ショッピングは旅の醍醐味
リル・シュル・ラ・ソルグの骨董市はいかが?

 そして、プロヴァンスでは、毎日どこかしらの村でマルシェ(市)が開かれます。これも旅の楽しみの一つですね。

憧れの南仏プロヴァンス。港町、寺院、食事…<br />ガイドブックがあまり伝えない、あんな事こんな事リルシュルラソルグの骨董市

 最も有名なマルシェと言えば、毎週日曜日にリル・シュル・ラ・ソルグで1日中開かれる骨董市です。ここは、普段は運河に囲まれ水車の音だけが聞こえるのどかな街ですが、日曜日になると一転します。アンティークはもちろん、プロヴァンスプリントの雑貨、手作りのオリーブオイル、手書きのラベルがついたアロマオイルが店先に並びます。これを目当てに、世界中からバイヤーや骨董好きの人たちが詰めかけ、街全体が縁日のような活気に包まれます。

 実際に、私がツアーでお連れしたお客様も「本当に持って帰るんですか?」と言ってしまった程お買い物をされていました。プロヴァンス柄のランチョンマットやテーブルクロスなどたくさん購入され「どうやって持って帰りましょう!」と困り顔をされていましたが、それでもとても幸せそうでした。「なんとかなりますよ! 次回は、カーテンを買いに来なくてはいけませんね」と言う私に、「ええ。必ず!」とおっしゃっていた笑顔が忘れられません。

 何回でも訪れたくなる南仏は、それだけ魅力のある場所なんです。

 最後に、肝心の宿泊はどうしたらいいでしょう? 弾丸ツアーでしたら、アヴィニョンやエクス・アン・プロヴァンスの都市型ホテルに宿泊するのも仕方ないでしょう。ただそれでは、なんとも味気ない旅になってしまいます。

 フランスには、料理自慢のレストランが宿も提供するオーベルジュという宿泊施設があります。アメリカのホテルチェーンのようなスタイルではなく、1軒1軒全く違う雰囲気が漂います。有機栽培をしている菜園を持つ宿もあります。オーベルジュの由来は、元々、レストランで食べて飲んで帰れなくなった客人をレストランが空いている部屋に泊めたところから始まったそうです。日中、プロヴァンスの小さな村々を訪れた後、料理人の手による、採れたての食材を使ったご馳走で膨らんだお腹を抱え、そのままフカフカの寝床にもぐりこむ。まさに、人生のご褒美です。

「あくせく働いてどうするの? フランス人はバカンスのために働いているんだよ!人生は楽しむためにあるんだよ!」そういいきったオーベルジュのオーナーの眩しい笑顔が今でも忘れられません。 

一度泊まりたい!“人生のご褒美ホテル”①
憧れの南仏プロヴァンス。港町、寺院、食事…<br />ガイドブックがあまり伝えない、あんな事こんな事
レ・ボリー
 
リュベロン地方の代表的都市、ゴルドにあるオーベルジュ。ゴルド中心地とラベンダーで有名なセナンク修道院の中間に建つ。レ・ボリーとは昔からこの地に伝わる石を積み重ねる建築様式のこと。ミシュラン1つ星を持つレストランでは、地元の料理を生かした美味しいフランス料理が楽しめる。 館内スパには、ハイドロテラピーのトリートメントが多数用意されており、日焼けした肌のお手入れや、疲れた体を癒してくれる。ゴルドの村とホテルを繋ぐ散策道は、徒歩で約15分ほど。美味しい空気を吸いながら散歩するのに最適。ここを起点に、リュベロン地方の小さな村を廻る起点となる、とっておきの宿。
 
お問い合わせ先
シャトー&ホテル・コレクション予約センター www.chateauxhotels.jp
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