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総需要の減少をもたらした2つの要因 ──今こそ必要なデフレの経済学(5)

政府は公共事業を次々に廃止し、景気対策として定額給付金などの移転支出を増加させている。しかし実際は、公共事業が有効需要を増大させていたのに対し、移転支出を増やしても有効需要が増えるとは限らない。

(第62回/2010年03月13日)

デフレに関する典型的な3つの誤解 ──今こそ必要なデフレの経済学(4)

「デフレ」に関しては、いくつもの誤解がある。日本経済が過去15年もの間、長期停滞から脱却できなかったのは、こうした誤った考えが支配的だったからだ。今回は、ごく普通に見られる典型的な誤りについて述べよう。

(第61回/2010年03月06日)

総需要の激減に対して金融政策は無意味 ──今こそ必要なデフレの経済学(3)

今回の経済危機で生じた問題は、外生的な需要の減少によって引き起こされた問題であるので、対応が可能である。ただし、金融政策にでは対処できない。それはなぜか。そして、どんな対策なら対処できるのだろうか。

(第60回/2010年02月27日)

日本でのみ需要が増えず物価が下がる理由──今こそ必要なデフレの経済学(2)

「デフレの基本的な原因は、新興国からの安い工業製品の輸入だ」といわれるが、それならば世界の先進国すべてがデフレに悩まされているはずだ。しかしなぜ、日本においてだけデフレが深刻な問題になっているのだろうか。

(第59回/2010年02月20日)

金融緩和してもデフレは克服できない ──今こそ必要なデフレの経済学(1)

「現在の日本経済最大の問題はデフレ」とする考えが浸透しているが、これには明示的な経済モデルが示されているわけではなく、感覚的な議論だ。そこで今回から数回にわたり、デフレの経済モデルを明確にしていきたい。

(第58回/2010年02月13日)

1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い

トヨタや日立などの日本の大企業とアップル、IBMといったアメリカの大企業における1人当たりの時価総額を比較した場合、アメリカが日本を大きく上回っている。両者の間に、なぜこのような差が生じてしまうのか?

(第57回/2010年02月06日)

対中国貿易の回復は幻想にすぎない、 再び「失われる10年」の入口に立つ日本

世界の実質GDPの対前年成長率がマイナス成長から抜け出し、2010年3.9%、2011年4.3%とプラス成長に転じると予測されている。しかし、日本の回復は他国に比べて、はかばかしくなさそうだ。一体なぜなのだろうか。

(第56回/2010年01月30日)

日米の産業構造に決定的な差をもたらす 「高度な知的プロフェッショナル」の育成

金融危機を契機に、製造業の利益の落ち込みが激しい。製造業が大きな比重を占める日本としては、この産業構造を今後変えなければならない。その際、製造業の比率がかなり低くなっているアメリカの状況は重要なモデルだ。

(第55回/2010年01月23日)

経済危機の回復から取り残される日本、 最大の原因は製造業が抱える深刻な後遺症

経済危機による利益の落ち込みは全産業で見られたが、非製造業では売上の減少にほぼ比例して利益が落ちたのに対して、製造業では売上の減少率に比べて利益の減少率が大きかった。それは一体、なぜなのだろうか。

(第54回/2010年01月16日)

3分の1以下に激減した製造業の利益率 これが日本経済の抱える根本的な問題だ!

経済危機によって、日本企業の利益は極めて低い水準に落ち込んだ。利益率低下の原因は、「デフレから脱却できないから」といった議論が一般的になされているが、そうではない。大きな原因は、企業の構造にある。

(第53回/2010年01月09日)

国と企業の恐るべき「戦略の不在」、 2010年度予算案に見る暗澹たる未来

2010年はどのような年になるだろうか?それは、2010年度予算案を見るとよくわかる。この予算案に対する評価を一言でいえば、「戦略不在」ということだ。「混迷と矛盾と無責任の寄せ集め」と言ってもよい。

(第52回/2010年01月04日)

危機の本質は「スーパーシニア・リスク」 その対処で金融機関の明暗は分かれた!

JPモルガン・チェースが金融危機をくぐり抜けたのに対して、リーマン・ブラザーズは破綻し、シティグループ、メリルリンチも大きな損害を受けた。なぜ、金融機関によるこのような差は生じたのだろうか?

(第51回/2009年12月26日)

驚異的な復活を果たした米投資銀行! そこから垣間見える日米経済の絶望的な差

シティグループとウェルズ・ファーゴが公的資金の返済計画を発表したことにより、アメリカ金融大手6社すべてが政府の支援を離脱する見通しとなった。一方日本は、経済危機によって製造業が受けた被害は未だ深刻だ。

(第50回/2009年12月19日)

固定資本の老朽化が急速に進む日本、 純投資がマイナスの国に未来はない!?

先日7~9月期のGDP第2時速報値が発表され、実質GDPの前期比年率伸び率が第1次速報値4.8%増から1.3%増に改定された。この大きな改定は、第1次速報値に基づいて取引を行なった人に多大な損害を与えかねない。

(第49回/2009年12月12日)

1ドル60円台でも不思議ではない! 「実質」で分析する正しい為替の見方

11月末に為替レートが円高に動き、為替介入や金融緩和などの必要性が論じられた。しかし名目レートだけ見ていると、判断を誤る危険がある。実質実効レートでは、14年前と比較すると、現状はまだまだ円安なのである。

(第48回/2009年12月05日)

デフレ脱却など無意味! 重要なのはドル安に対応できる経済への転換だ

消費者物価の下落が続き、政府は「デフレ宣言」を出し、「一層の金融緩和が必要」などの主張が多く見られる。しかし、日本で現在起きていることは、金融緩和が不十分なために起きている「デフレ」ではない。

(第47回/2009年11月28日)

5000億の政府支援でかりそめの収益回復? もはや長期下落は不可避の自動車産業

今年になってからの政府の自動車購入支援策の恩恵で、自動車産業は一息ついている。しかし、支援策がいずれは終了し、輸出が縮小していることを考えると、自動車産業の将来はけっして楽観できない。

(第46回/2009年11月21日)

物価下落の実態は相対価格の変動 真に危惧すべきはデフレよりインフレである!

消費者物価が09年になって下落した。この状況は一般にデフレと言われ、「デフレが続く限り経済活動は活発化しないので、ここから脱却する必要がある」と主張されることが多い。しかし、こうした見解は誤りである。

(第45回/2009年11月14日)

Special Topics

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著者プロフィール

野口悠紀雄
(早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授)

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『「超」整理法』シリーズ、『資本開国論』『モノづくり幻想が日本経済をダメにする』等がある。 野口悠紀雄ホームページ

------------最新経済データがすぐわかる!------------
『野口悠紀雄 使える!「経済データ」への道』

この連載について

突如として世界中を襲った経済危機。激流に翻弄される日本経済はどうなってしまうのか? なすべき対策はあるのか? 100年に1度の未曾有の事態を冷静に分析し、処方箋を提示する野口悠紀雄の緊急連載!

野口教授が緊急提言!「未曾有の経済危機 克服の処方箋―国、企業、個人がなすべきこと」

【緊急出版!】この危機は、国にとっても個人にとっても真の改革を実現する最後のチャンス! 世界を襲った戦後最大の経済危機。その本質は、相互依存的に膨張した日本の「円安バブル」、アメリカの「住宅バブル」、中国の「改革開放バブル」の連鎖崩壊だった! 1680円(税込)

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