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ワークス研究所の労働市場最前線

景気低迷期でもなぜ企業は新卒採用を続けるか?
バブル経済崩壊後とは大きく違う
近年の新卒回帰の潮流とその背景を探る

徳永英子 [リクルート ワークス研究所 研究員]
【第2回】 2011年1月27日
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 前回の第1回では、2012年卒者の採用見通しについて述べた。

 今回のテーマは、前回、約束した新卒採用において、バブル経済崩壊後の景気低迷期と、近年の景気低迷期の状況で、異なる点についてである。それは「企業の採用基準が厳しくなっていることでしょ」と、思われるかもしれないが、今日の話はそこではない。

 今回のテーマは「この景況感の中で、なぜ企業は新卒採用を行うのか?」、また「採用を抑制すると、リスクになるのか?」についてである。

大卒者の新卒採用人数を決める際
企業が考慮する項目は何か

 企業が、大学院生を含む大卒者の新卒採用の採用人数を決めるにあたり、景気が影響していることは周知の如くである。

 何を考慮して採用人数を決めているかについて、少し数字をベースに分析してみよう。図表1にあるように、景気動向や自社の売上や利益動向のほか、人材の過不足はもちろんのこと、新卒採用における中長期的ポリシーや従業員の年齢構成なども、考慮していることがわかる。

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徳永英子 [リクルート ワークス研究所 研究員]

(とくなが ひでこ)人材採用関連事業の商品プロデュース部署にて、中途採用・新卒採用における、企業・学生の採用・就職活動動向に関する調査・マーケティングを担当。2001 年 4 月より現職。
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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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