ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
組織をむしばむ「子ども病」の正体 秋山進

「空気の読めない人」を排除する日本組織の病巣

秋山進×勝呂彰×古野庸一【鼎談前編】

秋山進 [プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役]
【第4回】 2014年3月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

日本の多くの会社組織をむしばんでいる「子ども病」にフォーカスを当て、組織の問題点を指摘してきた本連載。今回と次回は、様々な日本組織・人事を見てきた2人の識者ともに日本の組織をむしばんできた「子ども病」の正体を解き明かしていく。何が日本の組織を「コドモ」にした病巣か。そして、「大人」の組織になるためのカギとは?

左から勝呂彰さん、秋山進さん、古野庸一さん
Photo by Toshiaki Usami

<今回の鼎談メンバー>

秋山進:(写真・中央)
プリンシプル・コンサルティング・グループ 代表取締役
本連載の著者。主にリスクサイドから企業の組織コンサルティングを行ってきた。組織形態の多様性やその盛衰のメカニズムに詳しい。

勝呂彰:(写真・左)
元リンクアンドモチベーション副社長(昨年12月退任)
麹町アカデミア運営委員社会科学担当
ベンチャー企業を起業し上場までした立役者。ベンチャーや大企業の組織人事支援、かつCSR、異文化との文化統合などについて詳しい。

古野庸一:(写真・右)
リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所所長
リクルートでの経営企画を経験。大企業の組織コンサルや組織行動の研究、および個人のキャリア支援でも活躍。

なぜイチローは
ヤンキースを離れないのか

古野 秋山さんの新著『一体感が会社を潰す』を見たとき、タイトルが刺激的だなと思いました。多くの企業の経営者は、組織の目標を達成するために、一体感を作ろうと頑張っていますから、タイトルを見たときにドキッとしますね。でも、この本が本当に言いたいのは、一体感を目的にしてはいけないということですよね。

 経営者やリーダーは、ある目的を達成するために組織に一体感をつくります。でも一体感はあくまで大きな目的を達成するために醸成する中間目的に過ぎません。それをはき違えると、組織はおかしくなってしまいますね。

秋山 おっしゃる通りですね。一体感は、同調圧力と化し、多数派の言うことを聞かせるための道具になる可能性が高いものです。仲良しクラブの組織では、より高い次元を目指したり、人とは違ったことをしようとする人は排除されがちです。確かに、その方が当面は穏便に事が進み、中にいる人はストレスが小さいかもしれませんが、そうすると組織の主目的はどこかに行ってしまいがちですね。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

秋山 進 [プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役]

リクルート入社後、事業企画に携わる。独立後、経営・組織コンサルタントとして、各種業界のトップ企業からベンチャー企業、外資、財団法人など様々な団体のCEO補佐、事業構造改革、経営理念の策定などの業務に従事。現在は、経営リスク診断をベースに、組織設計、事業継続計画、コンプライアンス、サーベイ開発、エグゼクティブコーチング、人材育成などを提供するプリンシプル・コンサルティング・グループの代表を務める。京都大学卒。国際大学GLOCOM客員研究員。麹町アカデミア学頭。

著書に『「一体感」が会社を潰す』『それでも不祥事は起こる』『転職後、最初の1年にやるべきこと』『社長!それは「法律」問題です』『インディペンデント・コントラクター』『愛社精神ってなに?』などがある。


組織をむしばむ「子ども病」の正体 秋山進

日本の会社組織はさまざまな病気に蝕まれている。例えば、「仲間としか仕事をしない人たちの組織」「一流が排除される組織」「昔取った杵柄病」などだ。四半世紀にわたり、さまざまな会社で、経営改革やリスク管理体制の構築を実務的にサポートしてきた著者が語る、自立と自律ができていない個人と、ムードに支配されている「コドモ」組織の実態を明らかにしていく。

「組織をむしばむ「子ども病」の正体 秋山進」

⇒バックナンバー一覧