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マルチリンガル・新条正恵のリオ五輪ボランティア日記

五輪ボランティアの低待遇とリタイアの多さは本当か

──ボランティアの待遇

新条正恵 [マルチリンガルファシリテーター]
【第12回】 2016年8月24日
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日本でもリオの五輪ボランティアの待遇の悪さとそれ故のリタイアの多さが報道されていたが本当だろうか

8ヵ国を話すマルチリンガル・新条正恵が、2016年リオ五輪に通訳ボランティアとして参加。4年後の東京大会でボランティアでの参加を考えている人たちのために、五輪ボランティアの仕事について現場から日々の様子をレポートする。第12回は、日本でも報道されていたボランティアの待遇とリタイアの多さについて。

オリンピックボランティアの待遇は悪くない

 欧米、日本のメディアが大会ボランティアの待遇の悪さとリタイアの多さについて報道しているが、ボランティアの待遇は実はそれほど悪くない。

 今回、大会ボランティアとして選ばれた人たちへは制服一式の他に、通勤時間を含む雇用保険、英語やポルトガル語のオンラインコースが最大1年間無償で提供された。1日の勤務時間が最大8時間、6勤1休というのはブラジルの法律に合わせているため、これ以上の勤務を強要することは原則として不可能。違反すると多額の罰金が発生するからだ。

 ビーチバレー会場など、一部の仮設施設を除いたベニューで働くスタッフへは、ホットフードと呼ばれるメインディッシュ付きの食事が準備される。ちなみにこの食事は選手に提供されるものと、さほど変わらないと選手村で働くボランティアから聞いた。品数などは選手用の食事の方が少し多いが、同じケータリング会社を利用しているため、同じ料理もあるのだそうだ。味の好みはあるだろうが、ロンドンオリンピックでもボランティアをした私のチームは「ロンドンよりはるかに美味しい」と話していた。

 競技の合間に食事休憩をとるため、食事時には長い列ができることもある。それでも10分も待てば食事にはありつけるので、長い行列がお昼時の象徴となっている東京のランチ事情を知る私としては、イライラするほどでもない。

食事は日替わりでメニューが変わる。冷菜3種、フィジョアーダ(豆とご飯)、メインはベジタリアン、魚かチキンか豚肉、牛肉の3種から選べる。デザート付き
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新条正恵(しんじょうまさえ) [マルチリンガルファシリテーター]

日本では最大級の社会人多言語サロン「マルチリンガルクラブ」主宰。
関西外大卒、ユタ州立大学ビジネススクール留学後、外資系企業に就職。ニューヨークメロン銀行ヴァイスプレジデント職を経て、その後独立。
イギリス、アメリカ、オーストラリアに在住および赴任した経験を活かし、英・米・豪の3つの英語を使い分けることができる他、独学で6ヶ国語を1言語につき1ヶ月で習得してきた。
2014年より活動している語学学習コミュニティ「マルチリンガルクラブ」では、話せるようになりたい社会人向けに、独自のメソッドを使った講座を展開。活動開始からわずか1年で国産プチバイリンガルを100名以上輩出している。
著書に『30日で英語が話せるマルチリンガルメソッド』(かんき出版)、『たった2時間で目覚める英語』(ポプラ社)


マルチリンガル・新条正恵のリオ五輪ボランティア日記

バイリンガルどころか、8カ国語を話せるマルチリンガルファシリテーターの新条正恵さんが、リオ・デジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの語学ボランティアとして参加。
来たる東京五輪でボランティアをやりたいと漠然と考えている読者諸氏に向けて、五輪ボランティアの仕事とはどんなものなのか、生の情報を五輪期間中、現地からどんどんアップします。

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