賢く貯める節約術!
【第6回】 2012年3月16日公開(2015年12月17日更新)
ザイ編集部

将来のお金が不安なら、保険より投資よりまず「見える化」です!不透明な時代だからこそ知っておきたいお金の新管理術

 ファイナンシャルジャーナリストで、20万部のベストセラーとなった『投資信託にだまされるな!』の著者としても知られる竹川美奈子さん。今月発売の著書『あなたのお金を「見える化」しなさい!』では、「見える化」をキーワードにこれまでになかったお金のマネジメント法を提案している。

お金の「見える化」とは何か、なぜ必要なのか、また「見える化」によって何がどう変わるのかなど、話を聞いた。

――本のタイトルにある「お金の『見える化』」とは、そもそもどういうことを指しているのでしょうか?

竹川美奈子(たけかわみなこ) ファイナンシャル・ジャーナリスト。マネー誌を中心に執筆活動を行なう一方、多数の企業セミナーの講師を務める。著者に『投資信託にだまされるな!』『たりないお金』(ダイヤモンド社)がある。

 お金の「見える化」には2つあります。まず1つは、自分の家計の「見える化」、つまり家計の現状を把握することです。

 またもう1つは、公的保障や勤務先の保障の「見える化」で、こちらはたとえば病気になったときや死亡したときに国や勤務先からどのくらいの保障を受けられるのか、リタイア後の生活を考えるときに公的年金や勤務先の退職給付はどのくらいもらえるのかを調べてみることです。その上で自分で準備しておくべきお金はどのくらいなのかなどを明らかにしておくことを指します。

 こうした「見える化」がなぜ必要なのかと言えば、今は昔のように国や勤務先に全部任せておけばなんとかなるという時代ではないからです。

 自分のお金は、自分でマネジメントするという発想が必要なんですね。 

「将来が不安」で極端な方向に走る人が多い

 ――「お金の見える化」について書こうと思われたのは、なぜですか?

 公的年金不安などが言われる中、将来のお金について「不安だ」という声をよく聞きます。私が講師を務める企業セミナーなどでも、みなさんそうおっしゃいます。

 しかし、実際には何もしないという方も多いのです。あるいは突然個人年金保険に加入してしまったり、レバレッジの高い投資に走ったり、もしくはすごく節約しなくてはいけないと思い詰めたり…かなり極端な方向に振れてしまう人も多いんですね。

 でも、本当は保険の加入や投資の前にやるべきことがあって、それが先ほど述べた「お金の見える化」――家計の現状を把握して、我が家の収入はどうなっているのか、資産や負債、純資産はどの程度あるのかということをはっきりさせたり、公的保障や勤務先の保障を調べて自分ではどのくらい準備が必要なのかを知ることだと思うんです。

 では、どんな手順で「見える化」を進めればよいのか、何をどのように調べて、必要なお金を準備すればよいのか。それがわかる本があればいいなと考えたのが、この本を作るきっかけになりました。

――具体的には、どうやって「見える化」すればよいのでしょう。

 家計の「見える化」については、個人も会社と同じように1年に1回くらい、決算を出してみる、つまり損益計算書(P/L)と貸借対照表(バランスシート、B/S)を作ってみることを提案しています。

 損益計算書は、会社の売上高から経費や税金などを差し引いて、最終的にどのくらいの利益(または損失)を出したかを示したものです。なので、たとえば田中さんだったら「田中カンパニー」の経営者のつもりで、今期の売上高(収入)が○○円で、支出は○○円、その結果、利益は○○円だったというのを出して、個人版の損益計算書を作ります。

個人の損益計算書の例。年収から税金・社会保険料を引いたものが「手取り収入」。そこに家賃や食費などの「支出」を差し引いて、残った金額が「利益」となる(本書P.19より)

 また、バランスシートは企業がある時点に保有する資産と負債、その差額(純資産)を一覧表示したものですが、これも「田中カンパニー」の資産(預金や株式などの金融資産+土地やマンションなどの固定資産など)と負債(クレジットの未払い金やオートローンなどの短期負債+住宅ローンなどの長期負債)、資産から負債を差し引いた純資産を書き込んで一覧表示させます。

個人のバランスシートの例。不動産などを所有していない場合は小さいバランスシートとなる。住宅ローンを組み自宅を購入するとバランスシートは大きくなる(本書P.21より)

これらを作ることで、収入や支出がいくらで貯蓄や投資に回せるお金=利益がどのくらいあるのか、資産と負債の状況がどうなっているかなどを把握できるようになります。数値を記入するだけでなく、図式化してみると視覚的にわかりやすくなります。毎年作ってみることでその変化もわかります。

家計簿だけでは全体像が見えない

 ――公的保障や勤務先の保障の「見える化」は、どうすればよいですか?

 これはそれぞれ調べてみるしかないのですが、たとえば老後が不安といいながら、「ねんきん定期便」ですら見ていない、封を開けてもいないという方が少なくありません。「ねんきん定期便」はぜひ確認してください! 将来受け取れる公的年金の見込額がわかりますし、実は情報の宝庫なのです。

 一方、勤務先の保障制度については、社内規則や企業から支給されるハンドブックなどで調べてみるとよいでしょう。

 ただ、細かいところまで調べるのはなかなか大変な場合もあります。そこで、もし会社で勤務先や企業年金基金、労働組合や共済会などが主催するお金関係のセミナーなどがあれば、ぜひ活用してほしいですね。セミナーに参加すれば、そうした制度を詳しく知ることができます。忙しいからといって参加しないのは、非常にもったいないと思います。

実は、死亡保障や退職給付制度が充実している企業は、けっこう多いんですよ。保障が充実していることがわかれば、自分で準備する部分は意外に少なくて済むかもしれません。逆に、充実していなければ、そのときは多めに準備しなければいけないんだなということがわかります。早い時期にわかればさまざまな対策を考えることもできます。

――ところで、家計の「見える化」と言えば「家計簿」をイメージする人も多いと思います。家計簿だけではダメでしょうか?

 家計簿は、短期的な収支の管理には向いているし、日々何をどのくらい買ったかを記録することはいいことだと思います。ただ、それだけでは不十分で、全体像を把握することが重要です。

 たとえば、家計簿の上では毎月数万円の黒字が出ていても、その裏に住宅ローンなど何千万円もの借金が隠れているというケースもあります。毎月が黒字だからそれでいいや、ではなくて、損益計算書で年間でどのくらいの利益が出ているのかを、バランスシートで金融資産がきちんと積み上がっているか、負債が圧縮されているかということを把握することが大切です。

 そのためには、家計簿をつけていてもやはりバランスシートの作成は絶対必要だと思いますし、損益計算書も作っていただきたいですね。

<まとめ

①あなたのお金を「見える化」することで、将来のお金について
漠然と不安に感じている状態から抜け出し、冷静かつしっかりした対策を講じられるようになる。

②家計の「見える化」と、公的保障や勤務先の保障の「見える化」という2つの「見える化」を、ぜひ実際にやってみてください。

(取材日/2012年3月9日、構成/肥後紀子)

(後編につづく)

 

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