どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年#40Photo by Reiji Murai,AFP=JIJI

連載最後となる今回は電気機器セクターの主要企業、パナソニック ホールディングス、ソニーグループ、東芝、NECなど9社を取り上げる。各社の中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#40では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。富士通は若手、キヤノンはシニア世代が優勢であることが判明したが、三菱電機や京セラなど他の7社は?このほか専門家による5年後の平均年収予想も掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

パナ・ソニー・東芝・NEC…
電機9社の年収の勝ち組世代は?

 昨年12月、東芝が上場廃止となった。2015年に不正会計が発覚して以降、物言う株主(アクティビスト)と対立するなど経営の混乱が続いてきた。

 東芝の株式非公開化は再生を目指すものだが、今後の情報開示はこれまでよりも乏しくなるだろう。今回は、そんな東芝を含む電機セクターの主要企業9社を取り上げる。

 東芝のほか、パナソニック ホールディングス、ソニーグループ、NEC、三菱電機、富士通、京セラ、キヤノン、日立製作所の中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、三菱電機と富士通は若手の社員が優位に。一方、キヤノンの勝ち組はシニア層だった。また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。