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辺境から世界を変える【取材紀行編】
【第1回】 2011年7月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
加藤徹生 [社団法人wia代表理事]

「茶色い髪」の少女
――ラオス奥地で突きつけられた「貧困」の現実

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 アジア各国の社会起業家を取材し、辺境に眠る力強い可能性を描き出した『辺境から世界を変える』。本連載では、アジアの最果てを巡る取材の中で、ターニングポイントとなった出会いや出来事を、書籍未収録のエピソードを中心に書き綴ります。ラオス、カンボジア、タイ、中国、フィリピン、インド……。2年にわたる取材で、筆者、加藤氏は何を見たのか。
  まずは、アジアの社会起業家を巡る旅の始まりとなったある出会いの話から始めよう。場所はアジアの最貧国ラオス。この旅を始めるまで、僕は「貧困」というのは「解決せねばならない問題」だと思っていた。
  この旅は急成長するアジアの原動力となる人々の力を自分の目でみたい、そして、新たな社会の変革の担い手となろうとしている各国の社会起業家が活躍する現場に足を踏み入れたい、との思いから始まったものだった。

 「この村の子どもたちの髪の毛って、みんな茶色いの?」

 ラオス奥地の村で出会った美しい女の子にたまたま僕の目が止まった。明るい茶色の髪を美しいと思ったからだ。そんな僕の何気ない問いに、その村へ案内してくれた友人はそっけなく答えた。

 「それ、栄養失調だよ」

 栄養が不足すると、髪の毛は細くなり、光が当たると茶色く見える。僕は、そんな「当たり前」のことすら理解していなかった。

ラオス奥地で出会った、アカ族の女の子。僕は、この場所で「貧困とは何か」ということを改めて考えさせられる

 

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    加藤徹生 [社団法人wia代表理事]

    社団法人wia代表理事/経営コンサルタント。
    大学卒業と同時に経営コンサルタントとして独立。以来、社会起業家の育成や支援を中心に活動する。 2009年、国内だけの活動に限界を感じ、アジア各国を旅し始める。その旅の途中、カンボジアの草の根NGO、SWDCと出会い、代表チャンタ・ヌグワンの「あきらめの悪さ」に圧倒され、事業の支援を買って出る。この経験を通して、最も厳しい環境に置かれた「問題の当事者」こそが世界を変えるようなイノベーションを生み出す原動力となっているのではないか、という着想を得、『辺境から世界を変える』を上梓。
    2011年6月末より、東北の復興支援に参画。社会起業家のためのクラウドファンディングを事業とする社団法人wiaを、『辺境から世界を変える』監修者の井上氏らとともに9月に立ち上げた。
    twitter : @tetsuo_kato


    辺境から世界を変える【取材紀行編】

    アジア各国の社会起業家、そして現地の起業家を取材し、辺境に眠る力強い可能性を描き出した『辺境から世界を変える』。
    本連載では、アジアの最果てを巡る取材の中で、ターニングポイントとなった出会いや出来事を、書籍未収録のエピソードを中心に書き綴る。ラオス、カンボジア、タイ、中国、フィリピン、インド……。2年にわたる取材で、筆者、加藤氏は何を見たのか。
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