段ボール犬を散歩させる、
四つんばいになってぐるぐる回るなどの「奇行」

 現在、日本の大学に留学中のある中国人学生は、先日、筆者に「中国にいる仲が良い同級生が、先日うつと診断された。このような人が実はすごく増えている」と話した。

 中国のSNSでは、大学生らの奇行ともいえる行動が拡散され、学生たちの精神状態を心配する声が上がっている。例えば、夜のキャンパスで、夜道を歩く大勢の学生たちが手にひもを持っている。ひもの先につながっているのは段ボールで作った犬なのだ。こうした行動は、先月頃、北京や内陸部の陝西省の大学で始まり、今は全国に拡大しているという。これらの「段ボール犬」に、名前を付けたり、エサをやったり、またファッションショーのように作品(犬)を披露して楽しんだりといった行動がブームになっているという。

 他にも、夜のキャンパスで学生が集団で四つんばいになり、円を描くようにぐるぐる回っている動画がSNSでたくさん出回っている。中国のメディアによると、 最初は、北京にある中国伝媒大学の学生が「四つんばいになって運動場を歩こう」と提案したのがきっかけで、多くの学生が参加したのだという。この動画がSNSで拡散されると、今度は名門の清華大学、中央美術学院など、各地の大学で模倣する動きが広がったというのだ。

 大学生たちのこうした奇妙な行動に、ネット上では、同情と心配の声が飛び交っている。

「長らく敷地から出られない生活が続いているから、ストレスがたまりにたまって、これで発散しているのでは」
「本当にかわいそう……、ずっと閉じ込められて、精神的に不安定になったのかもしれない。大学側は彼らを罰しないようにお願いしたい。誰にも迷惑をかけていないのだから、それぐらいは好きにさせてあげて」