佐賀大34人、九州工業大20人、第4学区の186位県立福岡は九州大78人、大阪大・熊本大各15人、佐賀大14人のほか、京都大9人、東京大4人も合格している。
佐賀県トップは14位県立佐賀西で、佐賀大54人、九州大41人、熊本大34人、長崎大13人、旧帝大では大阪大8人、東京大6人、京都大4人が合格している。ちなみに178位県立致遠館は佐賀大36人、熊本大23人、九州大15人と地元近隣県が上位を占める。
2校が公立校ベスト50入りした長崎県は、42位県立長崎西が長崎大76人、九州大24人、熊本大14人、56位県立諫早は長崎大59人、九州大31人、熊本大24人となっている。ちなみに、中高一貫化した73位県立長崎東は長崎大69人、九州大18人、広島大14人、熊本大・長崎県立大各11人で、これら3校は甲乙付けづらい競合関係にありそうだ。
熊本県では9位県立熊本が全国区の存在だ。熊本大89人、九州大69人、東京大25人。ちなみに創立はこちらの方が古い89位県立済々黌は、熊本大83人、九州大35人、鹿児島大25人である。
鹿児島県は30位県立甲南が公立校ベスト50入りした。鹿児島大120人、熊本大31人、九州大16人、広島大15人と地元志向が圧倒している。ちなみに同じく鹿児島市内にあるライバル校の107位県立鶴丸は、鹿児島大が81人と少ない分、九州大18人、熊本大17人、広島大13人、京都大9人、大阪大7人、東京大6人と旧帝大にも強い全国志向となっている。
大分県トップは72位県立大分上野丘で、九州大62人、大分大34人、熊本大19人、次いで95位県立大分舞鶴になると大分大72人がダントツで、熊本大27人、九州大16人となっている。
宮崎県トップは112位県立宮崎大宮で、宮崎大42人、九州大25人、鹿児島大24人、熊本大18人、長崎大・広島大各12人、大分大11人となっている。次いで、122位県立延岡は宮崎大28人、熊本大20人、九州大・山口大各11人、中学を付設する中高一貫校の129位県立宮崎西は宮崎大75人、熊本大25人、九州大23人、鹿児島大18人、山口大・長崎大各10人と九州圏内で上位は占められている。
沖縄県トップは228位県立開邦で、琉球大36人、沖縄県立芸術大11人、九州大10人、次いで353位県立球陽は、琉球大66人、名桜大10人と県内が多数を占め、県外の大学については両校とも10人に満たないところが占めている。