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ヘイ グループのイノベーションを起こす組織

イノベーションを生み出す組織とは(上)
「明確な方向感」「多様性」「風通しの良さ」

山口 周 [ヘイ コンサルティング グループ プリンシパル]
【第2回】 2012年12月26日
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前回は、様々な分野における日本人の活躍を俯瞰し、日本人の創造性は決して欧米のそれに劣っておらず、むしろ世界でもトップクラスにあるということ、従って日本企業のイノベーションの停滞は個人の創造性の問題ではなく、組織のあり様の問題であることを確認した。今回は、では具体的にどのような組織が、イノベーションを生み出す土壌として最適なのかについてご説明したい。

 筆者が所属するヘイグループの研究からは、イノベーティブな企業には下記の六つの特徴があることがわかっている。

1.明確な方向感と視座
2.人材の多様性
3.上下間の風通しの良さ
4.ネットワーク密度の高さ
5.失敗に寛容な文化
6.組織における「遊び」の存在

 以下、それぞれについて、検討してみよう。

1.明確な方向感と視座

 イノベーションを継続的に成し遂げている企業に共通する際立った特徴の一つとして、「リーダーが明確な方向性と視座を打ち出している」という点が挙げられる。ここで言うリーダーとは、経営陣だけでなく中間管理職までも含んでの定義と考えてほしい。一言で言えば、イノベーティブな企業におけるリーダーシップのスタイルは、平均的な企業のそれと大きくプロファイル(特徴)が異なるのだ。

 では具体的にどのように異なるのか?ここではまず、ヘイグループがどのようにしてリーダーシップというフワフワしたものを捉え、可視化しているかという枠組みについてご説明したい。

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山口 周 [ヘイ コンサルティング グループ プリンシパル]

やまぐち しゅう/電通、ボストン コンサルティング グループ、A.T.カーニー等を経て、2011年より現職。慶応義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科前期博士課程修了。消費財、メディア、流通、情報通信等の業界に対し、事業戦略策定、人材活性化、イノベーション促進等のテーマでのコンサルティング経験が豊富。著書に『グーグルに勝つ広告モデル』(光文社新書)『天職は寝て待て』(光文社新書)。


ヘイ グループのイノベーションを起こす組織

日本企業におけるイノベーションの停滞が嘆かれて久しい。一般に、イノベーションの停滞はマーケティング、あるいは研究開発にその責が帰せらることが多いが、我々ヘイグループは、組織あるいはリーダーシップのあり様にこそ、その真因があると考えている。この連載では、ヘイグループが世界中で展開している組織アセスメントのデータを用いながら「イノベーションを起こせる組織」と「イノベーションを起こせない組織」では何が異なるのか?「イノベーションを起こせる組織」を構築するためには、何が必要なのかを明らかにしたい。

「ヘイ グループのイノベーションを起こす組織」

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