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マレーシア大富豪の教え
【第8回】 2017年5月20日
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小西史彦

“幸運な人”と“不運な人”を分けるのは「これ」だ
マレーシア大富豪の教え

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「不運」なときに慌てる者は必ず負ける

小西史彦(こにし・ふみひこ) 1944年生まれ。1966年東京薬科大学卒業。日米会話学院で英会話を学ぶ。1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。1年間、マラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。73年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。その後、さまざまな事業を成功に導き、93年にはマレーシア証券取引所に上場。製造業やサービス業約45社を傘下に置く一大企業グループに育て上げ、アジア有数の大富豪となる。2007年、マレーシアの経済発展に貢献したとして同国国王から、民間人では最高位の貴族の称号「タンスリ」を授与。現在は、テクスケム・リソーセズ会長。既存事業の経営はすべて社著兼CEOに任せ、自身は新規事業の立ち上げに采配を振るっている。著書に『マレーシア大富豪の教え』(ダイヤモンド社)。

 ただし、注意してほしいことがあります。
 チャンスは与えられるものであり、巡りあわせで訪れるものです。それを、私たちがコントロールすることはできません。どんなに努力をしていても、ツイていない時期、まったくチャンスが訪れない時期は必ずあるのです。そのときに、焦って動くのは得策ではありません。ジッと我慢する。半分、ゲームから降りるくらいの気持ちで不運な時期をやり過ごすのが正解です。

 かつて、石油ショックで本格的な不景気に陥って、「世界恐慌前夜」とメディアが騒ぎ立てたとき、私は尊敬する大企業トップに「どうすべきでしょうか?」と尋ねたことがあります。すると、「嵐が去るまで、穴の中に閉じこもっていなさい」とアドバイスされ、それに従ってしばらくは投資を控えたことがあります。これが正解でした。周りには、慌ててあれこれ手を出した結果、痛手を負った事業家が何人もいたからです。

 麻雀と一緒です。麻雀をやっていると、ツイている人とツイていない人が生まれます。面白いのは、ツイてない人が必ずしも負けるわけではないということ。なぜなら、運は必ず巡っていくからです。ツイていた人のツキがなくなり、ツイてなかった人にツキが回ってくる。この循環が何度も起きるのです。

 大事なのは、ツイてないときは勝負を控えて、じっと「嵐が去る」のを待ち、ツキが回ってきたときに攻め切ること。負けるのは、これができない人です。ツイていないのに、我慢できずに大きく振り込んで大負けしてしまうのです。

 なかには、ツイている人に「席を替わってくれ」と言う人もいますが、面白いもので、席を替わってもらった人で勝った人を見たことがありません。自分がいる場所でじっと耐えている人のところに、ツキは回ってくるのです。

 そして、ツキが回ってきたら、徹底的に勝ち切る必要があります。麻雀で「ガメル」というのですが、これができないと勝ち切ることはできません。これは、ビジネスも同じで、ツキが回ってきたときに「ガメル」ことができないと、成功を手に入れることはできません。このメリハリをつけられるかどうかが、勝敗を決するのです。

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小西史彦

小西史彦(こにし・ふみひこ)
1944年生まれ。1966年東京薬科大学卒業。日米会話学院で英会話を学ぶ。1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。1年間のマラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。1973年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。その後、さまざまな事業を成功に導き、1993年にはマレーシア証券取引所に上場。製造業や商社、飲食業など約50社を傘下に置く国民的企業グループに育て上げ、アジア有数の大富豪となる。2007年、マレーシアの経済発展に貢献したとして同国国王から、民間人では最高位の貴族の称号「タンスリ」を授与。現在は、テクスケム・リソーセズ会長。既存事業の経営はほぼすべて社長に任せ、自身は新規事業の立ち上げに采配を振るっている。

 


マレーシア大富豪の教え

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「マレーシア大富豪の教え」

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