栄光ゼミナールのホームページ
出典: 栄光ゼミナールの公式サイト

栄光ゼミナールとは、どんな塾か?

 栄光ゼミナール(高校受験対策)は校舎数が多いので、近所で高校受験対策の塾を探そうとしたら栄光ゼミナールが候補にあがるはずだ。また、地元の学習塾以外で、学校の帰り道に寄りやすい場所にあることを望んでも栄光ゼミナールが検討の対象にあがってくる。通いやすさがまず特徴といえよう。

テキストはZ会グループの「新演習シリーズ」

 使用するのはZ会グループの「エデュケーショナルネットワーク」が制作する『新演習シリーズ』だ。多くの他塾も使用している完成度の高いテキストである。各学年・各科目で「標準」編と「発展」編がある。

 高校入試の問題は中学のカリキュラムの延長線上にある。そのため、塾のテキストも学校のカリキュラムに合わせて作られている。一方で、高校入試では教科書レベルを超える問題が出題されることも多い。

 そのため、「標準」編は私立上位校までに対応し(偏差値でいうと65くらい)、「発展」編は難関校対策に対応している。「標準」編のテキストは問題の難易度の幅が広いのが特徴。たとえば、英語のテキストだとまず例題があり、基本問題、演習問題A、Bがあり、階段式に難易度があがっていく。

 一クラスが10人前後と少数制なので、どの難易度の問題をやるかの調整もすることができる。つまり、無駄に難しい問題をやって疲弊することもなく、実力に合った問題に取り組んでいくことができる。

少人数制クラスで、学校の定期テスト対策も実施

 栄光ゼミナールは全教室で、テキスト以外のプリントも基本的にすべて共通のものを使う。つまり、全校舎で同じ内容の授業が受けられるように努めている。

 授業は講師が声を張り上げて、「とにかくこれを覚えろ!」という古風なスパルタ指導はせず、穏やかに論理的に説明し、授業を進めていく。また、大人数のクラスだと学級崩壊のリスクがあるが、栄光ゼミナールのクラスは少人数制で10人くらいだから、講師の目が一人一人に行き届きやすいためその恐れは少なくなろう。

 また、公立高校入試では内申点が合否に大きく影響する。内申点とは中学から受験する高校に提出される「調査書(内申書)」に記入されている評定のことだ。

 この内申点を高めることが大切になる。内申点は日々の学校での学習、つまり宿題をちゃんと提出したり、定期テストの点数をちゃんととれていたりすることで点数が高まっていく。

 そのため、栄光ゼミナールはその内申点をとれるように、数学と英語の授業の後に20分間、学校の宿題などに生徒が取り組む「定期テスト演習」の時間を設けている。講師は、各生徒の中学での学習の進度や内容を把握し、学校の宿題をちゃんとやって提出しているかどうか確認することもある。

 それに加えて、定期テスト前には、授業がない土日にも自習室にきて勉強をするように声かけをする。教室内に講師がいるので、分からない問題があれば質問ができる。テスト前の自習に講師が付き添ってくれるわけだ。

「家庭で学習するのは難しいことが多いです。そのため、自習室に来るように働きかけをしています」(高校入試責任者 松田裕太郎さん)

 もちろん、定期テスト直前以外でも自習室は常に使えて、いつでも質問ができる。

都立最難関校対策を専門とするコースも

 高校受験対策のためのコースは、小学6年生と中学1年生からなる「高校入試準備コース」、中学2年生と中学3年生のための「高校入試対策コース」がある。一部の校舎では中学2年生から始められる「難関高校入試対策コース」もある。

 また、栄光ゼミナールでは都立中高一貫校と最難関都立高校入試対策の専門塾「E-style」も展開している。こちらの都立高校入試対策は「最難関都立高校入試対策コース」と「都立上位高校入試対策コース」の2つのコースがある。前者は日比谷、西、国立高校などの進学指導重点校に向けた指導を行う。

 多くの都立は共通の問題を出すが、最難関校ではその学校オリジナルの問題も出題する。それらは非常に難易度が高いので、対策が必要となる。こちらでも内申点を高めるための対策もし、それと同時に難関高校が出題するハイレベルな問題を解くための指導をしていく。

「E-style」では都立最難関校対策を専門とする講師がそろい、同じ学校を狙う仲間が多いことから、早い段階で「日比谷に通いたい」といった希望がある場合は当塾を検討してみてもいいかもしれない。ただ、開講している校舎が限られるので、通塾の手間や労力に見合うかどうかも同時に検討した方がいいだろう。

 なお、栄光ゼミナールの「高校入試準備コース」は小学6年生から始まる。一部の校舎では小学4年生から「公立中進学コース」も開講。中学受験の対策をしていて、なにかしらの理由で「やはり高校受験にしよう」となった時に、同じ栄光ゼミナール内でコースの切り替えもできる。

 また栄光ゼミナールは「大学受験 ナビオ」という塾も展開している。こちらも少人数制できめ細かい指導をするのが特徴で、栄光ゼミナールと相性がいいと思った生徒は、引き続きナビオに通うことも可能だ。

 栄光ゼミナールは様々なブランドの塾を展開しているので、生徒の希望や適性によってどの塾にするかを選べる。

講師の特徴

 穏やかで実直な雰囲気の講師が多い。体育会系の、声を張り上げるようなスパルタ指導をすることはない。他の塾に比べて、女性の講師が目立つ。

 また、栄光ゼミナールは「偏差値だけにこだわらず、その生徒の希望にそった志望校を目指す」というコンセプトから、学力上位の生徒に本人の希望とそぐわない難関校の受験を無理に勧めたりもしない。

栄光ゼミナールに向いているのはどんな生徒か

 自宅での学習がしにくい場合、塾の自習室は強い味方になる。その場合、家から近いことが重要になる。通いやすい場所にあれば自習室も利用しやすい。学校の帰り道に寄れる場所ならより通いやすいだろう。

 栄光ゼミナールは校舎数が多いから、近所の校舎が見つけやすい。そのため、自習室に通って勉強をしたい生徒には最適な塾といえよう。

 また、全体として規模が大きい塾なので、難関都立高校から中堅私立高校まで多くの情報をもっている。難関高校への合格実績だけを売りにしてはいないので、「推薦入試で中堅私立単願にしよう」という進路相談にもキチンと対応し、試験対策もできる。

 一方で、成績で席の順番を決めることもなく、過剰な競争心をたきつけて、「少しでも高い偏差値の学校に受かるのが正しい」という考えを植え付ける塾ではない。そういった「たきつける塾」が合う生徒には、栄光ゼミナールは合わないこともあろう。

保護者は栄光ゼミナールをどう思っている?

 保護者は、栄光ゼミナールをどんな塾と考えているのか。取材の中で聞いた、保護者達の評価や感想をまとめてみた。

通える範囲にあるいくつかの大手塾すべてに話を聞きに行きましたが、その中では最も栄光さんは面倒見がいいと思い、入塾させました。コンプライアンスへの配慮が行き届いている印象で、安心して子どもを通わせられます
最寄り駅の近くにあり、自転車で塾に行ってくれるから送り迎えがいらないので楽です。自習室をちゃんと管理していないところだと、友達と遊んでしまうこともありますが、栄光ゼミナールの自習室はガラス張りで、講師やスタッフさんの視線があるから、そうならないのがいいです
中学3年生になると都立日比谷や開成、慶應女子といった最難関校を狙う生徒しか面倒をみない塾もありますが、栄光さんは全員をちゃんと最後までみてくれる。中堅の都立高校を受けたい場合でも安心して通わせられる

栄光ゼミナールの基本データ<高校受験対策>

校舎数 高校受験対策195校
生徒数 非公表
年間にかかる費用

【授業料(1カ月あたり)】
小学4年生(2科) 11,000円/月
小学5年生(3科) 14,850円/月
小学6年生(3科) 15,950円/月
中学1年生(5科) 26,400円/月
中学2年生(5科) 31,900円/月
中学3年生(5科)【3~8月】40,700円/月
中学3年生(5科)【9~2月】49,500円/月
※首都圏教室の2023年度の授業料、すべて税込。

 

その他、学年・コースに応じて、以下の費用がかかります。
・入塾金22,000円(栄光ゼミナールにはじめてご入塾の方)
・維持費(小学4年生~中学1年生は不要)
・テスト費
・教材費
・講習(春期・夏期・冬期)

自習室の有無 あり。教室の開室時間にいつでも利用可能。
質問対応 授業の前後や自習室の利用時に、個別に対応。
1クラスの生徒数 10人程度
専任講師の比率 非公表
生徒の男女比 非公表