新・理系エリート#21Photo:PIXTA

「社会人教授」になりたければ、理系にチャンスあり!特集『新・理系エリート』(全59回)の#21では、狙い目の学問分野が分かる「社会人教授なりやすさマップ」を作成した。社会人教授になりやすい人の七つのポイントも伝授する。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史)

半導体の最前線に立つ教授は
東芝や日立、NECで働いていた

 社会的な地位が高く、憧れる者が多い大学教授。社会人として得た知識や経験を生かし、「いつかは大学教授になりたい」と思ったことがあるビジネスパーソンは少なくないだろう。

 理系出身者はもともと転身しやすい。「実力が目に見えやすく、学歴も大学院修了者が多いから」と都内の大学関係者は言う。

 技術革新は産業の現場で先に進むことも多い。例えば現在国策で復興に取り組む半導体。東京大学や東北大学などで国内研究の最前線に立つ教授たちは、かつて東芝や日立製作所、NECなど民間企業で働いていた。そこから転身し、アカデミーを発展させた。

 社会人教授になるには大学が求めている学問の“旬”を知ることが重要だ。では今の旬の分野は何か。社会人教授の採用が今後、増えるのはどの分野か。それが一目で分かるマップを全国の大学関係者からの聞き取り調査を基に作成した。

 次ページでは、狙い目の学問分野が分かる「社会人教授なりやすさマップ」を大公開すると共に、社会人教授になりやすい人の七つのポイントを伝授する。