新・理系エリート#30Photo:PIXTA

理学系学部の偏差値は42年間でどのように推移したのか。ダイヤモンド編集部ではベネッセコーポレーションの協力により、理学系学部の偏差値について42年間の推移が分かる早見表を作成した。特集『新・理系エリート』(全59回)の#30では、全国39学部の偏差値リストを大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

全国の理学系39学部
42年間の偏差値推移を大公開

 理系の学部には、理学系、工学系、農・水産系、医学系、歯学系、薬学系などがある。#30で取り上げるのは理学系で、数学系、物理学系、化学系、生物学系、地球科学系、情報科学系、総合理学系などの学科で構成されている。さて、この理学系は工学系と何が違うのか。

 理学系では、自然現象の法則などを研究して理論的に解明する。対して工学部は、その理論を応用した技術などを研究して、ものづくりなど社会に役立てるものだ。

 募集人員数や志願者数で見ると理学系は工学系よりもはるかに規模が小さく、また10年前と比較して総じて伸びが弱い。就職を意識した実学人気がこの差に表れている。

 しかしながら、採用する企業側は論理的思考を重視している(本特集#6『東大就活生に超人気!それでもNTTデータとアクセンチュアが安泰でない内情【数学系62学科の偏差値10年間推移】』参照)。理学系は就職で不利だと思い込んで切り捨てるのはもったいない。興味のある分野を学んだり研究したりすることで、論理的思考力はより磨かれやすくなる。「好きこそものの上手なれ」である。

 では、どの大学の理学系学部を受験するか。その重要な検討材料となるのが偏差値だ。ダイヤモンド編集部ではベネッセコーポレーションの協力により、理学系学部の偏差値について42年間の推移が分かる早見表を作成。次ページでは、全国39学部の偏差値リストを大公開する。