世の中には、奇人・変人と言われる人たちがいます。
彼らは、時に世の常識からすると風変わりな行動を取ります。突然、何かを閃いて声をあげたり、発言は歯に衣を着せません。そう意図している訳ではないのに、周りに敵をつくってしまうタイプかもしれません。独立独歩の気持ちが強いので、周りに自分を合わせることもしません。結果、迷惑をかけることもままあります。それでも、常人には思いも及ばぬ凄いチカラを発揮することもあるのです。
実は、この愛すべき奇人・変人は、スポーツ、芸術やアカデミア、政治、ビジネスなど世の中のいたるところに存在しています。
ここぞというところで、その恐るべき才能が発揮されれば、素晴らしい結果に結びつくことは想像に難くありません。しかし、最大の問題は、奇人・変人の異才を見抜く発見者がいるかどうか、です。まして、10年後に開花するかもしれない才能など、無いのと同じだと思われても仕方ないのかもしれません。
もし、奇人・変人の才能が真に偉大なものであり、かつ運が良ければ、発見者は現れるのです。それは時に意外な形かもしれませんが…。
と、いう訳で、今週の音盤は、セロニアス・モンクの「ラウンド・ミッドナイト」です。(写真のアルバムは、この曲の最初の録音を収録した「ジーニアス・オブ・モダーン・ミュージック第1集」)