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アイデアにセンスはいらない
【第6回】 2014年3月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
梶淳

長く愛される商品・サービスには、
アイデアに秘密がある

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一時のヒットは偶然でも生まれるが、トップの座を維持するのに偶然はない。長く愛される商品・サービスには、必ずアイデアに秘密がある。新刊『アイデアにセンスはいらない』より、「三つ子のアイデア百まで」の極意を伝授。アイデア発想にセンスを必要としない理由の終着点はここにある。

本連載の1回目は、「なぜ、アイデアは技術で生み出せるのか?」を中心に解説した。2回目以降は、『アイデアにセンスはいらない』の著者・梶淳氏をお招きし、アイデアを育てる課程から世の中へ送り届けるまでを「思いつく」「組み立てる」「確かめる」「診断する」「継続する」の順に、インタビュー記事で構成する。

三つ子のアイデア百まで
幼い時に刻まれた価値は心に残る

――ある商品・サービスをいったん、成功させました。でも、続けていくことができません。それはなぜでしょうか?

 続く続かないという分かれ目は、

・単純な情報として上書きされていくのか
・思い出として、人の心に残っていくのか

 が、その分かれ道ですよね。長く記憶に残るものは、お客さんの心に打ちこまれる「価値」の深さで決まります。

「三つ子の魂百まで」とはよくいったもので、本書では、「三つ子のアイデア百まで」としています。この心理には3つあります。

1.その人にとっての「初めて」であるという「価値」
2.何かと「共有した時間」という「価値」
3.体験した人の「行動規範」になるという「価値」

 1は、最初に体験した商品やサービスは、記憶において一歩リードします。2回目以降の体験では、はっきり覚えていなくても、最初の出来事は覚えていることが多いと思います。

 2は、内容のほかに、状況が加味されます。他のコミュニケーション要素が、記憶を深めます。

 3は、経験を重ねると、触れてきたアイデアは上書きされたり比較されたりして、相対的に記憶の中に位置づけられます。これが行動を起こすときの基準になります。つまり、行動を起こす前に、その行為が正しいのか悪いのかを計る心の「ものさし」となります。

この3種の「価値」が刻まれることで、子どもでも、大人でも、アイデアが忘れないものになっていくのです。

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梶淳

 

かじ・あつし。1967年大阪府生まれ。1989年テレビ朝日入社後、2年目から若くしてキャラクター番組プロデュースデビュー。2005年「ドラえもん」リニューアルのほか、30作以上のアニメ特撮番組および映画作品を手掛ける。「クレヨンしんちゃん」「あたしンち」「平成仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」「機動新世紀ガンダムX」など、国民的キャラクター作品を主に担当。現在はコンテンツビジネス局でキャラクター作品のマルチユース戦略部署に所属。東京藝術大学大学院映像研究科 非常勤講師(2010-2011)

 


アイデアにセンスはいらない

「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「戦隊」「ライダー」シリーズほか30作以上のテレビ番組プロデュースによって気づいたこと――それは、人々に支持されるものは、アイデアに秘密が隠されている。そして、そのアイデアは誰しもが生み出すことが可能だ。2種類の天才に出会い、体系化したアイデア発想術を、「思いつく」「組み立てる」「確かめる」「伝える」「継続する」の順に紹介する。

「アイデアにセンスはいらない」

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