経営 X 人事

ゆるまない、サボらない
人と組織のつくり方

「戦略人事が具体的に行うべき9つのこと」より、今回は、4.サボらせない仕組みを回す、5.組織のレイヤーを減らす、ことについて解説します。

こうすれば、たいていの
社員はゆるまずサボらない

前回説明したように、会社のミッションとビジョンをストーリーで伝え、社員の心を動かせば、社員のモチベーションは高まり、意欲的に働くようになります。

 しかし、そうした素晴らしい組織・社員も、放ったままだと、やがて気がゆるみ、時としてサボるようになってしまいます。
 そこで、どうしたら社員の気がゆるみ、サボらないかを考え、工夫をするのも人事の仕事になります。

 この点について私が得た結論は、「適度に、しっかりとしたレビュー(面談)をすれば、人はそれほどゆるまない」ということです。

 レビューの頻度は、多すぎれば嫌になってしまうし、逆に少ないとゆるんでしまうので、タイミングが難しいのですが、「1カ月に1度」というのが最も適切な頻度だと経験的に考えています。

 もっと理解を促したい人には頻度を高くしたり、うるさく言い過ぎると反発する人には控え目にしたりなど、相手を見ながら最も効果的なレビューの方法を考えるのはもちろんのことです。

 しかし、仕事をそれなりにちゃんとやっている人であれば、1カ月に1度のレビューでアドバイスをし、改めるべきところを指摘すれば、目指す成果を上げられます。

 この“1カ月に1度のレビュー”というのは極めて簡単なことですが、それをやらないマネジャーはたくさんいます。

 そこで、こうしたマネジャーに対し、きちんとレビューをするように促し、上手くいくようアドバイスをすることも、我々、戦略人事の役割になります。

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八木洋介

1955年生まれ、京都大学卒業。1980年日本鋼管(NKK、現JFEスチール)に入社。人事などを歴任し、1999年から13年間はGEに勤務。複数のビジネスにおいて日本およびアジアの人事責任者を歴任。2012年4月より現職。著書に金井壽宏氏(神戸大学教授)との共著『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』(光文社)がある。


勝つ組織をつくるための戦略人事塾

NKKやGEで人事の要職を歴任し、現在はLIXILグループで執行役および人事の責任者を担う八木洋介氏が、経営に資する「戦略部門としての人事」とは何かを解説する。

「勝つ組織をつくるための戦略人事塾」

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