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ワークス研究所の労働市場最前線

若手ビジネスパーソンは草食系が7割
いまの20代の仕事における成長のヒントとは?

笠井恵美 [リクルートワークス研究所主任研究員]
【第6回】 2011年3月24日
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 ワークス研究所の「大卒20~50代の仕事における成長についての意識調査」によると、ビジネスパーソン全体(正社員)では、「仕事における成長が非常に重要」の割合は平均15.2%だが、20代は最も高く、22~24歳は23.3%、25~29歳は20.7%と、4~5人に1人は「仕事における成長が非常に重要」と答えている。

 成長の実感は離職にも影響している。「仕事を通じて成長感を実感できなかったから」退職したと答えた割合は、18~24歳の退職者の20.4%、25~29歳の離職者の19.8%にのぼる(ワークス研究所「ワーキングパーソン調査2008」)。

 今回は、20代の新人・若手ビジネスパーソンの仕事における成長のヒントを3つ紹介したい。20代が育つ環境を整える際、また、30代以降の成長を考える際の参考になればと思う。

若手ビジネスパーソンの
「草食vs肉食」比率は7対3

 20代の新人・若手ビジネスパーソンの仕事における成長を考える第1のヒントは、世代性である。

 リクルートマネジメントソリューションズの「新人・若手の意識と成長に関する調査2010」によると、若手ビジネスパーソン(入社1・4・7年目)の草食対肉食の比率は、7対3であった。男女別では、男性は6対4、女性は7対3で草食が多くをしめた。

 この調査では、ビジネスパーソンの志向・価値観を分類し、草食タイプと肉食タイプの割合を割り出している。調査からみえてきた草食とは「リスクを回避し現状を維持したい、周囲との調和を好み、他者の反応に対して敏感」なタイプで、肉食とは「リスクを恐れず挑戦したい、周囲に影響力を発揮することに価値をおき、人の目はあまり気にしない」タイプである。

 さらにこの調査では、草食と肉食を2つのタイプにわけている。その結果、若手ビジネスパーソンは4つのタイプ、すなわち、現実的な「こだわり草食タイプ」が5割、多様なものの見方を好む「しなやか草食タイプ」が2割、自信があり手堅い成功を望む「コンサバ肉食タイプ」が1割、自分のやり遂げる力を信じ、高い目標を掲げる「ラディカル肉食タイプ」が2割という結果になった。

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笠井恵美 [リクルートワークス研究所主任研究員]

(かさいえみ)日本女子大学文学部卒業後、株式会社リクルート入社。就職情報誌、人材マネジメント関連専門誌の編集・執筆等を経て、2003年より現職。職業における個人の成長や発達をテーマに、調査や研究を行っている。


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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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