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ヤマトホールディングス・木川眞社長に聞く(前篇)

ヤマトはなぜ革新的であり続けるのか 挫折経験が生んだ常時革新の風土

2013年6月3日
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きがわ まこと/1973年富士銀行入行、2002年みずほコーポレート銀行常務執行役員、04年同行常務取締役、05年3月退社、同年4月ヤマト運輸入社、6月同社常務取締役、11月(純粋持株会社体制に移行)ヤマト運輸取締役、06年4月ヤマトホールディングス代表取締役 常務執行役員、07年3月ヤマト運輸 代表取締役社長、11年4月ヤマトホールディングス代表取締役 社長執行役員 兼 ヤマト運輸株式会社 取締役会長、 現在に至る Photo by Toshiaki Usami

ヤマトホールディングスの創業は、大正8年(1919年)であることをご存じだろうか。齢(よわい)はすでに90年を超す古い会社なのである。にもかかわらず、元ヤマト運輸会長の故・小倉昌男氏が「宅急便」を開発して以来、現在に至るまで、宅配市場ではトップの座を守り続けている。

それを可能にしたのは、今や日常の一部となったスキー宅急便、ゴルフ宅急便、そしてクール宅急便といった絶え間ざる商品・サービスの革新であった。なぜ、ヤマトグループは革新的な企業であり続けることができるのか。2回にわたってヤマトホールディングスの木川眞社長に、ヤマトグループのDNAについて聞く。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 編集長・原英次郎、小尾拓也 撮影/宇佐見利明)

規制の強い銀行業界と
自由な運輸業界の違い

――木川さんは2005年にみずほコーポレート銀行から、ヤマト運輸に入社されましたね。みずほフィナンシャルグループとヤマトグループでは何が一番違うとお感じなりましたか。

 みずほとヤマトの違い云々という以前に、個々の銀行の違いはあまりありません。やはり金融業は非常に規制が強い。そういうがんじがらめになっている業態に対して、今の運輸業は基本的に規制の束縛から解き放たれていて、自由な競争が出来る。このような業界としての違いがあります。

 したがって、ヤマトグループに来て、仕事のやり方は大きく変わりました。ある意味でやりたいと思ったことがすぐ形にできる。もちろん、大きな投資案件であれば当然、何年もかかる。それでも自分がやりたいと考える戦略を具体的に前に進めることができるということでは、銀行から来た人間から言えば開放感があります。

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