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マレーシア大富豪の教え
【第8回】 2017年5月20日
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小西史彦

“幸運な人”と“不運な人”を分けるのは「これ」だ
マレーシア大富豪の教え

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逃したチャンスは二度と巡ってこない

 これが、見事に当たりました。
 いえ、予想をはるかに超える成功を収めたのです。開店初日から行列ができて、店頭に並べた靴は片っ端から売れていきました。価格帯、品質ともに、私の「読み」どおりにシンガポールのマーケットにはまったのです。

 日本式のディスプレイを採用したのも勝因のひとつでした。当時、現地の靴店はどこも、ガラスのショーケースのなかに靴を陳列(ちんれつ)していましたから、いちいち店員に「あの靴を見せてほしい」と頼む必要がありました。しかし、私たちは、棚に靴を並べる日本式を採用したので、誰でも自由に試し履きができる。これも、好評を博したのです。

 しかも、利幅(りはば)が非常によかった。というのは、日本との“時差”があるからです。日本のデパートでは7月には夏物のバーゲンが始まります。メーカーも初夏には秋冬の商品の準備を始めるので、夏用の靴は6月中旬を過ぎると問屋では値段が下がり始め、7月には“投げ売り”状態になります。

 それをゴソッと仕入れてシンガポールへ輸出しますから、粗利益率は80~90%。開店3ヶ月後には配当が出るようになりました。その後、5年間で5店舗を出店。膨大(ぼうだい)な利益を生み出してくれたのです。まさに、ハイリスク・ハイリターン。そして、このとき手にした資金が、私の「軍資金」となったのです。

 もう、説明は不要でしょう。成功したければ、チャンスが来たら迷わず飛び乗ることです。チャンスの女神に後ろ髪はない、と言われるとおり、訪れたチャンスは瞬時につかまえなければ、すぐに過ぎ去ってしまいます。そして、二度と戻ってはこないのです。だから、「これは!」というチャンスがあれば、四の五の言わずにまず飛び乗る。そして、全力を尽くす。これが、成功をたぐりよせる、第一の秘訣なのです。

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小西史彦

小西史彦(こにし・ふみひこ)
1944年生まれ。1966年東京薬科大学卒業。日米会話学院で英会話を学ぶ。1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。1年間のマラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。1973年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。その後、さまざまな事業を成功に導き、1993年にはマレーシア証券取引所に上場。製造業や商社、飲食業など約50社を傘下に置く国民的企業グループに育て上げ、アジア有数の大富豪となる。2007年、マレーシアの経済発展に貢献したとして同国国王から、民間人では最高位の貴族の称号「タンスリ」を授与。現在は、テクスケム・リソーセズ会長。既存事業の経営はほぼすべて社長に任せ、自身は新規事業の立ち上げに采配を振るっている。

 


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