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中国語ができなくても大丈夫 野口悠紀雄の中国経済統計「超」読解法

ルールを覚えれば何とか読める中国の簡字体

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第13回】 2013年2月14日
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前回述べたのは会話などのバーバル(口頭の)・コミュニケーションだが、今回は簡字体の読み方について述べる。統計や文書を「読む」という観点からすれば、このほうが重要とも言える。

利用者の立場から
簡字体にアプローチする

 日本も中国も、1950年代に漢字の簡略化を行なった。その当時の両国の関係を考えれば当然のことだが、日中で独立に行なわれ、共通化の努力はなされなかった。この結果、日本と中国本土の漢字がかなり乖離し、互いに他国の漢字が読めなくなるという事態が生じた。

 ただし、簡字体のかなりのものは、一定の法則に従って簡略化されている。その法則を知っていれば、かなりの簡字体を、格別の努力をせずに読むことができる(ただし、残念ながら、すべてがルールに従って読めるというわけでもない)。以下で述べるのは、そのようなルールである。

 なお、この問題に関しても、供給者の論理と利用者の論理の衝突がある。供給者は、普通、できるだけ多数の漢字をカバーしようとする。網羅的にしておかないと、「あの漢字がないではないか」との批判を受けそうな気がするからだ。しかし、そうすることによって、あまり使わないような字も含めて多数の漢字を扱うことになってしまい、利用者には壁が高くなる。

 利用者の立場からすると、あまり労力をかけたくない。頻繁に登場する漢字が読めればよいのであって、あまり使わない漢字はいらない。もし必要になれば、辞書を引けばよいからだ。だから、必要なものを最小限の努力で習得したい。私自身が利用者であって、プロの中国語教育者ではないために、そうしたアプローチで簡字体にアプローチしている。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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中国語ができなくても大丈夫 野口悠紀雄の中国経済統計「超」読解法

多くの日本企業が中国関連事業を将来の事業計画の中核に据えている。したがって、中国に関する情報の入手はこれからのビジネスマンにとって重要な課題だ。本連載では、中国語ができなくても、中国語で中国の情報を収集するノウハウを提供する。 

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