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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

間違いだらけの
「エンタープライズソーシャル」活用法(1)

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第5回】 2014年10月1日
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 こんにちは。このシリーズでは、新たな働き方を支えるデジタルITとして、「モビリティ」と「エンタープライズソーシャル」を取り上げています。そして前回までに「モビリティ」の効果を真に創出するためには、「UX(ユーザーエクスペリエンス)」を意識したビジネスとシステムの設計が重要であることをお話しました。

 パソコンによるチャットやテレビ電話、テレビ会議の仕組みが、メールや予定表と連動し、加えてモビリティとも連動することにより、いかに生産性が向上するかを書きました。

 アバナードの米国本社が行った「世界1000社のCxOに聞きました」型調査では、約77%の企業が「エンタープライズソーシャル」を活用しており、そのうちの、82%が、今後さらに活用していきたいと回答しています。

 ところが、IDCが2013年に行った調査によると、日本では、わずか16.5%、しかも、一部の部署でしかエンタープライズソーシャルを活用していない。これはもはや、費用対効果を分析している場合ではないとも申し上げました。

 そこで今回は、エンタープライズソーシャルの効果を経営に活かすためにはどうしたらいいのか、お話をしてみたいと思います。

目的がわかっていないのに
使う前提で議論をしている

 IDCの上記2013年の調査によると、現時点で利用意向がない日本企業の60%以上は、その理由として「利用目的が不明確だから」と伝えています。

 私が企業のトップの方とお話をしていても、相当数の方々が、「価値が分かりにくい」ことを挙げられます。

 ところがインターネットの記事などでは、その一番大事な意思決定の部分を飛ばし、主に「どうしたら浸透するか」を担当者の目線で書いている場合がほとんどです。

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安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。


ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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