貯金1億円の「アラ還」夫婦、妻のメンタル不調で出費増…定年後は大丈夫?写真はイメージです Photo:PIXTA

約1億円の貯金があるものの
メンタル不調で支出増

 今回は、50代女性のYさんからのご相談です。メンタル面の病気を抱えており、食事を作ったり、電車に一人で乗ったりすることが難しい状況とのこと。体調を考慮して、普段からタクシーでの移動も多く、出費がかさむそうです。夫婦合計で約1億円の貯金があるものの、老後も資金面でやっていけるのかお悩みです。

【家族構成とそれぞれの年齢】
夫(60歳)外資系企業勤務、65歳まで働く予定
Yさん(58歳)ビル、アパート経営
息子(25歳)社会人
娘(19歳)大学生

※子供2人はYさん夫婦と同居
※夫の勤務先は退職金なし

【世帯収入(月額手取り)】
夫:約75万円(年収約900万円)
Yさん:約60万円(年収約700万円)
息子:約20万円(年収約240万円)

※夫は厚生年金(月26万円)、Yさんは国民年金(月6万円)が支給される予定
※息子は家にお金を入れず、稼ぎの半分(約10万円)を自分の貯金に充てている

【月間支出】
60万円前後(年間700万円程度)

※夫の両親の資金繰りが苦しくなり、医療費等を援助する場合もある

【資産】
預貯金:夫婦合わせて約1億1000万円(夫3000万円、Yさん8000万円)
不動産:8000万円のマンションを購入済み。住宅ローンはなし/Yさんの仕事で経営するアパート(6室)など

※仕事で経営するアパートは数年以内に売却予定、売却益2000万円程度の見込み
※将来的に発生する相続税は700万円程度の予定

【保険】
夫:終身死亡保険(800万円)、払い済みの死亡保険(2500万円)
Yさん:終身死亡保険(800万円)