「戦略人事が具体的に行うべき9つのこと」より、今回は、4.サボらせない仕組みを回す、5.組織のレイヤーを減らす、ことについて解説します。
こうすれば、たいていの
社員はゆるまずサボらない
前回説明したように、会社のミッションとビジョンをストーリーで伝え、社員の心を動かせば、社員のモチベーションは高まり、意欲的に働くようになります。
しかし、そうした素晴らしい組織・社員も、放ったままだと、やがて気がゆるみ、時としてサボるようになってしまいます。
そこで、どうしたら社員の気がゆるみ、サボらないかを考え、工夫をするのも人事の仕事になります。
この点について私が得た結論は、「適度に、しっかりとしたレビュー(面談)をすれば、人はそれほどゆるまない」ということです。
レビューの頻度は、多すぎれば嫌になってしまうし、逆に少ないとゆるんでしまうので、タイミングが難しいのですが、「1カ月に1度」というのが最も適切な頻度だと経験的に考えています。
もっと理解を促したい人には頻度を高くしたり、うるさく言い過ぎると反発する人には控え目にしたりなど、相手を見ながら最も効果的なレビューの方法を考えるのはもちろんのことです。
しかし、仕事をそれなりにちゃんとやっている人であれば、1カ月に1度のレビューでアドバイスをし、改めるべきところを指摘すれば、目指す成果を上げられます。
この“1カ月に1度のレビュー”というのは極めて簡単なことですが、それをやらないマネジャーはたくさんいます。
そこで、こうしたマネジャーに対し、きちんとレビューをするように促し、上手くいくようアドバイスをすることも、我々、戦略人事の役割になります。