どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年#14Photo by Yasuo Katatae

熾烈な出世競争を勝ち抜き、40代になれば年収1500万円は堅いメガバンクの行員。特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#14では、3メガバンクの出世事情と具体的な年収金額の詳細を紹介するとともに、金利上昇で直面する、新たな試練について解説していく。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

30歳で年収1000万円到達!
3メガバンクの出世と年収

 就職人気が落ちたとはいわれる三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行。だが依然として一流大学出身の文系学生が毎年多数入社しており、優秀な人材の宝庫であることに変わりはない。

 根強い人気の理由の一つは、同期入社の最優秀層である「第1選抜」であれば、30歳前後で年収1000万円を超える高待遇だ。ただし、人材の宝庫だけに、出世競争は熾烈。第1選抜として、同期の中で部長になれるのは1割に満たない。

 三菱UFJ銀行とみずほ銀行では、同期で役員が誕生する52歳になれば、グループ内の関係会社か、親密先企業に出向・転籍を迫られる。もちろん銀行に残り、経験豊富なシニア行員として若手と一緒に現場で汗を流す道もあるが、職階は下がることもあり、そうなれば自動的に年収も下がる。長年根付いている銀行流の「役職定年制度」だ。

 そんな銀行員の出世の実態と給料の実額を徹底調査。30歳前後で年収1000万円に到達して以降はどうなるのか?

 次ページでは三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行について、どのような職階と肩書きがあり、何年で各ステップを上がっていくのか、詳細を図にまとめた。

図_3メガバンク(総合職)の出世と年収水準(サンプル)